杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する専門的な情報をお届けできるよう頑張ります!個人のつぶやきもあります

期待の新薬

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

かなり更新が久しぶりになり申し訳ありません。

書き溜めていた記事の公開なので

少し古い話題になってしまいます。

 

 

京都大学などの国際研究グループが

アトピー性皮膚炎に関する治療薬の開発を目指していますが

今回、候補となる物質を患者に投与する実験を行い、

強いかゆみを抑える効果を確認したことが報告されました。

 

早ければ2年後の実用化を目指して研究を続けたいとしています。

 

アトピー性皮膚炎は

「インターロイキン31」という物質が過剰に作られることによって

強い痒みを引き起こすことがわかっています。

今回、この物質を抑える「ネモリズマブ」という治療薬の候補を

開発し、5つの国の合わせて200人の患者を対象に治験を行い

投与量を調節し3ヶ月後の症状を調べたところ

投与しない、もしくは微量投与のグループでは変化がなかったものの

十分な量を投与したグループではおよそ60%軽減され

重い副作用もなかったとの結果につながりました。

 

これまでアトピー性皮膚炎の薬では

湿疹や表面上の症状を抑える薬はありましたが、

根本的なかゆみを抑える効果のある治療法はありませんでした。

 

研究グループでは

「かゆみを抑えることで睡眠の質も変わり、根本的な生活の

質の改善により二次的な好転への期待が持てる」

と考えているようです。

 

 

 

・・・1日も早く実用化につながるといいですね。

 

アトピー性皮膚炎は、未だ原因や改善策は見つかっていませんが

実際に生活習慣や食生活といった、基本的な体質の改善によって

改善される例も多くあります。

基本的にはアレルギーなどに分類される「自己免疫疾患」だと

私は捉えています。

ただ、単純にアレルギーと一線を画す部分としては

外敵に対する免疫の暴走や、自己の自己に対する攻撃と異なり

内部から外部に押し出して行くような代謝に関わりがあるのではないかと

感じており、その際に発せられる物質や代謝の異常によって

皮膚や細胞のレベルで破壊や炎症が起こっている可能性があります。

 

今回の研究報告では「インターロイキン31」に焦点を合わせた

対症薬の開発ですが、少しでも症状が軽減されるなら朗報です。

 

これまでの薬では、皮膚組織自体が破壊されるものや

ホルモンバランスを崩し二次的な症状に繋がるものが殆どでしたが

同じ対症薬でも副作用が少なければ期待が持てるものだと感じます。

 

しかし、研究段階や臨床報告の段階ではかなり期待が持てるのに

いざ製薬化、現場投入になると何故か極端に効果が下がったり

副作用が強くなったりしてしまいます…

 

ここにはさまざまな理由があるのですが。。。

 

 

ともかく、本当にトータルで被疾患患者が安心して

掛かることが出来る医療にはやくなってほしいと思います。

 

 

杉本

二極化の危険

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

かなり更新がご無沙汰になりました。

 

久しぶりの更新で触れたい事は

「様々な二極化」なのですが、まぁ私の記事ではおおよそ

内容は過去と重複するものばかりで申し訳ないです。

 

というのは、

現代の医療における健康基準値の多くが「デタラメ」である

ということがまず前提になるからです。

 

「デタラメ」といってしまうと少し乱暴なのですが、

多くの平均基準値、例えば血圧ならば130だとか、

LDLだったら。。。HDLは。。。などなど、

血液検査の結果に対しても必ず設けられている基準値には

明確な安全性を示す根拠は一切存在しないというのは

医師や厚生労働省の周知の事実です。

 

ではなぜ基準値が設定されているのかというと、

「おおよそこの数値を守っていれば健康」の目安として設定し、

それを外れた者による健康異常はあくまでも本人の責任として

医師や病院が行政の下『助けてやる』姿勢をとることができる

のがまず一つ目。

 

