杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する専門的な情報をお届けできるよう頑張ります!個人のつぶやきもあります

中国が嫌いなら考えるべき事

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

いまだ収まることのない「中国嫌い」。

嫌中と言われてとにかく蔓延しています。

 

原因は確かに中国の国の体質にありますが、

良い部分、悪い部分が混在するというのは

これは中国に限らずどこの国にも言えることです。

 

実際、偽装に集中しますが日本でも賞味期限切れ食品の偽装販売や

原材料などの偽装については明るみに出ていない部分を含めても

負けず劣らずで、内容ややり方は中国のようにあからさまではなく

非常に狡猾で悪質です。

わからなければ良い、法律の範疇なら良いといった解釈が

中国よりも綿密に計算されたものであることがその悪質性を

物語っています。

 

まず参考に、治安の観点では世界のランキングでいうと

ブラジル、ホンジュラス、メキシコ、コロンビアあたりがダントツで、

ベネズエラやイエメン、パキスタン南アメリカあたりが名を連ねます。

挙げればパナマボツワナ、ギニア、ナイジェリア、ドミニカ、セントルシア、

ルワンダ、コンゴ、トリニダードトバゴバハマ南アフリカ共和国

スワジランドレソト、ジャマイカ、グアテマラエルサルバドル

ベリーズなども治安は低い統計が出ています。

半数は国も社会科で聞いたことがあるかないか程度の国ではないでしょうか?

おそらく名前を聞いただけではどんな国かといったイメージもできないかと思います。

 

治安の観点というのは内紛や犯罪など暴力的な部分によるものですが、

国家、政治が不安定であることの象徴でもあります。

 

想像に容易いと思うのですが、

内政情勢が不安定だということは、産業や国民の生活そのものも不安定で、

当然ながら、流通、供給される製品そのものも不安定になります。

当然ながらコンプライアンスなどといった平和の象徴思想など

存在しているかどうかも難しいところでしょう。

 

日本人が憧れてありがたがる

フランスやイタリアも治安の観点からは悪い方ですし、

暴動や内紛なども起こっています。

 

多くの日本人が有難がっている有名ブランドの製造工場は元々中国が大半で、

近年の中国問題によってベトナムなどに移転しているところも多いのですが、

この背景にも実はいろいろなことが隠されています。

 

単純に考えると、各国の様々な産業の企業が、広大で安価な土地と

人件費用の安さを誇る中国に、こぞって工場を建設しました。

皮革や製縫だけでなく、電気産業、食品加工をふくめ

様々な産業が大規模に乱立させました。

 

現在の中国が大気や河川、土壌の汚染といった問題に見舞われていますが、

当時中国に建設された各国の工場を同規模で日本国内に建設稼働させると

どういった問題に発展するか考えたことがあるでしょうか?

 

中国の汚染はアクセスの関係なのでしょうか?都市部近郊郊外に集中、

北京が代表格で汚染状況は悪化の一途をたどっています。

ちなみに、汚染状況を示す指数表がリアルタイムで発表されていますが、

実はこの指数表を見ると日本の状況も見れます。

日本には中国を超える数値が出ている箇所がいくつもあります。

福島、原発の影響は全く関係ありません。。。

これについてはどのように捉えることができるのでしょう。

 

まず一つの結論として、

私は、中国の環境汚染問題については他国からの影響が半数以上を

占めていると考えています。

中国を汚したのは中国人だけではなく先進各国にも責任があるという事です。

 

汚染されているから嫌いと言って、中国の汚染の原因はきちんとご存知でしょうか?

何事も原因や成り立ちなどを十分理解してから判断すべきで、

むやみやたらとテレビの情報を鵜呑みにして一辺倒に論じるべきでもありません。

自分たちは関係ないと思いこみ、見下しながら無責任にぬくぬくと生活しているのは

少し考え直すべきことではないかと思います。

 

 中国の汚染問題の原因については、

大きくは工場の排気、排水、自動車の排気などが挙げられ、

経済成長とともに顕在化してきたと言われています。

 

1990年代初頭からといわれる経済発展による汚染問題ですが、

中国だけでなく世界経済の発展も関わっていると言えます。

先に述べたように、世界中のあらゆる国が中国に工場を建設し、

安い人件費で大量に生産する方法を選択しました。

 

