杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する専門的な情報をお届けできるよう頑張ります!個人のつぶやきもあります

麻薬

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

前回の記事で「脱法ハーブ」について少し触れましたので

今回は薬物について少し説明します。

 かなり長いです(笑)

 

 

度重なる有名人による薬物問題。

世の中には「麻薬」と呼ばれる薬物が多数存在しています。

代表的には

覚醒剤』(アンフェタミンメタンフェタミン)、

『アヘン』(芥子の実から作る合成化合物:アルカロイド樹脂)、

『コカイン』(コカの葉から抽出するアルカロイド:局所麻酔薬、精神刺激薬)

『ヘロイン』(ジアセルチルモルヒネ:アヘンを原料としたモルヒネから生成する)、

そして認識が浅いのですが実は

モルヒネ』(モルフィン、モヒ:鎮痛・鎮静を目的とした薬剤)

も代表的な麻薬です。

続いて通称マリファナで有名な『大麻』(麻の葉を乾燥させたもの:嗜好品)、

THC』(テトラヒドロカンナビノール:向精神薬大麻樹脂の主成分)、

LSD』(リゼルグ酸ジエチルアミド、リゼルギン酸ジエチルアミド:幻覚剤)、

『MDMA』(メチレンジオキシメタンフェタミン:幻覚剤)、

があります。

 

近年、ニュースなどを賑わしている「脱法ハーブ」「危険ドラッグ」については、

もともとは『マジックマッシュルーム』の呼び名に代表されるような、幻覚作用を持つトリプタミンやアルカロイドのシロシビン、シロシンを含む菌類キノコがきっかけで、法規制の及んでいない植物系のソフトドラッグが一般流通したことに起因します。主に流通?でイメージ的にも有名な場所は海外のリゾート地などで、規制のない海外での使用が多い認識があり、もともと密かに日本でも一般的に販売されていましたが、あまり流行することもなく知る人ぞ知る位置付けでした。

薬物に関する規制が厳しくなるにつれて薬物使用のリスクが高まるなか、代替品として徐々に浸透したのが脱法ドラッグや脱法ハーブの類です。

規制薬物と同等もしくは近しい効果を得られるが、規制対象外なため使用に関して制限も規制もなかったので、瞬く間に浸透しました。

当然ながら薬物販売には当たらないために、専門知識を有さないまま安易に販売する個人業者も激増しました。

 

 そういったことを背景とした

使用者の問題行動や様々な事件をきっかけに規制が広がり、

どんどんと使用される成分などが規制となっていきますが

実状は「いたちごっこ」と呼ばれる状態です。

 

 まず、脱法ハーブとは

合成カンナビノイドを含有する化合品で、

大麻の薬理成分である「THC」(テトラヒドロカンナビノール)

の効果を模倣し、カンナビノイド受容体に対する作動薬(アゴニスト)

として作用します。アゴニスト(作動薬)とは、 

 生体内の受容体分子に働いて、神経伝達物質やホルモンと同様の働きを

示すものを指します。

 

おかれる立場としては未だ非常に曖昧で、

医薬品ではなく食品でもなく食品添加物でもないが

無許可無認可の医薬品として規制の対象となります。

人体使用目的に関して販売がなされていれば薬事法で取り締まり出来ますが、

基本的に脱法ハーブ販売者は芳香剤などとして販売されるケースが多く、

人体適用を標榜していないため医薬品としての相当性を立証するのが

非常に困難なのが現状です。

 

また、依存性や有害性も厳密には証明されていないばかりか、

薬物規制において最も重要な分子構造上の指定や規制といった部分で

先に述べた『いたちごっこ』の状況を作り出してしまっています。

 

厚生労働省は2001年より本格的に、

脱法ドラッグ、脱法ハーブの疑いがある製品について買い上げ調査を始め、

指定薬物や医薬品成分の検出されたものについて製品を公開したり

人体への影響が考えられるとする新しい成分への指定をしていますが、

分子構造上の微妙な変化などによって指定を外れるものが次々と現れ

実質的には、規制 → 変化 → 規制 → 変化の繰り返しになっています。

 

ただ、それと同時に

元来の分子構造に酷似した成分を用いて法規制を逃れたものの中には、

そのわずかな変化によって働きが違うものも含まれるようになるばかりか

本来のドラッグのような目的からは大きく逸脱した人体影響を及ぼすものまで

安易に用いられるようになり、その結果予期せぬ異常行動などにつながり

ニュースを賑わすような事件に発展するケースも多くなってきました。

 

この点については通常の医薬品と同じような問題を抱えているのですが、

通常の医薬品の場合は臨床試験や安全性の面について

しっかりと検証が行われていますので、現れる効果や影響などは

脱法ハーブやドラッグのように逸脱するものではありません。

 

脱法ハーブやドラッグなどは、分子構造上の類似を前提にして

法規制外のものをある程度似かよった効果が出るであろうという

おおよその部分を含んで使用されることが多々あります。

 

医薬品との似かよった部分というのは、

規制や認可に関わる部分で、成分的な働きが原因として特定できなければ

どんなに高確率で特定の現象が起こっても規制には至らないという点です。

裏を返せば害や危険度の点についても、因果関係や作用の特定ができなければ

規制の対象として認めにくいといった点が指摘できるのです。

 

