杉の坊のつぶやき

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中国が嫌いなら考えるべき事

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

いまだ収まることのない「中国嫌い」。

嫌中と言われてとにかく蔓延しています。

 

原因は確かに中国の国の体質にありますが、

良い部分、悪い部分が混在するというのは

これは中国に限らずどこの国にも言えることです。

 

実際、偽装に集中しますが日本でも賞味期限切れ食品の偽装販売や

原材料などの偽装については明るみに出ていない部分を含めても

負けず劣らずで、内容ややり方は中国のようにあからさまではなく

非常に狡猾で悪質です。

わからなければ良い、法律の範疇なら良いといった解釈が

中国よりも綿密に計算されたものであることがその悪質性を

物語っています。

 

まず参考に、治安の観点では世界のランキングでいうと

ブラジル、ホンジュラス、メキシコ、コロンビアあたりがダントツで、

ベネズエラやイエメン、パキスタン南アメリカあたりが名を連ねます。

挙げればパナマボツワナ、ギニア、ナイジェリア、ドミニカ、セントルシア、

ルワンダ、コンゴ、トリニダードトバゴバハマ南アフリカ共和国

スワジランドレソト、ジャマイカ、グアテマラエルサルバドル

ベリーズなども治安は低い統計が出ています。

半数は国も社会科で聞いたことがあるかないか程度の国ではないでしょうか?

おそらく名前を聞いただけではどんな国かといったイメージもできないかと思います。

 

治安の観点というのは内紛や犯罪など暴力的な部分によるものですが、

国家、政治が不安定であることの象徴でもあります。

 

想像に容易いと思うのですが、

内政情勢が不安定だということは、産業や国民の生活そのものも不安定で、

当然ながら、流通、供給される製品そのものも不安定になります。

当然ながらコンプライアンスなどといった平和の象徴思想など

存在しているかどうかも難しいところでしょう。

 

日本人が憧れてありがたがる

フランスやイタリアも治安の観点からは悪い方ですし、

暴動や内紛なども起こっています。

 

多くの日本人が有難がっている有名ブランドの製造工場は元々中国が大半で、

近年の中国問題によってベトナムなどに移転しているところも多いのですが、

この背景にも実はいろいろなことが隠されています。

 

単純に考えると、各国の様々な産業の企業が、広大で安価な土地と

人件費用の安さを誇る中国に、こぞって工場を建設しました。

皮革や製縫だけでなく、電気産業、食品加工をふくめ

様々な産業が大規模に乱立させました。

 

現在の中国が大気や河川、土壌の汚染といった問題に見舞われていますが、

当時中国に建設された各国の工場を同規模で日本国内に建設稼働させると

どういった問題に発展するか考えたことがあるでしょうか?

 

中国の汚染はアクセスの関係なのでしょうか?都市部近郊郊外に集中、

北京が代表格で汚染状況は悪化の一途をたどっています。

ちなみに、汚染状況を示す指数表がリアルタイムで発表されていますが、

実はこの指数表を見ると日本の状況も見れます。

日本には中国を超える数値が出ている箇所がいくつもあります。

福島、原発の影響は全く関係ありません。。。

これについてはどのように捉えることができるのでしょう。

 

まず一つの結論として、

私は、中国の環境汚染問題については他国からの影響が半数以上を

占めていると考えています。

中国を汚したのは中国人だけではなく先進各国にも責任があるという事です。

 

汚染されているから嫌いと言って、中国の汚染の原因はきちんとご存知でしょうか?