当時から中国自体は先進国から見ると発展途上とも言える状況で、

法整備や規制に関しても非常に未発達で甘い状態であるなか、

先進他国では規制と費用の関係で製造に制限がかかる対策として

法整備や環境基準などの甘い中国に工場を建設しているのです。

さらには物価も安い中国では人件費が安く、人口が多いので

労働力には事欠きませんし、足元を見たような金額で多くの人が使えます。

そして、先進技術が無い当時の中国には

当然ながら環境規制をはじめそれに伴った規制もまだ必要ではなく、

工場の建設やコスト削減の面でも企業にとっては願ったり叶ったりで

公害が表面化して深刻化するまではその恩恵?にあやかっていたと言えます。

結局のところ、海外企業が様々な技術とお金儲けの手段を中国に持ち込み、

もともと基本はアナログであった中国はお金儲けを教えてもらったも同然で

独自にも工場を乱立させ、基準の低い環境で荒稼ぎする海外企業を見習って

同じ事をオリジナルとして行うようになります。

そうなることで倍以上の飛躍的スピードで経済発展をする一方、

未規制状況のまま乱立と乱開発によってどんどんと汚染は進みます。

汚染状況が無視できない深刻な状態になったころには

中国バブルとも言える中国経済の高騰と、表面化しつつある公害問題に対し、

メリットを失いはじめた大手企業は他人事のように

次々と他国に移転、乗り換えをはじめます。

 

残された中国企業は経済の後押しもあって加速し続けるばかり。

同時に進行する汚染問題も加速の一途をたどります。

汚染が完全に表面化して世界規模で話し合われる時には

これを見越していた海外企業は自分たちがさんざん汚した中国から

すでに撤退していて、現状での汚染の原因は中国そのものにあるといった

何かおかしな構図が出来上がっているのです。

 

こういったことを背景に、日本も当然ながらたくさんの企業が

こぞって中国に工場を乱立させたことは事実です。

結果的には同じように、中国経済の発展とともに地価が上がり、

人件費も上がります。

当然ながら安く使えるはずの人件費は、当初の思惑を見透かされ

逆に中国労働者に足元を見られるようになります。

同時に、企業が撤退するにしても工場ごと技術は渡してしまったも同然なので、

偽者を含めた同様の商品は次々と作られてしまいます。

 

日本でも有名な話ですが、伝承的な専門技術として正当に請け負っていた町工場が

オートメーション化や数値化、大量生産を背景に専門技術を軽視されます。

大企業や国の事業は、安価である海外工場に委託先を移してしまい、

日本の町工場は仕事がなくなり操業が立ち回らなくなり倒産や閉鎖が相次ぎました。

そこから数年経つと、今度は日本の町工場の専門的な技術に支えられていた

商品の品質が下がり、当たり前ですが商品自体に問題が出てきます。

同時に、徐々に上がる中国の人件費に対して下がる品質やクオリティで

依頼をかける側がどんどん苦しくなってきます。

そうすると今度は身勝手なもので、企業は一旦見限った日本の町工場に

図々しくも再生産の打診をします。

しかしすでに失われた技術は大きく、町工場にしかなかった、

機械にはできない技術は受け継がれていなかったために、

すでに過去のクオリティで生産できる能力自体がなくなってしまっていたのです。

 

海外の有名ブランドもおおよそ同様なのですが、

日本と違う点は、独自の専門的な最後の部分を自国に留めた点です。

例えば、機械でまかなえる大量生産部分を中国で行い、

最終的な商品として完成させる作業を必ず自国で行うなどです。

 

確かに一部ではありますが、

コスト面で1番高価であり1番大切な部分を軽視し外注してしまった日本と、

反対に、1番高コストで1番重要な部分をあえて手放さなかった海外メーカーです。

 

日本人の多くがありがたがるブランドもの。

その多くは完成一歩手前までは中国などで製造し、

最後の一手と仕上げを自国で行う事で『メイドイン〇〇』が手に入ります。

その最後の一手のほとんどは、コピーと一線を画すための

ロゴの貼り付けや製品タグの取り付けといったものですが、

その作業を自国で行う事で仕上げた国で作ったと言えるのです。

 

