杉の坊のつぶやき

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マルチビタミン 研究結果

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

2018年の論文発表で「マルチビタミンサプリメントについて

新たな調査結果として健康や病気の予防などへの寄与がなく

良い影響も無いという指摘があがっています。

gigazine.net

 

 

個人的に過去の記事でもご紹介しています。

ひとえに「マルチビタミン」といっても特定の商品を指し示すことは

控えたいと思いますが、多くのサプリメントとしての栄養摂取には

少し否定的な意見を私は持っています。

 

精製されたサプリメントに関しては、

どんなにその成分が凝縮されていても、形状などそのものの状態によって

吸収率などが関係する為に厳密な効果については疑問符がつきます。

 

1日に必要だと言われるビタミンなどの量を含んでいる錠剤を摂取しても

吸収率によっては全くと言っていいほど意味がないということです。

 

人間の栄養吸収システム上、

栄養素等を単体で大量に摂取しても多くの場合は

体の中を通り過ぎ排出されると考えられるため

栄養素のカプセルには意味がないといった意見があります。

 

本来は、食物などの通常の食事のにおいて摂取し

胃での消化などといった手順を踏む事によって正当に吸収できるよう

分解、再生性された栄養素が始めて身体に作用する形で取り込まれる。

と、考えるのが最も理想的な栄養の考え方で、

人体のメカニズムから考えても最も納得できる考え方です。

 

また、食物、元物質という考えからも

注視される栄養素に対してその活動を円滑に行うべく他の栄養素や物質など

もともとの食材の形状からもその吸収に寄与するバランスが取れている結果

その食材を摂取する事によって十二分な吸収を行うことができるという

人体のメカニズムとの相関性が必ずあるのです。

 

 

 

人の体を維持するといった点では数通りの考えはできます。

 

例えば、

食事が困難な疾患や怪我の際に、点滴などを通じての

「生命維持」という観点では最低限の生命活動を維持させるための

時限付ではありますが最低限の栄養素や水分を補う事は可能ではあります。

 

しかし、日常活動を送れるレベルでの人体の稼動を前提として

その運動エネルギーを捻出できるレベルでの栄養補給は

食事でしかできません。

 

この点だけを切り取って考えても、

栄養素への考え方については、摂取方法や吸収率などをきちんと考慮すべきで

教科書にあるような「何ミリとったらこういった効果がある」という発想を基に

いろいろなサプリメントをとっても意味がないに等しいといえます。

 

教科書による栄養素の働きを前提に食事に活かすならば効果的ではありますが

基本的な食事を軽視してサプリメントに頼ってしまえば

偏りや不足が多く現れてしまうことは当然の事ともいえます。

 

どんなに立派な栄養素であっても、

どんなにそういったメカニズムが解説されていても

いまだにサプリメントだけ、タブレットだけで人間が生きていけないことが

何よりの証拠だと思います。

 

 

ただ、

このサプリメントの位置づけとして

「プラシーボ」効果と言った観点ではサポート的に役立ちます。

あくまでも補助的にと考えるべきでしょう。

 

誤解のない様に補足しますが、

一部の錠剤、例えば鉄剤など、役立つ必要なものもたくさんありますので

今回の記事ではあくまでも市販のものに対するひとつの目安だと

参考にして頂ければと思います。

 

 

本格的に健康、体調管理や疾患への効果を期待するのであれば

しっかりとした食事管理に勝るものはないと断言します。

 

 

杉本