何事も原因や成り立ちなどを十分理解してから判断すべきで、

むやみやたらとテレビの情報を鵜呑みにして一辺倒に論じるべきでもありません。

自分たちは関係ないと思いこみ、見下しながら無責任にぬくぬくと生活しているのは

少し考え直すべきことではないかと思います。

 

 中国の汚染問題の原因については、

大きくは工場の排気、排水、自動車の排気などが挙げられ、

経済成長とともに顕在化してきたと言われています。

 

1990年代初頭からといわれる経済発展による汚染問題ですが、

中国だけでなく世界経済の発展も関わっていると言えます。

先に述べたように、世界中のあらゆる国が中国に工場を建設し、

安い人件費で大量に生産する方法を選択しました。

 

当時から中国自体は先進国から見ると発展途上とも言える状況で、

法整備や規制に関しても非常に未発達で甘い状態であるなか、

先進他国では規制と費用の関係で製造に制限がかかる対策として

法整備や環境基準などの甘い中国に工場を建設しているのです。

さらには物価も安い中国では人件費が安く、人口が多いので

労働力には事欠きませんし、足元を見たような金額で多くの人が使えます。

そして、先進技術が無い当時の中国には

当然ながら環境規制をはじめそれに伴った規制もまだ必要ではなく、

工場の建設やコスト削減の面でも企業にとっては願ったり叶ったりで

公害が表面化して深刻化するまではその恩恵?にあやかっていたと言えます。

結局のところ、海外企業が様々な技術とお金儲けの手段を中国に持ち込み、

もともと基本はアナログであった中国はお金儲けを教えてもらったも同然で

独自にも工場を乱立させ、基準の低い環境で荒稼ぎする海外企業を見習って

同じ事をオリジナルとして行うようになります。

そうなることで倍以上の飛躍的スピードで経済発展をする一方、

未規制状況のまま乱立と乱開発によってどんどんと汚染は進みます。

汚染状況が無視できない深刻な状態になったころには

中国バブルとも言える中国経済の高騰と、表面化しつつある公害問題に対し、

メリットを失いはじめた大手企業は他人事のように

次々と他国に移転、乗り換えをはじめます。

 

残された中国企業は経済の後押しもあって加速し続けるばかり。

同時に進行する汚染問題も加速の一途をたどります。

汚染が完全に表面化して世界規模で話し合われる時には

これを見越していた海外企業は自分たちがさんざん汚した中国から

すでに撤退していて、現状での汚染の原因は中国そのものにあるといった

何かおかしな構図が出来上がっているのです。

 

こういったことを背景に、日本も当然ながらたくさんの企業が

こぞって中国に工場を乱立させたことは事実です。

結果的には同じように、中国経済の発展とともに地価が上がり、

人件費も上がります。

当然ながら安く使えるはずの人件費は、当初の思惑を見透かされ

逆に中国労働者に足元を見られるようになります。

同時に、企業が撤退するにしても工場ごと技術は渡してしまったも同然なので、

偽者を含めた同様の商品は次々と作られてしまいます。

 

日本でも有名な話ですが、伝承的な専門技術として正当に請け負っていた町工場が

オートメーション化や数値化、大量生産を背景に専門技術を軽視されます。

大企業や国の事業は、安価である海外工場に委託先を移してしまい、

日本の町工場は仕事がなくなり操業が立ち回らなくなり倒産や閉鎖が相次ぎました。

そこから数年経つと、今度は日本の町工場の専門的な技術に支えられていた

商品の品質が下がり、当たり前ですが商品自体に問題が出てきます。

同時に、徐々に上がる中国の人件費に対して下がる品質やクオリティで

依頼をかける側がどんどん苦しくなってきます。

そうすると今度は身勝手なもので、企業は一旦見限った日本の町工場に

図々しくも再生産の打診をします。

しかしすでに失われた技術は大きく、町工場にしかなかった、

機械にはできない技術は受け継がれていなかったために、

すでに過去のクオリティで生産できる能力自体がなくなってしまっていたのです。

 

海外の有名ブランドもおおよそ同様なのですが、

日本と違う点は、独自の専門的な最後の部分を自国に留めた点です。

例えば、機械でまかなえる大量生産部分を中国で行い、

最終的な商品として完成させる作業を必ず自国で行うなどです。

 

確かに一部ではありますが、

コスト面で1番高価であり1番大切な部分を軽視し外注してしまった日本と、

反対に、1番高コストで1番重要な部分をあえて手放さなかった海外メーカーです。

 