このあたりはそれぞれの国の法整備との絡みがあります。

国内ではできない事を海外では行える事が多々あり、

最近ではtax havenと呼ばれる税制のゆるい国を使った

国家規模のマネーロンダリングが一躍有名になりましたが、

昔から利益計上や運営の基盤をそういった国で行う事で

国内で払わなければいけない税金を逃れる事ができます。

 

こういった国ごとの法制度の違いを利用した方法は

お金だけでなく商品の製造管理においても昔から行われていて、

重複になりますが、

例えば日本では認められていない作業を海外で行ってから

作業後の製品を規制外の次の手順を行える国内に移したり、

ほとんどの工程を費用の安い中国などで行っておきながら

最後の一つの作業を日本で行う事で『日本製』の表記をしたりと、

結局のところ名目はコスト削減ですが

やっている事は法規制の網をかいくぐっているだけで、

商品表記に関しても、商品加工が『日本国内』になっていても

その加工というのは海外で完成された内容物を「袋詰め」すること

だけを指している場合もあります。

 

「加工」の定義は決して1から作る事を指すものではなく、

商品として完成させる作業全般を指しているとしたら。。。

と考えてみる事も大切な要素です。

 

特に食品の加工に関しては

「原料生産」「採取地」「原料加工」などの他にも容器に入れたり

袋詰めの作業など様々な工程を要します。

しかし、それぞれに設けられている法規制などはそれぞれで

こっちはこっち、あっちはあっちができます。

 

よほどの商品しか原料の原産地から加工工程までを

詳細に表示していませんので、魚や肉とおなじで

魚なら水揚げした場所、肉なら屠殺した場所など

厳密にはどこで線引きするのかは未だ曖昧です。

 

そうなってしまう背景には残念ながら消費者の偏向がまず挙げられ、

次いでは一般ニーズに対して需要と供給のバランスが

完全に崩れている事が指摘できます。

 

規制を正当に綿密に連動させて管理してしまうと

本来ありがたがられているような商品は不足してしまいます。

 

極端な例ではありますが、

本当の産地を意味のままきちんと表示すれば、

国内ではもう一般では手に入らないものもあります。

 

どう考えても流通量がまかなえないはずの原材料が

まるであるかのように流通していたり、

完成品からは想像できない手順を踏んでいたりと、

本当にあの手この手で消費者の手に渡っています。

 

近年問題化した「脱法ハーブ」の問題がまさにこの状況で、

法規制下にある違法薬物の部分を巧妙に変化させることで

いたちごっこといえる状況が出来上がります。

この手法は正に今の様々な流通の手法と同じもので、

法律の網をかいくぐる手段としてはわかりやすい例です。

 

 

とにかく、

海外製品に対しての差別的な偏見を持つ以前に、

きちんとした情報と知識、何よりも自分で判断できる目を持つことが

今の社会には一番必要なことといえます。

 

知らなければいい、わからなければいいではありません。

特に偏見を持っている人たちは自分の無知を恥じるべきです。

 

中国を擁護するつもりはありません。

国のレベルで抱えている問題はかなり深刻だと思います。

しかし、平和と安全の座布団に胡坐をかいて

何もかもを自分の目では判断できないような人たちに

むやみに批判や嫌悪を持ってほしくはないのです。

 

何処に言ってもどんな国でもありえる状況であり内容なのです。

知りうる限り日本のほうが私は悪質だと思います。

 

きつい言い方をしますが、

中国を問答無用に嫌う人は

法律の内側であれば人を殺しても仕方がないと考える人種だと私は感じています。

逆に、正当に人を助けなければいけない状況、助けることが出来る状況でも

助ける行為が違法にあたれば助けることは出来ないと判断する人種。

 

判断力をはじめとして人間として大切な何かがかけていると思います。

 

 

「脱法ハーブ」に少し触れましたので、

次の記事は薬物について書きたいと思います。

 

杉本

 

果糖ブドウ糖液糖について

※内容はあくまでも個人の見解です。

 

今回の内容には個人的な愚痴と批判を含みます(笑)

苦手な方は読まないようにお願いします。

また、非常に長文です。

 

 

さて、ここ数回のブログでもご紹介しましたが、

悪いイメージを持った食品や添加物などがあります。

 