これは現在の食料品などに対しての偏った考えが生まれる原因ともなっていて、

 これほどまでに科学や医学が進歩したと公言する現代にありながら

病気が減らないばかりか増える一方で、さらには肥満や成人病といった

生活習慣と食生活を原因とする病気が増加の一途をたどっていることが

食事などに対して考えが偏っていて、普段の何気ない取り組み自体も

基本的には的外れな事が多いのだということも表しています。

 

食事に対する偏りと軽視の一番の原因は

科学と医学、そして法律への絶対の崇拝が挙げられます。

 

人間が生きるために毎日口にし、時には嗜好の対象でもある

絶対に欠かすことのできない食料品。

 

様々な研究では食品などに含まれる特定の成分の働きは多少わかってきても

野菜や魚や肉など原型のままで摂取した際のトータルでの含有成分の働きが 

正しくどのように人体に作用するのかまでは全くと言っていいほど

わかっていません。

 

あくまでも「〇〇という成分が✖️✖️という働きの中心を担っている」

ということだけです。

他の成分などと相互した場合にはどのように変化するのかという点については

まだはっきりとはわかっていないのです。

さらには摂取した個々の体質や体内環境の違いといった部分でも

同じものを同じ量摂取したからといって同じ結果にはつながらない

という部分も全くわかっていないのです。

 

ですから、巷で話題に上る「〇〇という成分が✖️✖️に良い」のフレーズで

〇〇を豊富に含んだ食品を積極的に摂取しても、

同時にその食品には原型を形成する様々な他の成分も含んでいますので、

目的としては〇〇の摂取であっても、その食品をトータルで

摂取していることに他ならないわけです。

 

そうすれば、他の働きなどを持った栄養成分や相互作用について

摂取した人に顕著に現れるのは当たり前の摂理です。

自分は〇〇だけを摂っているつもりで実は違う図式ができるのです。

食べている食事の中に〇〇が多めに含まれているだけで

食事自体は物質を構成するものをトータルでとっているのです。

そうすればこの時点で間違いなく偏りが発生するのですが、

当然ながら研究者でもなければわからないわけですから、

公式の情報だけを鵜呑みにし、過剰に盲信してしまうことは

残念ながら仕方のないことなのかもわかりません。

 

なぜ薬物から食品の話に触れたのかというと、

こういった基本となる理解に問題がある故に様々な規制や情報提供に

偏りだけが生じるといったことが言いたいのです。

 

現に、成分だけに着目してその作用について関係性が証明できなければ

その原因となる対象に対して良いとも悪いとも言えない状況で、

事象として問題が顕著に表れていてもその原因が特定できず

因果関係が証明できなければ注意喚起に止まってしまうのです。

 

食品や薬品において因果関係などに注目することについては

安全性の点からも非常に大切なことです。

しかし、裏を返すとその観点でわからなければ、

実際にいくら問題が見えていても何もできないことになります。

 

わかりやすい例としては少し角度が変わりますが

アジサイ」の毒性についての取り扱いがあります。

 

ある程度有名ではありますが「アジサイ」には中毒症状を起こす

毒性があります。

しかし、毒性成分は現代においても未だ明らかではなく、

毒性があること自体が特定できていないため

特定の指定には至らず注意喚起にとどまっています。

 

古くから、アジサイには青酸配糖体が含まれているとされていて、

半ば定説のようになっています。

アメリカで家畜の中毒例が元になっているといわれ、

アメリカノリノキ 「Hydrangea arborescence L」 という

アジサイの近縁種によって家畜に中毒症状がおこり、

その原因は 「hydrangin 」と名付けられた ”glucoside” と報告されました。

しかし、 hydrangin の構造が再研究された際に、

この化合物には青酸配糖体に含まれるはずの窒素を含まず、

植物一般に見出されるクマリン誘導体のウンベリフェロン umbelliferone

であることが種々の化学分析によって証明されています。

 

ウンベリフェロン(IUPAC名:7-ヒドロキシクマリン)とは、

主にココナッツやコリアンダー、セリ科植物などに生成される、

天然に広く存在するクマリン誘導体のことです。

クマリンとは、桜に代表される植物の芳香成分の一種でラクトンの一種。

芳香族化合物でバニラに似た芳香があり、苦味や芳香性の刺激的な味があり

シナモンのシンナムアルデヒドやコーヒーのコーヒー酸とともに

天然の香り成分として知られています。

 

要は、多く天然に存在する植物の成分としての認識で、

毒性についての明確な原因特定に至っておらず

毒性自体が未だ認められていないのが「アジサイ」の毒性なのです。

そういった状況の中で青酸配糖体説が一人歩きしてしまったといわれ

2008 年に発生した食中毒を機に、毒性成分が再検討されていますが、

未だ何もわかっていない状況が続いています。

 

京都薬大の研究者による研究で、

中国四川省アジサイの葉部・茎部の成分検索を行い、

新規青酸配糖体 hydracyanoside 類 6 種が報告されました。

しかし、これら青酸配糖体は京都産のアジサイ抽出物には含まれず、

品種によって成分・含量にかなりの差があるとの見解になり、

各地のアジサイから青酸配糖体の検出を試みた結果が寄せられたものの、

陽性・陰性どちらの結果も得られているため明確な特定には至っていません。

なお、ユキノシタ科ジョウザンアジサイ Dichroa febrifuga Lour 由来の

生薬ジョウザン(常山)の抗マラリア成分、

嘔吐性アルカロイドの febrifugine が

アジサイにも含まれているとの報告もあり、

このアルカロイド の可能性も指摘されていますが

これもやはり明らかではない状態になっています。

 