日本人の多くがありがたがるブランドもの。

その多くは完成一歩手前までは中国などで製造し、

最後の一手と仕上げを自国で行う事で『メイドイン〇〇』が手に入ります。

その最後の一手のほとんどは、コピーと一線を画すための

ロゴの貼り付けや製品タグの取り付けといったものですが、

その作業を自国で行う事で仕上げた国で作ったと言えるのです。

 

このあたりはそれぞれの国の法整備との絡みがあります。

国内ではできない事を海外では行える事が多々あり、

最近ではtax havenと呼ばれる税制のゆるい国を使った

国家規模のマネーロンダリングが一躍有名になりましたが、

昔から利益計上や運営の基盤をそういった国で行う事で

国内で払わなければいけない税金を逃れる事ができます。

 

こういった国ごとの法制度の違いを利用した方法は

お金だけでなく商品の製造管理においても昔から行われていて、

重複になりますが、

例えば日本では認められていない作業を海外で行ってから

作業後の製品を規制外の次の手順を行える国内に移したり、

ほとんどの工程を費用の安い中国などで行っておきながら

最後の一つの作業を日本で行う事で『日本製』の表記をしたりと、

結局のところ名目はコスト削減ですが

やっている事は法規制の網をかいくぐっているだけで、

商品表記に関しても、商品加工が『日本国内』になっていても

その加工というのは海外で完成された内容物を「袋詰め」すること

だけを指している場合もあります。

 

「加工」の定義は決して1から作る事を指すものではなく、

商品として完成させる作業全般を指しているとしたら。。。

と考えてみる事も大切な要素です。

 

特に食品の加工に関しては

「原料生産」「採取地」「原料加工」などの他にも容器に入れたり

袋詰めの作業など様々な工程を要します。

しかし、それぞれに設けられている法規制などはそれぞれで

こっちはこっち、あっちはあっちができます。

 

よほどの商品しか原料の原産地から加工工程までを

詳細に表示していませんので、魚や肉とおなじで

魚なら水揚げした場所、肉なら屠殺した場所など

厳密にはどこで線引きするのかは未だ曖昧です。

 

そうなってしまう背景には残念ながら消費者の偏向がまず挙げられ、

次いでは一般ニーズに対して需要と供給のバランスが

完全に崩れている事が指摘できます。

 

規制を正当に綿密に連動させて管理してしまうと

本来ありがたがられているような商品は不足してしまいます。

 

極端な例ではありますが、

本当の産地を意味のままきちんと表示すれば、

国内ではもう一般では手に入らないものもあります。

 

どう考えても流通量がまかなえないはずの原材料が

まるであるかのように流通していたり、

完成品からは想像できない手順を踏んでいたりと、

本当にあの手この手で消費者の手に渡っています。

 

近年問題化した「脱法ハーブ」の問題がまさにこの状況で、

法規制下にある違法薬物の部分を巧妙に変化させることで

いたちごっこといえる状況が出来上がります。

この手法は正に今の様々な流通の手法と同じもので、

法律の網をかいくぐる手段としてはわかりやすい例です。

 

 

とにかく、

海外製品に対しての差別的な偏見を持つ以前に、

きちんとした情報と知識、何よりも自分で判断できる目を持つことが

今の社会には一番必要なことといえます。

 

知らなければいい、わからなければいいではありません。

特に偏見を持っている人たちは自分の無知を恥じるべきです。

 

中国を擁護するつもりはありません。

国のレベルで抱えている問題はかなり深刻だと思います。

しかし、平和と安全の座布団に胡坐をかいて

何もかもを自分の目では判断できないような人たちに

むやみに批判や嫌悪を持ってほしくはないのです。

 

何処に言ってもどんな国でもありえる状況であり内容なのです。

知りうる限り日本のほうが私は悪質だと思います。

 

きつい言い方をしますが、

中国を問答無用に嫌う人は

法律の内側であれば人を殺しても仕方がないと考える人種だと私は感じています。

逆に、正当に人を助けなければいけない状況、助けることが出来る状況でも

助ける行為が違法にあたれば助けることは出来ないと判断する人種。

 

判断力をはじめとして人間として大切な何かがかけていると思います。

 

 

「脱法ハーブ」に少し触れましたので、

次の記事は薬物について書きたいと思います。

 

杉本