偏った情報や一辺倒な知識のために

毛嫌いを通り越した非常識なレベルの方も存在します。

 

しかし、実際にはその毛嫌いされている食品や添加物にも

重要な役割を担っているものや、悪者として必要なケースもあります。

 

 

また、なぜかあまり知られていませんが

嫌われている添加物の中には、

法律などで添加が義務付けられているものもあります。

厳密なレベルで言えば毛嫌いしたりする理由自体が

非常に不明確な場合があります。

 

ここまでが前提で、

 

私自身は商品の販売に関わる中で

不特定多数のお客様とお話しする機会があります。

その中には、

食品表示を過剰に気にする方がとても多いのに驚きます。

 

気にすること自体は間違っていませんし、無関心よりも

大変良いことだと思っていますが、

正しい知識を有していない方があまりにも多いことが気になります。

 

有している内容がとにかく偏っていることに驚かされるため

可能な限りご説明させていただくのですが、

ご理解いただける場合と、全く耳に届かない時があります。

 

 

私の仕事に密接に関わるのですが

「果糖ブドウ糖液糖」(異性化糖

について、もしかすると過去の記事でも書いたかもしれませんが

改めてお話をしたいと思います。

 

まず、異性化糖は食品に添加する際、

日本農林規格(JAS)で以下のように表示が制定されています。

 

ぶどう糖果糖液糖
 ┗果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が 50% 未満のもの。

 

・果糖ぶどう糖液糖
 ┗果糖含有率が 50% 以上 90% 未満のもの。

 

・高果糖液糖
 ┗果糖含有率が 90% 以上のもの。

 

・砂糖混合異性化液糖
 ┗上記の液糖に 10% 以上の砂糖を加えたもの(その液糖がブドウ糖果糖液糖なら

砂糖混合ブドウ糖果糖液糖)。

(※日本農林規格 (JAS)引用)

 

 

上記のように表示の内容によってもそれぞれが異なっています。

 

まず、この細かい表示の変化を知っている人は少なく、

それぞれの違いを明確に理解している人も非常に少ないのです。

 

次に、

この部分を強く指摘したいのですが、

『果糖ブドウ糖液糖がどのように体に悪いのか』

を明確に説明できる人を私は知りません。

 

また、ネット上での情報で私が唖然としたのは、

『糖質は体に悪い・害でしかない』

と、偏りすぎにも程がある情報がかなり多いことです。

 

糖質は基準量、人体に必要な栄養素でもあります。

糖質を完全に悪者にすることは人間の体にとって非常に危険なことなのです。

 

糖質=砂糖=糖分=太る=糖尿病リスク

といった図式は根本的に間違っています。

 

まず、糖質、糖分、砂糖は完全に別物で、

その使用や働き、目的も全く違うものなのです。

 

異性化糖についても表示に伴う違いが明確に分かれていて

摂取に関しても詳細な数値が理解できていなければ、

忌み嫌うこと自体、ただの毛嫌いになってしまうのです。

 

糖質や炭水化物に関しては、摂取の制限自体にリスクがあります。

以下太字は医師の意見の引用です。

以前はご飯などの主食を減らすのが正しい減量と言われた時代もあります。最近ではお米などは繊維質も含まれた複合糖質で、減量にはむしろ大きな役割を果たすことがわかって来ました。

炭水化物とは糖質と繊維質の複合体です。これらは「糖質」を多く含むため、ダイエットでは敬遠するというのが炭水化物ダイエットの理論のようです。非常に短い期間で減量を要するレスリングなどの限られたプロスポーツではこうした減量法が用いられて来たようです。

さて、一般の健康な方が減量する場合に、このような制限品目のあるダイエット法には数々の問題があります。

炭水化物は日本人が昔からお米を沢山食べて来て、世界でも有数に肥満が少なく2型糖尿病も少ないことで世界中で和食が研究されて来た経緯があります。

その当時の和食はご飯などの炭水化物が総カロリーの実に70%でした。しかし米国などの西洋人にはこうした食事では減量効果の判断が難しく、未だに米国でも減量用のガイドラインが作成できない状態です。これは人種による差が大きいと思われます。