次に、

未だにこの存在が実在する事を理解できない人たちがいるのが

不思議でしょうがないのですが、

「医療業界における経営、運営にまつわる営業活動上の理由」

です。

この部分は多くの著書でも書かれており、医師、厚生労働省

事実上認めている部分です。

国会や医療業界、薬品関係など様々な分野での「議事録」を

閲覧する機会があればその事実は必ず話し合われている事です。

 

もっとざっくり言えば、

『病気の人は自分で勝手に病気になってるんだから国が助けてやってる』

『薬だってタダじゃないんだからあくまでも利益は考えなければいけない』

という事で、

医療や薬品の分野においての「きれいごと」である

「国民全ての健康」という状況では、絶対に業界が成り立たない事は

小学生でもわかる事です。

 

ですから、

厳しいボーダーラインを引いて薬や治療を一定以上流通させておかないと、

業界のお金が廻らなくなる。

従って多少でも病人を作り出しておかなければいけない。

これはお金が絡んでいる以上避ける事のできない必須とされる

営業成績の部分なのです。

 

ここまでは過去の記事でも散々触れてきた部分です。

 

さて、今年に入っていろいろな分野からの指摘もあり、

コレステロールや血圧、血糖値などの基準値に対する

処方や治療においての『嘘』が明るみに出るようになりました。

 

コレステロールは少々高くてもというより、

数値が高かろうが殆ど健康状態には影響がないという事や、

血圧についての平均的な基準には全く意味がないことが

多くの方面から指摘され、厚生労働省もその指摘を認めています。

 

多くの医師もわかっていながら「薬の処方」をやめようとしていません。

 

しかしながら、

こういった状況になってきた現代において

最も深刻なのが「判断の二極化」です。

 

一方は多くの情報を基に独自の判断を取り入れ始め、

もう一方はこれまでの情報や基準に妄信し始めている状態です、

 

血圧については多くの研究機関、厚生労働省も認めているように、

個人差における基準値適用の無駄が指摘されています。

これは、10人いれば10人それぞれの正常な血圧値が異なるというもので、

若くに100/50という低血圧といわれる状態でも正常で問題ない人もいれば

高齢で160/100という高血圧状態といわれる状態が全く正常である場合も

十分にあるという事です。

一般基準では上が130であれば正常、超えれば高血圧、下回れば低血圧

といわれていますが、ここに個人の状況は考慮されていないのです。

 

ということは、

本来150が正常である必要のある者を降圧剤によって強制的に下げれば

強制的な低血圧状態となり、それは異常な状態になるわけです。

数値はともかく、異常な低血圧状態は欝やガンの原因となる事が

別件で指摘されている事なので、こういった状況が患者の健康につながっているとは

言いがたい事になるのです。

 

事実、試してみて頂いてもかまわないのですが、

医師に質問してみてください。

「基準や平均ではなく私の体質にとっての適正な血圧はどのくらいなのでしょう?」

・・・おそらく回答がないか、基準値のごり押しになるはずです。

まともな医師は明確な回答を拒みます。

良心的でない医師は基準値を力説し、なんなら少し不機嫌になります。(笑)

 

病院では、医師や医療従事者に対しての

的確で都合の悪い質問をとにかく嫌います。

 

これも訊いてみて下さい。

コレステロールが高かったらどうなるんですか?」

実はどうもなりません。

コレステロールが高い事による二次的な合併症の報告はありません。

 

ま、どちらも医師に嫌われる質問です。

 

でもここでよく考えてみてください。

 

嫌われるような質問ではありますが、

質問がはばかられるような状況っておかしくないですか?

 

黙っていれば問答無用で治療や薬を勧められ、

どちらかといえばほぼ無条件に言う事を聞かされます。

 

ではそれで思うような結果につながることが100%なのか?

 

その状況がどの角度から見ても完璧な対処なのか?

 

問答無用で言う事をきかされるにもかかわらず

医師や病院はその状況に100%の責任を持っているのか?