このように、

アジサイについても経験則的な部分もさることながら

研究結果自体が過去の研究結果や従来の常識に当てはまらないことも

一つの要因となること自体が非常に問題で、

分子原子のレベルで判断し、無限の可能性を研究する医学や科学が

未知のものに対する発見や例外的な現象に対して非常に閉鎖的で

柔軟性に欠けることも指摘できます。

 

未だ漢方や生薬について、

科学的には証明できないながら、様々な現象の起こりうるものに対し

無視できないレベルではあるものの公式に認めることはできないのも

一つの大きな問題です。

「〇〇を食べると100%✖️✖️になる」とわかっていても

その理由や原因がわからなければ100%に近い現象として

「✖️✖️になる」ことすら、「わからない」でいいはずなのに

完全に否定してしまうのが今の医学で、科学崇拝なのです。

逆に言えば認可されている薬の有効率はいくら高くても30%〜80%程度。

また、その有効率が高ければ高いほど薬品には必ず副作用、副反応があり、

この部分についても規制も何もなく、問題に関しては害に他ならないのですが

害が出た際の補償やケアなどは全くと言っていいほどされていません。

 

害があっても特別な規制のないものには何もできず

害がなくても法規制があれば取り締まりの対象になり、

それは害だけでなく有効な部分についても同様に扱われるのです。

全てが最終的に「法」でしか判断できない点が問題なのです。

 

ここにすでに大きな矛盾があるのですが、

法的に認められたものとそうでないものに関して

無条件に疑いを持たないことの方が問題なのです。

 

科学的な根拠がわからなければどんな実証があっても存在すら否定する。

だからかえって規制外薬物に対しての対応が後手後手になるのです。

 

前置きがかなり長くなりましたが、

麻薬及び向精神薬取締法の観点はこのような状況や発想が基本となるために

規制そのものがまさに「いたちごっこ」、

後手後手になる状態を生み出しています。

 

自分たちのための法律で結局自分たちの首がしまっていくのです。

こんな滑稽なことはありません。

 

 悪いものは悪い  良いものは良い

 

こんな簡単なことができなくなるような法律は

一体何のためにあるのでしょう。。。。

 

 

人間の世界から薬物(ドラッグ)がなくなることはありません。

それは人間が求めてきた部分だからです。

 

タバコやお酒だって、

脱法ハーブや薬物に負けないような状況を作ったり

結果的に酩酊状態が原因とした事件や死亡事故は

薬物に関係なく毎日のように起こっています。

 

ここには何ら規制を設けずに

一方では産業の助長を促しています。

 

出来事に着目すれば判断も容易いのですが

原因に関して法をあてはめようとするから

規制が及ばない状況が生まれるのです。

 

 薬物も食品も薬も、日常生活の多くがこのような状態で

矛盾と理不尽なことがたくさん存在しています。

 

違法薬物への依存についてはまたまったく別の問題ではありますが、

規制のあり方一つで、様々な事件も防げるのではないかと思います。

 

 

杉本

 

中国が嫌いなら考えるべき事

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

いまだ収まることのない「中国嫌い」。

嫌中と言われてとにかく蔓延しています。

 

原因は確かに中国の国の体質にありますが、

良い部分、悪い部分が混在するというのは

これは中国に限らずどこの国にも言えることです。

 

実際、偽装に集中しますが日本でも賞味期限切れ食品の偽装販売や

原材料などの偽装については明るみに出ていない部分を含めても

負けず劣らずで、内容ややり方は中国のようにあからさまではなく

非常に狡猾で悪質です。

わからなければ良い、法律の範疇なら良いといった解釈が

中国よりも綿密に計算されたものであることがその悪質性を

物語っています。

 

まず参考に、治安の観点では世界のランキングでいうと

ブラジル、ホンジュラス、メキシコ、コロンビアあたりがダントツで、

ベネズエラやイエメン、パキスタン南アメリカあたりが名を連ねます。

挙げればパナマボツワナ、ギニア、ナイジェリア、ドミニカ、セントルシア、

ルワンダ、コンゴ、トリニダードトバゴバハマ南アフリカ共和国

スワジランドレソト、ジャマイカ、グアテマラエルサルバドル

ベリーズなども治安は低い統計が出ています。

半数は国も社会科で聞いたことがあるかないか程度の国ではないでしょうか?

おそらく名前を聞いただけではどんな国かといったイメージもできないかと思います。

 

治安の観点というのは内紛や犯罪など暴力的な部分によるものですが、

国家、政治が不安定であることの象徴でもあります。

 

想像に容易いと思うのですが、

内政情勢が不安定だということは、産業や国民の生活そのものも不安定で、

当然ながら、流通、供給される製品そのものも不安定になります。

当然ながらコンプライアンスなどといった平和の象徴思想など

存在しているかどうかも難しいところでしょう。

 

日本人が憧れてありがたがる

フランスやイタリアも治安の観点からは悪い方ですし、

暴動や内紛なども起こっています。

 

多くの日本人が有難がっている有名ブランドの製造工場は元々中国が大半で、

近年の中国問題によってベトナムなどに移転しているところも多いのですが、

この背景にも実はいろいろなことが隠されています。

 

単純に考えると、各国の様々な産業の企業が、広大で安価な土地と

人件費用の安さを誇る中国に、こぞって工場を建設しました。

皮革や製縫だけでなく、電気産業、食品加工をふくめ

様々な産業が大規模に乱立させました。

 

現在の中国が大気や河川、土壌の汚染といった問題に見舞われていますが、

当時中国に建設された各国の工場を同規模で日本国内に建設稼働させると

どういった問題に発展するか考えたことがあるでしょうか?