炭水化物中の繊維質は消化されませんが便秘を防ぎ、動脈硬化を予防してくれます。糖質はエネルギーとして消費され、その半分は脂肪として蓄積されます。これはどの糖質も同じです。脳はこの糖質のみによって養われます、脳は脂質などは栄養素として利用はできません。糖質が欠乏すると摂取エネルギーの不足が生じ、減量はできますが脳、赤血球、神経系などの機能を低下させます。

こうなると体内組織を作るのに大事なアミノ酸がエネルギーとして消費されてしまう上、摂取たんぱく質の利用効率も低下、さらには筋肉内のたんぱく質までエネルギーとして消費されてしまいます。これでは体調を崩すのは明白です。

こうした意味でも糖質を含んだお米などの主食を欠かしてはいけません。ダイエットはカロリーを抑えている以上、こうした制限品目はなにもありません。日本の医学界ではこうしたお米などを55%摂ることを健康的な減量には薦めています。

オカズを沢山食べる人が痩せ難いのは明白な事実ですので日本人の先輩方が健康でいた時の食事を見直すべきではないでしょうか。

こうした炭水化物などを極端に制限するダイエット法は、失敗もしくは健康障害の可能性が十分あることをご理解ください。

 

 上記のように、糖質や炭水化物の摂取は

人体にとって非常に重要なことであることが指摘されています。

 

 話を戻しますが、

「果糖ブドウ糖液糖」には、それほどまでに敬遠される

どんなリスクが明確にあるのでしょうか?

一般的に言われているリスクは

インスリン耐性
肥満(メタボリック・シンドローム
糖尿病
血圧上昇(高血圧)
ビタミンとミネラルの枯渇
心臓血管の病気
肝臓の病気

関節炎
通風

などですが、

これはフルクトース(果糖)の摂りすぎに関連付けられているもので

偏って摂り続ければ果糖に限らず他のどんな成分にも言えることです。

 

また、これらの原因指摘の中で矛盾している部分として、

通常の果物からの果糖摂取については、他の栄養素を含むため

大きな問題にはならないが摂りすぎないことが大前提です・・・

などと、とにかく矛盾まみれな、いい加減な説明が多いことがいえます。

 

医師や薬剤師、栄養士などにこのような説明を受ければ

誰でもそんなものかと納得してしまいがちではありますが、

そもそもこの説明自体が非常に曖昧で無責任であることに気づいていただきたいのです。

 

「摂りすぎなければ」に関しては、

どんな飲食物にも当てはまることです。

「他の栄養素があれば云々」に関しても、

これも当たり前のことなのです。

 

「摂りすぎ」に関しては最もいい加減で、

これについてもどんな食べ物にも言えることなのです。

糖分を摂りすぎても、塩分を摂りすぎても、

普通の野菜や魚であっても偏って摂り過ぎれば悪いに決まっています。

 

要は偏りに対してどれだけ留意できるかが重要なのであって、

何々が入っているから良いとか悪いという考え方自体が偏りを生むのです。

 

もうひとつ付け加えるなら、アレルギーなどの明らか場合を除いて、

体に悪いと言われているものを摂りすぎないレベルで多少摂ってやることも、

体には実はとても大切なことなのです。

というのは、体は常に学習しています。

悪いものや過剰なものを、ある程度なら自己機能で排出する能力があります。

不要なものを適度に入れてやることで、体の機能が判断力を磨き、

排出方を学習することにより、どんどんスムーズに排出、

除去できるようになるのです。

 

この学習をさせないことが体には大問題です。

自己免疫機能を育てることも非常に重要な予防行為なのですが、

最近は体に入れること自体を嫌いすぎるため、

体が学習できていないために簡単な細菌や、本来無害なものにまで

無意味に反応してしまったり害されてようになってしまいます。

 

無学習が原因のケースと、

体内環境の異常によって正しい判断ができなくなるケースに分かれますが、

体内の様々な細胞や機能が正しく働かなければ

どんなに良いものを摂取していても

正しい生体活動ができないことは言うまでもありません。

 

 

 もう一度戻りますが、

どういったメカニズムで「果糖ブドウ糖液糖」が体に害なのでしょう?