 

答えは「ノー」です。

 

あくまでも決められた事を決められたとおりに指導するのが医師で、

患者には選択の自由も質問する権利もきちんとあるのです。

 

それを拒んだり、まともな回答が出来ない時点で

その背景があいまいである、患者と医師の目線は同じである

そういった事につながらないでしょうか?

 

私自身は、私が担当する方に対しては

遠慮なく質問をぶつけ、納得する自由を持っていて頂きたく

医師や医療機関に物怖じすることなく、

聞きたいことは聞き、言いたい事は言い、

一緒に病気に向き合うべきだとお話させて頂く事が多々あります。

 

患者にとっては「命」や「生活」が関わっている状況なのです。

医師もその責任をもって向き合うべきで、

そこにはやはり信頼関係が必ず必要になります。

 

一方的に医師の言う事だけを聞き続け、

思うように改善しない状況にモヤモヤするばかりの関係は

信頼関係ではないと思ういます。

 

 

しかししかし、

それでも基準や多くの利権に関わる「都合のよい情報」を

妄信する人が多いのも現実です。

 

これまでの情報が変化すれば変化するほどに

かたくなに変化を否定する人々がいるのも悲しい現実で、

情報発信している所が研究してその結果情報を新しくしても

なぜかそれすらも受け入れずに突き進む方々もいます。

 

過去の記事でも紹介した「細菌」「ウイルス」の違いで触れましたが

偏ったイメージ戦略に振り回されると、目的と結果がかけ離れるのです。

 

 

・・・ここから掘り下げるとまた長くなるので

このへんでやめにします。

 

また次の機会に。

 

杉本

 

これからの時期

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

暖かい日が多くなってきました。

日中などは夏を感じさせる事もあり

生活も変わってきたのではないでしょうか。

 

すでに春のこの時期から気をつけないといけないのが

熱中症

ですが、

熱中症〟への生半可な知識や先入観は

とても危険です。

 

 

ざっくり言えば

体感温度と体温調整がうまくいかない状態により

体内の水分バランスや代謝の状態が悪くなり

重度なものになれば死に至るものです。

 

過去の記事でも何度か触れましたが、

人間の身体には約0.9%のナトリウムを含んだ血液が流れています。

また、汗とともに塩分が排出される事はご存知かと思いますが

汗にもナトリウムが含まれています。

 

大量に汗をかいた時に水だけを摂取すると血中のナトリウム濃度が低下するため

水を飲みたい気持ちが低下します。

同時に余分な水分を排泄しようとトイレ(尿)が近くなり

この時にはすでに元々の体液量を回復できなくなくなっており

運動能力の低下や体温の上昇が起こり熱中症の原因となります。

 

専門的には「自発的脱水」といい、

 

汗をかく

体液量が減る

水だけを飲む

体液濃度が下がる

喉の乾きが止まり

濃度を戻すための排尿が起こる

絶対的な体液不足(脱水状態が)に陥る

 

といったように

水分補給の方法を誤ると

必然的に体液の不足状態が起こるのです。

 

一昔前、昭和の頃までは

塩と水の摂取を自然と生活の中で行なっていました。

しかし現代では

度重なる食事の偏りや、過剰とも言える偏向情報による

塩分や糖分への悪いイメージが先行してしまい

日常的にギリギリの状況になっています。

 

そのため、

一気に気温があがり汗をかく事が多くなったり

思いがけない不意の運動行為で一気に汗をかいたり

その状況だけで簡単に熱中症になってしまう可能性があります。

 

現代では、

経口補水液やスポーツ飲料が充実していますので、

少し意識しておくのがいいと思います。

 

理想は

日常の食生活において、環境変化に対応できるように

しっかりとした体づくりを行いたいものですが、

食べ物についてこれほどまでに偏った情報が蔓延していては

なかなかに難しいと言えます。

 

塩分糖分水分は非常に大切なものなのです。

 

 

杉本