 

中国の汚染はアクセスの関係なのでしょうか?都市部近郊郊外に集中、

北京が代表格で汚染状況は悪化の一途をたどっています。

ちなみに、汚染状況を示す指数表がリアルタイムで発表されていますが、

実はこの指数表を見ると日本の状況も見れます。

日本には中国を超える数値が出ている箇所がいくつもあります。

福島、原発の影響は全く関係ありません。。。

これについてはどのように捉えることができるのでしょう。

 

まず一つの結論として、

私は、中国の環境汚染問題については他国からの影響が半数以上を

占めていると考えています。

中国を汚したのは中国人だけではなく先進各国にも責任があるという事です。

 

汚染されているから嫌いと言って、中国の汚染の原因はきちんとご存知でしょうか?

何事も原因や成り立ちなどを十分理解してから判断すべきで、

むやみやたらとテレビの情報を鵜呑みにして一辺倒に論じるべきでもありません。

自分たちは関係ないと思いこみ、見下しながら無責任にぬくぬくと生活しているのは

少し考え直すべきことではないかと思います。

 

 中国の汚染問題の原因については、

大きくは工場の排気、排水、自動車の排気などが挙げられ、

経済成長とともに顕在化してきたと言われています。

 

1990年代初頭からといわれる経済発展による汚染問題ですが、

中国だけでなく世界経済の発展も関わっていると言えます。

先に述べたように、世界中のあらゆる国が中国に工場を建設し、

安い人件費で大量に生産する方法を選択しました。

 

当時から中国自体は先進国から見ると発展途上とも言える状況で、

法整備や規制に関しても非常に未発達で甘い状態であるなか、

先進他国では規制と費用の関係で製造に制限がかかる対策として

法整備や環境基準などの甘い中国に工場を建設しているのです。

さらには物価も安い中国では人件費が安く、人口が多いので

労働力には事欠きませんし、足元を見たような金額で多くの人が使えます。

そして、先進技術が無い当時の中国には

当然ながら環境規制をはじめそれに伴った規制もまだ必要ではなく、

工場の建設やコスト削減の面でも企業にとっては願ったり叶ったりで

公害が表面化して深刻化するまではその恩恵?にあやかっていたと言えます。

結局のところ、海外企業が様々な技術とお金儲けの手段を中国に持ち込み、

もともと基本はアナログであった中国はお金儲けを教えてもらったも同然で

独自にも工場を乱立させ、基準の低い環境で荒稼ぎする海外企業を見習って

同じ事をオリジナルとして行うようになります。

そうなることで倍以上の飛躍的スピードで経済発展をする一方、

未規制状況のまま乱立と乱開発によってどんどんと汚染は進みます。

汚染状況が無視できない深刻な状態になったころには

中国バブルとも言える中国経済の高騰と、表面化しつつある公害問題に対し、

メリットを失いはじめた大手企業は他人事のように

次々と他国に移転、乗り換えをはじめます。

 

残された中国企業は経済の後押しもあって加速し続けるばかり。

同時に進行する汚染問題も加速の一途をたどります。

汚染が完全に表面化して世界規模で話し合われる時には

これを見越していた海外企業は自分たちがさんざん汚した中国から

すでに撤退していて、現状での汚染の原因は中国そのものにあるといった

何かおかしな構図が出来上がっているのです。

 

こういったことを背景に、日本も当然ながらたくさんの企業が

こぞって中国に工場を乱立させたことは事実です。

結果的には同じように、中国経済の発展とともに地価が上がり、

人件費も上がります。

当然ながら安く使えるはずの人件費は、当初の思惑を見透かされ

逆に中国労働者に足元を見られるようになります。

同時に、企業が撤退するにしても工場ごと技術は渡してしまったも同然なので、

偽者を含めた同様の商品は次々と作られてしまいます。

 

日本でも有名な話ですが、伝承的な専門技術として正当に請け負っていた町工場が

オートメーション化や数値化、大量生産を背景に専門技術を軽視されます。

大企業や国の事業は、安価である海外工場に委託先を移してしまい、

日本の町工場は仕事がなくなり操業が立ち回らなくなり倒産や閉鎖が相次ぎました。

そこから数年経つと、今度は日本の町工場の専門的な技術に支えられていた

商品の品質が下がり、当たり前ですが商品自体に問題が出てきます。

同時に、徐々に上がる中国の人件費に対して下がる品質やクオリティで

依頼をかける側がどんどん苦しくなってきます。

そうすると今度は身勝手なもので、企業は一旦見限った日本の町工場に

図々しくも再生産の打診をします。

しかしすでに失われた技術は大きく、町工場にしかなかった、

機械にはできない技術は受け継がれていなかったために、

すでに過去のクオリティで生産できる能力自体がなくなってしまっていたのです。

 

海外の有名ブランドもおおよそ同様なのですが、

日本と違う点は、独自の専門的な最後の部分を自国に留めた点です。

例えば、機械でまかなえる大量生産部分を中国で行い、

最終的な商品として完成させる作業を必ず自国で行うなどです。

 

確かに一部ではありますが、

コスト面で1番高価であり1番大切な部分を軽視し外注してしまった日本と、

反対に、1番高コストで1番重要な部分をあえて手放さなかった海外メーカーです。

 

