※内容はあくまでも個人の主観です。
遅ればせながら、様々な情報の中に出てくる
サイトカインストーム という言葉がありますが
コロナ報道の中で医師がよく言っているのですが
いまいちよくわからないという方向けに
ざっくりとイメージしてもらえる範囲で説明します。
まずサイトカインというものは、
体に外敵が入った場合にそれと戦うための免疫反応のひとつで、
外敵の侵入に反応して味方を働かせる物質を出すもので
主には炎症を促したり発熱を促したりするもの
とおもってもらえれば1番近いかと思います。
サイトカインストームとなるのは
その物質が出過ぎることを指しますが、
そのために戦うための反応が強すぎてしまい
体の中の正常な細胞にまで被害が出るような状況
のような状態をイメージするのが近いです。
例えるとすれば、
敵を倒すために爆弾を落としたら味方まで巻き添えにした。
もしくは
味方を働かせるためにヤバイ薬を使ったら、使い過ぎて
敵味方関係なく暴れまわってしまい建物まで破壊してしまう。
のような表現が近いのかなーと思います。
要は体が耐える事ができないほどの
免疫の暴走状態になってしまう事ということです。
厳密には内容や状況、規模など細かく違うのですが
膠原病に分類される「自己免疫疾患」などが
近い状況にあります。
身近では花粉症などもこの免疫疾患で、
敵ではない花粉を外敵と判断してしまい
鼻水、涙、くしゃみ、咳といった反応を
過剰に起こしてしまう体の状態が花粉症です。
過去の記事でも紹介していますがそもそも花粉には全く罪がなく、
体の機能が何らかの理由でおかしくなってしまっているのが
花粉症なので、植物には罪はありません（笑）
サイトカインストームの場合は花粉症などとは少し違うので
同じ免疫反応ではあるのですが、外敵に対しての反応が正しい人にも
起こり得る状況で、とにかくその外敵に対する攻撃が過剰すぎるために
正常な細胞なども被害にあうため、臓器などを形成している細胞までも
傷ついてしまうため、簡単に命の危険に晒されてしまいます。
新型コロナウイルスの研究の中で
感染することにより免疫反応に異常を起こす事が指摘されていて
異常を起こした上に過剰反応を起こすため
簡単にサイトカインストームにいたる
といった考え方ができます。
治療薬候補のものの多くが免疫抑制の側面を持つのは
こういった免疫の暴走を抑制するためです。
イメージしやすくす為に表現を用いていますので、
実際のメカニズムとは違う部分もあるかと思います。
細かい事は専門家に任せていただいて、
私たちが日常でイメージするならこんな感じです。
新型コロナウイルスだけでなく、
普通の風邪やインフルエンザもそうですが
外敵による免疫反応で発熱や炎症を起こす病気では
全てにおいて起きる可能性のあるものです。
杉本