きちんと説明していただきたいところです。

 

可能性として調べてみると、

まず、一般的な果糖ブドウ糖液糖はでんぷんを加水分解したものです。

このでんぷんの原料となるトウモロコシの大半がアメリカ産で、

アメリカ産のトウモロコシのおよそ85%以上が

遺伝子組み換えであると言われています。

アメリカ産のトウモロコシに頼る日本では、

でんぷん作成の原料であるアメリカ産トウモロコシとなり、

必然的に遺伝子組み換え作物が原料となります。

従って、遺伝子組み換え作物の安全性が未知のものであるため

原料として使用され作成された果糖ブドウ糖液糖も

安全性が保証されるものではないといった考え方がひとつの原因のようです。

 

これに対して指摘させていただけるならば、

1、残りの約15%のトウモロコシは原料とされていないのか?

2、遺伝子組み換え作物に対して排除するレベルでの危険性はどのように証明されているのか?

3、原料のトウモロコシに対する危険性を危惧するのと、果糖ブドウ糖液糖の摂取に関する健康リスクの提唱とは全くの別物ではないのか?

 

まずは上記のような内容が指摘できます。

 

そもそも「果糖ブドウ糖液糖」が、先に挙げたような疾患に罹患する

直接的な原因としての因果関係には根拠がありません。

というのも、食事や生活習慣における偏りが原因の病気ばかりで

ピンポイントで原因として特定できているわけではないのです。

 

確かに、過剰に取り続けることによっておこる体調変化の延長に

様々な罹患リスクがあることは言うまでもありませんが、

これは単純に食生活の乱れや偏りが原因なのであって、

何々の成分の働きによって罹患するものでは無いからなのです。

 

ネット上で「糖分は体に悪でしかない」とか言い切っている

無知で馬鹿なサイトなどでは、先ほども引用しましたが

『果物などで摂る果糖は他の成分なども含んでいるので特に問題無いが、

 だからといって摂りすぎはダメです』

と、さも当たり前のように内容の無い矛盾を標榜しています。

 

突っ込みどころ満載で呆れるばかりですが、

果糖や糖分自体が悪いなら、他の成分云々は関係無いはず。

ましてや人体にとっての必須必要成分の中に糖分は含まれていないのか?

といった部分が全く論じられていない時点で完全に別問題なのです。

 

 糖分がー、塩分がー、炭水化物がーと過剰にこだわる人ほど

そのメカニズムも働きも理解していない場合が多く、

自分では散々気をつけているはずなのに、結局目的の効果も出せず、

逆に気をつけていない人よりも状況が悪いことが多いのが現実です。

 

果糖ブドウ糖液糖に関しても、

一般流通している清涼飲料水には精製された異性化糖はほぼ添加されています。

製薬会社の販売しているようなものにも十分添加されています。

こだわる人のもうひとつの矛盾点は、

有名な商品への添加についてはあまり気にしない事も多いのです。

 

疲れた時や体調を壊した際に受ける輸液(点滴)の基本成分は

ほぼポカ◯スエットと同じだと聞いたことがあると思います。

ちなみにポカリ◯エットの成分は、

 

砂糖、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩、酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、酸化防止剤(ビタミンC)

 

です。

 

基本的には、人体への吸収率と栄養成分の効率化を考えて作られていますので、

疲労回復や水分補給に適しています。

ただし、運動しない方や十分な栄養を食事などから摂取している方が常用すると

摂取成分過剰になるので確実に肥満します。

 

体が弱った際に摂取すべき成分として構成されていて、

輸液(点滴)に関してもほぼ同じ成分であることを考えれば

人体に必要な成分であることは明らかです。

 輸液はここに加えて症状に必要な薬などが追加されます。

 

 さてここまでで気づかれた方も多いと思いますが、

「果糖ブドウ糖液糖」が含まれています。

 

次に、脱水症状などの経口補水液については以下のような説明があります。

ORS(Oral Rehydration Solution:経口補水液)は、水分と電解質をすばやく補給できるようにナトリウムとぶどう糖の濃度を調整した飲料です。WHO(World Health Organaization:世界保健機関)は、1970年代にコレラ感染による下痢に伴う脱水症状時にORSの使用を推奨して以来、発展途上国を中心に大きな成果を上げました。その後の臨床研究に基づき、2002年にナトリウムとブドウ糖の濃度を下げた新しいORS組成を公表し、成人と小児のコレラ患者への使用を推奨しています。これと平行して欧米各国でも数次にわたりORSに関するガイドラインが策定され、2003年にはCDC(米国疾病管理予防センター)が「小児における急性胃腸炎の治療ー経口補水、維持および栄養学的療法」※)と題した最新のナショナルガイドラインを発表し、軽度から中等度までの脱水症への使用を推奨しています。