日本人の多くがありがたがるブランドもの。

その多くは完成一歩手前までは中国などで製造し、

最後の一手と仕上げを自国で行う事で『メイドイン〇〇』が手に入ります。

その最後の一手のほとんどは、コピーと一線を画すための

ロゴの貼り付けや製品タグの取り付けといったものですが、

その作業を自国で行う事で仕上げた国で作ったと言えるのです。

 

このあたりはそれぞれの国の法整備との絡みがあります。

国内ではできない事を海外では行える事が多々あり、

最近ではtax havenと呼ばれる税制のゆるい国を使った

国家規模のマネーロンダリングが一躍有名になりましたが、

昔から利益計上や運営の基盤をそういった国で行う事で

国内で払わなければいけない税金を逃れる事ができます。

 

こういった国ごとの法制度の違いを利用した方法は

お金だけでなく商品の製造管理においても昔から行われていて、

重複になりますが、

例えば日本では認められていない作業を海外で行ってから

作業後の製品を規制外の次の手順を行える国内に移したり、

ほとんどの工程を費用の安い中国などで行っておきながら

最後の一つの作業を日本で行う事で『日本製』の表記をしたりと、

結局のところ名目はコスト削減ですが

やっている事は法規制の網をかいくぐっているだけで、

商品表記に関しても、商品加工が『日本国内』になっていても

その加工というのは海外で完成された内容物を「袋詰め」すること

だけを指している場合もあります。

 

「加工」の定義は決して1から作る事を指すものではなく、

商品として完成させる作業全般を指しているとしたら。。。

と考えてみる事も大切な要素です。

 

特に食品の加工に関しては

「原料生産」「採取地」「原料加工」などの他にも容器に入れたり

袋詰めの作業など様々な工程を要します。

しかし、それぞれに設けられている法規制などはそれぞれで

こっちはこっち、あっちはあっちができます。

 

よほどの商品しか原料の原産地から加工工程までを

詳細に表示していませんので、魚や肉とおなじで

魚なら水揚げした場所、肉なら屠殺した場所など

厳密にはどこで線引きするのかは未だ曖昧です。

 

そうなってしまう背景には残念ながら消費者の偏向がまず挙げられ、

次いでは一般ニーズに対して需要と供給のバランスが

完全に崩れている事が指摘できます。

 

規制を正当に綿密に連動させて管理してしまうと

本来ありがたがられているような商品は不足してしまいます。

 

極端な例ではありますが、

本当の産地を意味のままきちんと表示すれば、

国内ではもう一般では手に入らないものもあります。

 

どう考えても流通量がまかなえないはずの原材料が

まるであるかのように流通していたり、

完成品からは想像できない手順を踏んでいたりと、

本当にあの手この手で消費者の手に渡っています。

 

近年問題化した「脱法ハーブ」の問題がまさにこの状況で、

法規制下にある違法薬物の部分を巧妙に変化させることで

いたちごっこといえる状況が出来上がります。

この手法は正に今の様々な流通の手法と同じもので、

法律の網をかいくぐる手段としてはわかりやすい例です。

 

 

とにかく、

海外製品に対しての差別的な偏見を持つ以前に、

きちんとした情報と知識、何よりも自分で判断できる目を持つことが

今の社会には一番必要なことといえます。

 

知らなければいい、わからなければいいではありません。

特に偏見を持っている人たちは自分の無知を恥じるべきです。

 

中国を擁護するつもりはありません。

国のレベルで抱えている問題はかなり深刻だと思います。

しかし、平和と安全の座布団に胡坐をかいて

何もかもを自分の目では判断できないような人たちに

むやみに批判や嫌悪を持ってほしくはないのです。

 

何処に言ってもどんな国でもありえる状況であり内容なのです。

知りうる限り日本のほうが私は悪質だと思います。

 

きつい言い方をしますが、

中国を問答無用に嫌う人は

法律の内側であれば人を殺しても仕方がないと考える人種だと私は感じています。

逆に、正当に人を助けなければいけない状況、助けることが出来る状況でも

助ける行為が違法にあたれば助けることは出来ないと判断する人種。

 

判断力をはじめとして人間として大切な何かがかけていると思います。

 

 

「脱法ハーブ」に少し触れましたので、

次の記事は薬物について書きたいと思います。

 

杉本

 

果糖ブドウ糖液糖について

※内容はあくまでも個人の見解です。

 

今回の内容には個人的な愚痴と批判を含みます(笑)

苦手な方は読まないようにお願いします。

また、非常に長文です。

 

 

さて、ここ数回のブログでもご紹介しましたが、

悪いイメージを持った食品や添加物などがあります。

 

偏った情報や一辺倒な知識のために

毛嫌いを通り越した非常識なレベルの方も存在します。

 

しかし、実際にはその毛嫌いされている食品や添加物にも

重要な役割を担っているものや、悪者として必要なケースもあります。

 

 

また、なぜかあまり知られていませんが

嫌われている添加物の中には、

法律などで添加が義務付けられているものもあります。

厳密なレベルで言えば毛嫌いしたりする理由自体が

非常に不明確な場合があります。

 

ここまでが前提で、

 

私自身は商品の販売に関わる中で

不特定多数のお客様とお話しする機会があります。

その中には、

食品表示を過剰に気にする方がとても多いのに驚きます。

 

気にすること自体は間違っていませんし、無関心よりも

大変良いことだと思っていますが、

正しい知識を有していない方があまりにも多いことが気になります。

 

