杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する専門的な情報をお届けできるよう頑張ります!個人のつぶやきもあります

次亜塩素酸水と次亜塩素酸Naの違い

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

 

ブログ内容を軌道修正したので

続きまして今話題の情報について書いてみます。

 

消毒、殺菌効果で注目され話題にのぼっている

 次亜塩素酸水ですが、情報もたくさんある中で

次亜塩素酸ナトリウムとおなじだと思う方が

意外と多いようなので少しご紹介します。

 

まず、注目されている次亜塩素酸水ですが

ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水に溶かしたり、

塩水を電気分解したり、粉末の薬剤を溶かす、

次亜塩素酸ナトリウムを中和する方法があります。

 

次亜塩素酸ナトリウムを中和する方法は

アルカリ性である次亜塩素酸ナトリウム水溶液に

酸性である炭酸水を混ぜます。

   Naclo    +H2CO3→   NClo + NaHCo3

次亜塩素酸ナトリウム+炭酸水→次亜塩素酸水+炭酸水素ナトリウム

 

 炭酸水素ナトリウム=重炭酸ナトリウム=重曹(NaHCO₃)です。

 

簡潔化して紹介しましたがお勧めしません。

中和させるにはpH濃度を合わせるのがとても難しいです。

生成後に不純物に「重曹」が作られているので、

アルコールと同じ様には使いにくいです。

もしもどうしても自作する場合は

次亜塩素酸ナトリウムに不純物が入っていないか

注意が必要なのでくれぐれも自己責任でお願いします。

 

 

基本的には、次亜塩素酸水は厚生労働省認可基準では

次亜塩素酸水は「塩または塩酸で電気分解された水溶液」

と定義づけられています。

濃度は10ppm~80ppmの範囲内のものを次亜塩素酸水としていて

一部の医師などが推奨している200ppm以上の濃度の

ものは厳密には次亜塩素酸水として認められていません。

 

電気分解をしていない次亜塩素酸水が

食品添加物として販売されていますが、

こういった商品に対して日本電解水協会から

危険性の指摘がされていたりします。


現在市場に出ていて話題になっている

微酸性次亜塩素酸生成機での濃度は30~80ppm程度で

殺菌(薬機法上除菌)効果があるものとされています。

 

新型コロナウイルスに対する有効性調査では

次亜塩素酸水も対象になっていますが、

電気分解生成されたものと明記されていますので

一般的には判断が難しいところです。

 

したがって

微酸性の次亜塩素酸水が有効性調査対象となっているので

殺菌消毒に有効であると言われる200ppm以上の濃度では、

厳密には用途などに制限があると思われますので

使用の際には十分に注意が必要かと思われます。

 

 

次亜塩素酸ナトリウム

界面活性剤や水酸化ナトリウムが含まれていて

そのなかの水酸化ナトリウムが手に触れると

たんぱく質を分解するため

必ず手袋付け使用するようにいわれるのは

家庭用漂白剤などが手につくとヌルヌルする状況、

いわゆる手の表面が溶けている状況を防ぐ為です。

 

なので、次亜塩素酸水を自作するためにハイターや

カビキラーを使用するのは絶対におすすめしません。

 

どちらも界面活性剤や水酸化ナトリウムが含まれていて

人体への影響が心配されますので、どうしても自作する場合は

次亜塩素酸ナトリウム以外に何も入っていないことを

確認する必要があります。

 

次亜塩素酸は成分的にも取り扱いが難しく、

家庭用の漂白剤などに注意書きのある「まぜるな危険」

をみても、化学反応などで有毒な気化現象をおこす場合もあるので

可能な限り調べた上、表示をよく確認して購入、使用しましょう。

 

補足ですがキッチンハイター等を薄めた溶液を

消毒除菌目的に使用する場合は

必ず布などにしみこませて拭くことをお勧めします。

スプレーなどでの噴霧は、呼気から人体への影響なども

強く懸念されるものである事を考えておきましょう。

 

 

簡単に要所ははしょりましたがまとめとして

次亜塩素酸水自体の消毒殺菌効果は確かにあるのですが、

厳密な認可の基準などに照らし合わせると

未認可の分類にあてはまる部分が大きい事から

取り扱いには注意と自己責任要素が必要な点など

使用以前の問題があることを念頭におきましょう。

 

また、

空間除菌を目的として加湿器などに次亜塩素酸水を

使用するケースも増えていますが、

私個人的には全くお勧めしません。

 

空間除菌への発想にも限界がありますので

個人的に色々と調べてみた結論としては

加湿して湿度を保つ事を優先したほうが

ウイルス対策としては確実なのではないかと思います。

 

さらに参考までに、ご存知の方も多いと思いますが、

多くの酒造メーカーが70%を超えるアルコール濃度の

お酒を造っているようで、その中でもいくつかは

医療現場の消毒用として認可されたようなので

調べてみても良いかもしれません。

 

 

とにかく、

ウイルスなどに対抗する手段が人体に害しては

何も意味がありませんので、

まずは何よりも自分自身が納得できる情報を集め

そのなかからしっかりと選んで使い分けることが

いいのではないでしょうか。

 

 

杉本