ナトリウムとブドウ糖を一緒に摂取すると小腸粘膜に存在する共輸送体によって同時に吸収され、水分の吸収を促進することが明らかとなっております(共輸送機構)。しかも、コレラロタウイルス感染などによる激しい下痢の場合でも、この共輸送機構は、機能を維持し続けることが分かっており、ナトリウムとブドウ糖を中心に構成された溶液がORSとして使用される理論的根拠となっています。

 

上記のように、忌み嫌われていいるはずのナトリウム、

さらにはブドウ糖に関してはその働きが人体の状況において

非常に重要であることをきちんと説明しています。

 

飲む点滴と言われるポ◯リスエット、

夏場の必需品となってきている経口補水液

そして急患で運び込まれる状況ではほとんど使われる点滴、

いずれも中心にはブドウ糖が挙げられ、果糖ブドウ糖液糖もつかわれています。

 

 繰り返しになりますが、

果糖ブドウ糖液糖自体に疾患の罹患リスクがあるなら

医療現場での使用に関しても制限があるはずですし、

必須栄養成分としての緊急使用もされません。

 

 要は、『摂りすぎ』と『偏り』がすべてなのです。

 

 この二つがどうしても浸透しないのにも原因があって、

はっきり言いますが、消費者が賢くなってしまうと

物が売れなくなってしまうからです。

 

健康業界は医療も含めて巨大な『産業』であり『ビジネス』です。

 

あちらを立てればこちらが立たずの状況を作っておかなければ、

特化させて偏った商品が売れなくなってしまうのです。

 

過去にも多くの医薬品や、

成分に特化した商品が販売されてきましたが、

期待される効果や効能が否定され消えていっても、

消えるだけで問題には発展しないのです。

 

また、消えてしまう商品の中には、

次に販売される予定の商品の邪魔になる可能性があるものがあり、

こういった商品は一旦消えても

代わりに出てきた商品が下火になれば

再度注目されたり販売されたりもします。

 

薬も食品も、このサイクルでぐるぐると回っていることは

冷静に眺めていれば誰でもわかることなのですが、

情報が先行してしまうのでなんだかわからないうちに

パソコンのようにどんどんと情報が上書きされて

体にエラー(異常)が出るまでは

無責任に情報を鵜呑みにしてしまいます。

 

自分で病気になって、実際にきちんと向き合って

はじめて情報の偏りやいい加減さに気づきます。

 

重病の経験者になればなるほど

病院や薬の矛盾やいい加減さ、

そしていままでの知識の偏向に気付きます。

自分が健康で他人事だからこそ安易な情報に左右されます。

 

だから病気も病人も増える一方です。

 

 

またかなり道が外れました。

上記の内容だけでもご理解いただけるかと思いますが、

添加物云々が問題なのではなく、

トータルバランスでの摂取が最も重要なのです。

 

多少の過剰については通常、自分の体で排除できますが、

その上限を超えて偏り続けると自分の体の限界がきてしまい

排除そのものができなくなります。

体内に蓄積することでフル稼働状態が強制される体は

当然ながらその機能そのものに限界がきた時点で

排除機能そのものを失います。

 

そうなれば、

多少排除していた分までもが堆積し負担になるので

一気に体に異常をきたしてなんらかの症状に罹患してしまいます。

 

ここに至るのは過剰状態を『続けること』で、

ちょっとやそっとの過剰ではないのです。

また、少し摂ったくらいのものなら体は排除できるのです。

 

慢性的に偏った食事を摂り続けること、

明らかに偏った内容のものを摂り続けること、

代謝を落とし、摂取するばかりで出さず、肝心なものを摂らない事が

どんどんと体を悪い方向に向けるのです。

 

ちょっとやそっとの添加物ぐらいで体はどうにもなりません。

食べたり飲んだりしてすぐに体に変調をきたすのは

毒かもしくは腐っている物、あらかじめ害になる状態である場合だけです。

 