有している内容がとにかく偏っていることに驚かされるため

可能な限りご説明させていただくのですが、

ご理解いただける場合と、全く耳に届かない時があります。

 

 

私の仕事に密接に関わるのですが

「果糖ブドウ糖液糖」(異性化糖

について、もしかすると過去の記事でも書いたかもしれませんが

改めてお話をしたいと思います。

 

まず、異性化糖は食品に添加する際、

日本農林規格(JAS)で以下のように表示が制定されています。

 

ぶどう糖果糖液糖
 ┗果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が 50% 未満のもの。

 

・果糖ぶどう糖液糖
 ┗果糖含有率が 50% 以上 90% 未満のもの。

 

・高果糖液糖
 ┗果糖含有率が 90% 以上のもの。

 

・砂糖混合異性化液糖
 ┗上記の液糖に 10% 以上の砂糖を加えたもの(その液糖がブドウ糖果糖液糖なら

砂糖混合ブドウ糖果糖液糖)。

(※日本農林規格 (JAS)引用)

 

 

上記のように表示の内容によってもそれぞれが異なっています。

 

まず、この細かい表示の変化を知っている人は少なく、

それぞれの違いを明確に理解している人も非常に少ないのです。

 

次に、

この部分を強く指摘したいのですが、

『果糖ブドウ糖液糖がどのように体に悪いのか』

を明確に説明できる人を私は知りません。

 

また、ネット上での情報で私が唖然としたのは、

『糖質は体に悪い・害でしかない』

と、偏りすぎにも程がある情報がかなり多いことです。

 

糖質は基準量、人体に必要な栄養素でもあります。

糖質を完全に悪者にすることは人間の体にとって非常に危険なことなのです。

 

糖質=砂糖=糖分=太る=糖尿病リスク

といった図式は根本的に間違っています。

 

まず、糖質、糖分、砂糖は完全に別物で、

その使用や働き、目的も全く違うものなのです。

 

異性化糖についても表示に伴う違いが明確に分かれていて

摂取に関しても詳細な数値が理解できていなければ、

忌み嫌うこと自体、ただの毛嫌いになってしまうのです。

 

糖質や炭水化物に関しては、摂取の制限自体にリスクがあります。

以下太字は医師の意見の引用です。

以前はご飯などの主食を減らすのが正しい減量と言われた時代もあります。最近ではお米などは繊維質も含まれた複合糖質で、減量にはむしろ大きな役割を果たすことがわかって来ました。

炭水化物とは糖質と繊維質の複合体です。これらは「糖質」を多く含むため、ダイエットでは敬遠するというのが炭水化物ダイエットの理論のようです。非常に短い期間で減量を要するレスリングなどの限られたプロスポーツではこうした減量法が用いられて来たようです。

さて、一般の健康な方が減量する場合に、このような制限品目のあるダイエット法には数々の問題があります。

炭水化物は日本人が昔からお米を沢山食べて来て、世界でも有数に肥満が少なく2型糖尿病も少ないことで世界中で和食が研究されて来た経緯があります。

その当時の和食はご飯などの炭水化物が総カロリーの実に70%でした。しかし米国などの西洋人にはこうした食事では減量効果の判断が難しく、未だに米国でも減量用のガイドラインが作成できない状態です。これは人種による差が大きいと思われます。

炭水化物中の繊維質は消化されませんが便秘を防ぎ、動脈硬化を予防してくれます。糖質はエネルギーとして消費され、その半分は脂肪として蓄積されます。これはどの糖質も同じです。脳はこの糖質のみによって養われます、脳は脂質などは栄養素として利用はできません。糖質が欠乏すると摂取エネルギーの不足が生じ、減量はできますが脳、赤血球、神経系などの機能を低下させます。

こうなると体内組織を作るのに大事なアミノ酸がエネルギーとして消費されてしまう上、摂取たんぱく質の利用効率も低下、さらには筋肉内のたんぱく質までエネルギーとして消費されてしまいます。これでは体調を崩すのは明白です。

こうした意味でも糖質を含んだお米などの主食を欠かしてはいけません。ダイエットはカロリーを抑えている以上、こうした制限品目はなにもありません。日本の医学界ではこうしたお米などを55%摂ることを健康的な減量には薦めています。

オカズを沢山食べる人が痩せ難いのは明白な事実ですので日本人の先輩方が健康でいた時の食事を見直すべきではないでしょうか。

こうした炭水化物などを極端に制限するダイエット法は、失敗もしくは健康障害の可能性が十分あることをご理解ください。

 

 上記のように、糖質や炭水化物の摂取は

人体にとって非常に重要なことであることが指摘されています。

 

 話を戻しますが、

「果糖ブドウ糖液糖」には、それほどまでに敬遠される

どんなリスクが明確にあるのでしょうか?

