杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する情報を発信

健康食品の本来の姿

※内容はあくまでも個人の主観です。

 
 
健康食品の本来の目的と役割。
そんなことを考えたことはありますか?
 
健康食品ブームと言われはじめてから長い年月の中で、
いつしか健康食品は、時として万能を求められるポジションとなり、
使い始めて1ヶ月も経たないうちに
「効かない」「効果がない」
などと言われることも多くなりました。
 
健康食品やサプリメントの内容をきちんと理解しているものからは
おおよそ出てこない言葉なのですが、原因としては誇大広告と言われる
過剰な「宣伝」によるところがおおきいのかもしれません。
 
販売している者までもがその点についてわかっていないものが多く、
無責任な説明で期待感だけを煽ることも少なくありません。
 
健康食品やサプリメントにはたしかに効果効能はあるのですが、
それらが実感として現れるまでの時期や強さなどは個人差が大きく
当然その点についての理解をしておかなければ、せっかくの良いものも
その働きすら気付かれず、いたずらに非難を浴びる対象となってしまいます。
 
そもそも健康食品の効果効能と、薬の効果効能を、
「効果効能」という言葉で一緒くたにしてしまったことが問題で、
それぞれのもつ「効果効能」は全くもって似て非なるものである…
といった理解に欠けていることが問題なのです。
 
健康食品を摂る上で十分に理解していただきたいことを整理すると、
1、薬の様な効果の現れ方は一切しない。
2、食事の延長である。
大きく分けるとこの二つが挙げられます。
 
薬の様な効果の現れ方はしないというのは、
どんなに優れた成分を豊富に含んでいても、食品としての基準内で摂取するのであれば、体とその健康食品の反応によって結果的な効果をもたらすからです。
薬というのは、薬という化学物質そのものが効果を発揮するのであって、体の中での純粋な反応や化学反応については一切無視していて、強制的に反応を促します。したがっておおよそほとんどの方が同じ薬を飲むことによって同じ効果を得ることができるのです。
 
一方、健康食品やサプリメントは含まれた成分が体内に入ることによって起こる化学反応や体内酵素との働きによって、通常の生体活動上での体の営みとして行われる結果が効果につながります。 
ようするに、普段の食事の延長であるわけです。1日に摂取する食事に加えて、より多くの有効な栄養素を含んでいるものを別に摂取することによって、足りない栄養素や不足しがちな栄養素を効率よく摂るために摂取し、結果として正しい体の働きに近づける様にするのです。
 
薬は薬自体が仕事をしてくれるのに対して健康食品やサプリメントは、あくまでも補助や潤滑油の役割であって効果を生むためのメカニズムや働き自体は全て自分自身の体なのです。
 
この違いにおいてまず健康食品やサプリメント自体の力によって効果を生み出すことがないという意味は理解していただけるのではないかと思います。
ただし、効果的な栄養補給によって体が活性したり、滞っていた部分が潤滑することによって即効性を発揮してくれる場合だって当然あります。
 
このように、根本的に「効果」として一括りにすること自体が大きな間違いだということなのです。
 
過去の記事でも触れましたが、食事療法などで効果を出すには、細胞の代謝が最低でもひと回りするサイクルが必要で、これは一般的には平均で3ヶ月かかると言われています。
食事で体質改善するというのは、毎日食べている食事の栄養価やバランスを整えて、毎日作られる細胞を健康にし、身体を正常な状態に持って行くことが目的です。
食事や栄養が病気を治してくれるのではなく、正しい食事によって作られた体自身の能力で異常を正常にして行くのです。体内酵素の働きを正常化し、栄養吸収の反応をスムーズにして、体本来が持つ修復機能と自己免疫機能を正しくして自分の身体が改善してくれるようになるわけです。
 
薬の場合は被飲者の環境や状況、体質などにほぼ関係なく化学的に且つ強制的に効果が現れるようになっています。この場合の効果は自分の体には関係ないので、原因に対しての改善ではなく症状に対する改善になります。目的とする効果をストレートに表現できますので「効いてる」ことに間違いありません。痛ければ止める、下げる、上げる、などなど自由自在です。
 
ここまでのように、薬と健康食品等ではそもそもの目的も何もかもが根本的に違うわけです。
でも、謳う内容は一見近しいので、どうしても同一視して比べてしまうのです。
 
1日や2日、数時間や数分で効果の出る薬を「効く」と認識して、同じような視点で健康食品等を見てしまい2、3日飲んで使って「効かない」と判断することが如何に的外れなのかは、ここまでを読んでいただければある程度はご理解いただけるかと思います。
 
また、聞かれたことがあるかと思いますが「好転反応」というものがあります。
好転反応は食事療法や健康食品の摂取によって現れるものです。
一般的な病院に薬の服用では現れません。
薬の服用においての状況を万が一「好転反応」と説明を受けた場合は大きな間違いで、薬の服用に伴う反応はおおよそが「副反応」または「副作用」です。
 
好転反応」について少しだけ説明します。
体内の状況が改善に向かうにあたって、本来の体の機能として現れるはずであった症状が顕著に顔を出す…と思っていただくのが最もスムーズだと思います。
たとえば、吹き出物も体の持つ一つの反応なのですが、出てきて喜ぶ方はほとんどいません。
通常は薬で出ないようにするなどの、目に見える症状を見えなくするようにします。
ここには原因の改善ではなく症状の改善を求めた対処法が選択されるので、基本的にはっきりと即効性のある薬の選択が喜ばれます。
吹き出物には吹き出物の出る原因が体内に必ずあって、一連の流れの結果として吹き出物として目に見える状態になっているわけです。
薬の働きは、吹き出物自体を目立たなくする、もしくは、吹き出物の出るメカニズムを阻害して出てこないようにすることがほとんどです。
 
これを、食事や健康食品などによって吹き出物に対応するとすると、
吹き出物が出る原因自体を改善するために取り組むわけです。
 
吹き出物の原因にも様々あります。体の内部から体の機能によって何らかが外に出ようとする働きであるということを考えると、その何らかを修正したり改善したりするのです。
「タケノコを食べると吹き出物が出る」という話を聞いたことがあると思いますが、これはタケノコの持つ強い「精」の働きだと言われています。
タケノコはアク(精)が強いのでアク抜きをしっかりしないと、食べた時にその「精」によってむせこんだりもします。
この「精」が体内に入ることで体の中の悪いものを一気に外に押し出そうとするので、ふきでものなどになって体外に現れるのです。
この時の原因が ” 体内の悪いもの” と” 押し出そうとする力”になるのです。
 
この原因に対してどう働くのかが薬と健康食品などの大きな違いです。
 
薬の場合は、
悪いものを押し出そうとする力を弱める、押し出せないようにする、
押し出された表面を元に戻す、などの働きを持って症状に対処します。
従って、吹き出物の原因改善ではなく、原因に伴う症状を抑制すると言うことです。
 
 
再度まとめると、健康食品に属するものは毎日の食事に加えて体の機能を増進させる為のものを摂取することによって体を正しい方向に持って行き、結果的に自分の機能で体の不具合を改善するものであると言うことです。
したがって、風邪をひくときはひきますし体調が優れなくなる事だってあります。
しかしその際の回復力や、そこまでの防衛力が高まっていることがポイントですので、実感しにくい所ではありますが健康食品の役割として理解してください。
 
基本機能を平均的に高めるのが健康食品、
体に関係なく症状を何とかするのが薬なのです。
 
 
軽はずみに効く効かないを論じる前にメカニズムを十分に理解してください。
 
 
杉本