体はいきなり悪くなるのではなく、

長年の積み重ねが生み出します。

 

もっときちんと勉強して、きちんと理解していただきたいです。

 

あまりにも身勝手に添加物や特定の成分などを嫌う人が多いので

あえて書かせていただきました。

 

 

杉本

 

飲み合わせ

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

よく耳にする薬と食品の飲み合わせですが、

これは主に含有成分と薬の成分の反応が原因です。

 

最近インターネット上でも少し話題になりましたので

こちらでも何パターンかご紹介させていただきます。

 

1、ヨーグルトなどに代表する「チラミン」を含む食品と風邪薬。

チーズ、ヨーグルトに、味噌等の発酵食品、アボガド、赤ワインに

多く含まれる物質で、体内の酵素の働きによって「セロトニン」という

神経や精神状態に影響をもたらす物質に変化します。

その時に使われる酵素が総合感冒薬(風邪薬)、鼻炎薬に含まれる

塩酸フェニルプロパノールアミンや、パーキンソン病薬のセレギニン、

結核薬のイソニアジドという物質を分解する酵素と同じもので、

チラミンを含む食べ物とこれらの薬を一緒に服用すると

薬とヨーグルトが同じ酵素を取り合うため、セロトニンの合成も阻害される上、酵素の分解が阻害され遅れたり、激しい頭痛や高血圧、吐き気を催す恐れがあります。

 

2、「ビタミンk」と抗凝固薬

ビタミンKは納豆やほうれん草、昆布などに多く含まれています。

このビタミンKには血を固めやすくする作用があるため、

血中の血の塊を作りにくくするワルファリンなどの抗凝固薬を使用する場合

薬の働きを弱める可能性があるため注意が必要です。

 

3、グレープフルーツと抗ヒスタミン剤

柑橘類の中でもグレープフルーツは、薬の吸収に働く

「シトロクロムP450」という酵素の働きを弱めます。

 この酵素が関連する薬は多く、

脂質異常症の薬、血圧の薬、アレルギーの薬、向精神薬など

グレープフルーツと一緒に摂取してはいけない薬になっています。

代謝が悪くなり、分解が遅れるために薬が残る時間が長くなり

効き目が長くなったり効きすぎたりしてしまいます。

血圧の薬では効きすぎて低血圧状態がさらに進行する場合もあり、

向精神薬や血圧の薬などは特に注意が必要になります。

グレープフルーツを食べたりジュースで飲む場合、

薬の摂取からは2時間〜4時間をあけるように注意が必要です。

 

 4、カルシウム、マグネシウム抗生物質

牛乳などに代表されるカルシウム、マグネシウムは、抗生物質と結びつき

作用を弱めます。また、牛乳には胃酸を中和する働きがあるため、

腸で溶けるような薬、腸溶錠などが胃で溶け始めてしまい、腸まで薬が届かなくなる場合があります。

 

5、アルコールと鎮痛剤

アルコールも薬も肝臓で分解されます。

そのため、アルコールと薬を同時に摂取すると、薬の分解が遅れてしまいます。

その結果、薬の効果が本来よりも長く続いてしまい、薬の効果が増してしまいます。

眠剤抗鬱剤、鎮痛剤などでは意識障害が起きる可能性もありますので気をつけなければいけません。

 

基本的に上記のすべてに共通するのは、

薬を分解して無毒化するための体内酵素が働けない、または合成できないなどの阻害状態が起こるために薬の効き目が異常状態になるということです。

それだけ食べ物の含有成分というのは無視できない影響があるということです。

 

ちなみに、薬同士の相互作用については

薬の働きやメカニズムに精通することで組み合わせが理解できますが、

専門的には、薬理学や分子生物学の最新知見を学ぶことで発現機序(しくみ)を、

薬剤の組み合わせとともに相互作用を引き起こす組み合わせや

起こりうる結果を見ることができます。

しかしこれは専門的すぎますので、一般では馴染みがありません。 

 

上記についてもほんの一例ですが、様々な飲み合わせがありますので

処方に関しては、現在は処方箋に詳しい説明もつきますので

しっかりと確認し、不明な点については

専門的な知識を有する、医師、薬剤師に相談してください。

 

 

杉本