一般的に言われているリスクは

インスリン耐性
肥満(メタボリック・シンドローム
糖尿病
血圧上昇(高血圧)
ビタミンとミネラルの枯渇
心臓血管の病気
肝臓の病気

関節炎
通風

などですが、

これはフルクトース(果糖)の摂りすぎに関連付けられているもので

偏って摂り続ければ果糖に限らず他のどんな成分にも言えることです。

 

また、これらの原因指摘の中で矛盾している部分として、

通常の果物からの果糖摂取については、他の栄養素を含むため

大きな問題にはならないが摂りすぎないことが大前提です・・・

などと、とにかく矛盾まみれな、いい加減な説明が多いことがいえます。

 

医師や薬剤師、栄養士などにこのような説明を受ければ

誰でもそんなものかと納得してしまいがちではありますが、

そもそもこの説明自体が非常に曖昧で無責任であることに気づいていただきたいのです。

 

「摂りすぎなければ」に関しては、

どんな飲食物にも当てはまることです。

「他の栄養素があれば云々」に関しても、

これも当たり前のことなのです。

 

「摂りすぎ」に関しては最もいい加減で、

これについてもどんな食べ物にも言えることなのです。

糖分を摂りすぎても、塩分を摂りすぎても、

普通の野菜や魚であっても偏って摂り過ぎれば悪いに決まっています。

 

要は偏りに対してどれだけ留意できるかが重要なのであって、

何々が入っているから良いとか悪いという考え方自体が偏りを生むのです。

 

もうひとつ付け加えるなら、アレルギーなどの明らか場合を除いて、

体に悪いと言われているものを摂りすぎないレベルで多少摂ってやることも、

体には実はとても大切なことなのです。

というのは、体は常に学習しています。

悪いものや過剰なものを、ある程度なら自己機能で排出する能力があります。

不要なものを適度に入れてやることで、体の機能が判断力を磨き、

排出方を学習することにより、どんどんスムーズに排出、

除去できるようになるのです。

 

この学習をさせないことが体には大問題です。

自己免疫機能を育てることも非常に重要な予防行為なのですが、

最近は体に入れること自体を嫌いすぎるため、

体が学習できていないために簡単な細菌や、本来無害なものにまで

無意味に反応してしまったり害されてようになってしまいます。

 

無学習が原因のケースと、

体内環境の異常によって正しい判断ができなくなるケースに分かれますが、

体内の様々な細胞や機能が正しく働かなければ

どんなに良いものを摂取していても

正しい生体活動ができないことは言うまでもありません。

 

 

 もう一度戻りますが、

どういったメカニズムで「果糖ブドウ糖液糖」が体に害なのでしょう?

きちんと説明していただきたいところです。

 

可能性として調べてみると、

まず、一般的な果糖ブドウ糖液糖はでんぷんを加水分解したものです。

このでんぷんの原料となるトウモロコシの大半がアメリカ産で、

アメリカ産のトウモロコシのおよそ85%以上が

遺伝子組み換えであると言われています。

アメリカ産のトウモロコシに頼る日本では、

でんぷん作成の原料であるアメリカ産トウモロコシとなり、

必然的に遺伝子組み換え作物が原料となります。

従って、遺伝子組み換え作物の安全性が未知のものであるため

原料として使用され作成された果糖ブドウ糖液糖も

安全性が保証されるものではないといった考え方がひとつの原因のようです。

 

これに対して指摘させていただけるならば、

1、残りの約15%のトウモロコシは原料とされていないのか?

2、遺伝子組み換え作物に対して排除するレベルでの危険性はどのように証明されているのか?

3、原料のトウモロコシに対する危険性を危惧するのと、果糖ブドウ糖液糖の摂取に関する健康リスクの提唱とは全くの別物ではないのか?

 

まずは上記のような内容が指摘できます。

 

そもそも「果糖ブドウ糖液糖」が、先に挙げたような疾患に罹患する

直接的な原因としての因果関係には根拠がありません。

というのも、食事や生活習慣における偏りが原因の病気ばかりで

ピンポイントで原因として特定できているわけではないのです。

 

確かに、過剰に取り続けることによっておこる体調変化の延長に

様々な罹患リスクがあることは言うまでもありませんが、

これは単純に食生活の乱れや偏りが原因なのであって、

何々の成分の働きによって罹患するものでは無いからなのです。

 

ネット上で「糖分は体に悪でしかない」とか言い切っている

無知で馬鹿なサイトなどでは、先ほども引用しましたが

『果物などで摂る果糖は他の成分なども含んでいるので特に問題無いが、

 だからといって摂りすぎはダメです』

と、さも当たり前のように内容の無い矛盾を標榜しています。

 

突っ込みどころ満載で呆れるばかりですが、

果糖や糖分自体が悪いなら、他の成分云々は関係無いはず。

ましてや人体にとっての必須必要成分の中に糖分は含まれていないのか?

といった部分が全く論じられていない時点で完全に別問題なのです。

 

 糖分がー、塩分がー、炭水化物がーと過剰にこだわる人ほど

そのメカニズムも働きも理解していない場合が多く、

自分では散々気をつけているはずなのに、結局目的の効果も出せず、

逆に気をつけていない人よりも状況が悪いことが多いのが現実です。

 

果糖ブドウ糖液糖に関しても、

一般流通している清涼飲料水には精製された異性化糖はほぼ添加されています。

製薬会社の販売しているようなものにも十分添加されています。

こだわる人のもうひとつの矛盾点は、

有名な商品への添加についてはあまり気にしない事も多いのです。

 

疲れた時や体調を壊した際に受ける輸液(点滴)の基本成分は

ほぼポカ◯スエットと同じだと聞いたことがあると思います。

ちなみにポカリ◯エットの成分は、

 

砂糖、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩、酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、酸化防止剤(ビタミンC)

 

です。

 

基本的には、人体への吸収率と栄養成分の効率化を考えて作られていますので、

疲労回復や水分補給に適しています。

ただし、運動しない方や十分な栄養を食事などから摂取している方が常用すると

摂取成分過剰になるので確実に肥満します。

 

体が弱った際に摂取すべき成分として構成されていて、

輸液(点滴)に関してもほぼ同じ成分であることを考えれば

人体に必要な成分であることは明らかです。

 輸液はここに加えて症状に必要な薬などが追加されます。

 

 さてここまでで気づかれた方も多いと思いますが、

「果糖ブドウ糖液糖」が含まれています。

 

次に、脱水症状などの経口補水液については以下のような説明があります。

ORS(Oral Rehydration Solution:経口補水液)は、水分と電解質をすばやく補給できるようにナトリウムとぶどう糖の濃度を調整した飲料です。WHO(World Health Organaization:世界保健機関)は、1970年代にコレラ感染による下痢に伴う脱水症状時にORSの使用を推奨して以来、発展途上国を中心に大きな成果を上げました。その後の臨床研究に基づき、2002年にナトリウムとブドウ糖の濃度を下げた新しいORS組成を公表し、成人と小児のコレラ患者への使用を推奨しています。これと平行して欧米各国でも数次にわたりORSに関するガイドラインが策定され、2003年にはCDC(米国疾病管理予防センター)が「小児における急性胃腸炎の治療ー経口補水、維持および栄養学的療法」※)と題した最新のナショナルガイドラインを発表し、軽度から中等度までの脱水症への使用を推奨しています。

ナトリウムとブドウ糖を一緒に摂取すると小腸粘膜に存在する共輸送体によって同時に吸収され、水分の吸収を促進することが明らかとなっております(共輸送機構)。しかも、コレラロタウイルス感染などによる激しい下痢の場合でも、この共輸送機構は、機能を維持し続けることが分かっており、ナトリウムとブドウ糖を中心に構成された溶液がORSとして使用される理論的根拠となっています。

 

上記のように、忌み嫌われていいるはずのナトリウム、

さらにはブドウ糖に関してはその働きが人体の状況において

非常に重要であることをきちんと説明しています。

 

飲む点滴と言われるポ◯リスエット、

夏場の必需品となってきている経口補水液

そして急患で運び込まれる状況ではほとんど使われる点滴、

いずれも中心にはブドウ糖が挙げられ、果糖ブドウ糖液糖もつかわれています。

 

 繰り返しになりますが、

果糖ブドウ糖液糖自体に疾患の罹患リスクがあるなら

医療現場での使用に関しても制限があるはずですし、

必須栄養成分としての緊急使用もされません。

 

 要は、『摂りすぎ』と『偏り』がすべてなのです。

 

 この二つがどうしても浸透しないのにも原因があって、

はっきり言いますが、消費者が賢くなってしまうと

物が売れなくなってしまうからです。

 

健康業界は医療も含めて巨大な『産業』であり『ビジネス』です。

 

あちらを立てればこちらが立たずの状況を作っておかなければ、

特化させて偏った商品が売れなくなってしまうのです。

 

過去にも多くの医薬品や、

成分に特化した商品が販売されてきましたが、

期待される効果や効能が否定され消えていっても、

消えるだけで問題には発展しないのです。

 

また、消えてしまう商品の中には、

次に販売される予定の商品の邪魔になる可能性があるものがあり、

こういった商品は一旦消えても

代わりに出てきた商品が下火になれば

再度注目されたり販売されたりもします。

 

薬も食品も、このサイクルでぐるぐると回っていることは

冷静に眺めていれば誰でもわかることなのですが、

情報が先行してしまうのでなんだかわからないうちに

パソコンのようにどんどんと情報が上書きされて

体にエラー(異常)が出るまでは

無責任に情報を鵜呑みにしてしまいます。

 

自分で病気になって、実際にきちんと向き合って

はじめて情報の偏りやいい加減さに気づきます。

 

重病の経験者になればなるほど

病院や薬の矛盾やいい加減さ、

そしていままでの知識の偏向に気付きます。

自分が健康で他人事だからこそ安易な情報に左右されます。

 

だから病気も病人も増える一方です。

 

 

またかなり道が外れました。

上記の内容だけでもご理解いただけるかと思いますが、

添加物云々が問題なのではなく、

トータルバランスでの摂取が最も重要なのです。

 

多少の過剰については通常、自分の体で排除できますが、

その上限を超えて偏り続けると自分の体の限界がきてしまい

排除そのものができなくなります。

体内に蓄積することでフル稼働状態が強制される体は

当然ながらその機能そのものに限界がきた時点で

排除機能そのものを失います。

 

そうなれば、

多少排除していた分までもが堆積し負担になるので

一気に体に異常をきたしてなんらかの症状に罹患してしまいます。

 

ここに至るのは過剰状態を『続けること』で、

ちょっとやそっとの過剰ではないのです。

また、少し摂ったくらいのものなら体は排除できるのです。

 

慢性的に偏った食事を摂り続けること、

明らかに偏った内容のものを摂り続けること、

代謝を落とし、摂取するばかりで出さず、肝心なものを摂らない事が

どんどんと体を悪い方向に向けるのです。

 

ちょっとやそっとの添加物ぐらいで体はどうにもなりません。

食べたり飲んだりしてすぐに体に変調をきたすのは

毒かもしくは腐っている物、あらかじめ害になる状態である場合だけです。

 

体はいきなり悪くなるのではなく、

長年の積み重ねが生み出します。

 

もっときちんと勉強して、きちんと理解していただきたいです。

 

あまりにも身勝手に添加物や特定の成分などを嫌う人が多いので

あえて書かせていただきました。

 

 

杉本