杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する専門的な情報をお届けできるよう頑張ります!個人のつぶやきもあります

弊害 カンジダ・アウリス

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

新型コロナウイルスの再拡大が騒がれていますが

治療や処方の数が増えると同時に様々な弊害が現れます。

 

まだ一般に対して積極的に情報は出回ってませんが

医療の世界では昨年よりかなり問題視されている菌があります。

それが「カンジダ・アウリス」です。

medical-tribune.co.jp

 

新型コロナ同様に、東アジア株、インド株などと種類がわかれており

現在の時点ではアメリカで深刻な流行を見せているインド株に対し

警戒が強まっています。

 

2018年に中国でインド株アウリスによるアウトブレイクが起きており

世界的な中国人観光客の増加などによってインド株の拡大が懸念されています。

 

2020年には新型コロナウイルスによって観光客の移動は減少しましたが

2019年では世界的に莫大な数の観光客が世界中に移動しており

現在の状況も加わってかなり心配される状況と言う事です。

 

アウリスには厄介な問題点が多くあり、

まず、免疫機能の低下時に重症の全身性感染症を引き起こす、

死亡率は30〜40%、

抗真菌薬の効かない菌が多いこと、

アウリスの9割は最もよく使われる抗真菌薬のフルコナゾールに耐性を示し、

5割は複数の抗真菌薬が効かない多剤耐性、4%はどの薬も効かないといわれている。

 

そして、菌種の特定が困難な点。

この真菌は新種であるため、従来の検査法では見つけることができず

アウリスを意識した特殊な方法を取らないと見つからない、

さらに、環境に定着しやすく消毒が困難な点があげられます。

 

 

過去、医療の先進と共に

合併症や免疫低下による罹患発症を防ぐ為

抗生物質を多用、乱発していた時期があり

そのイメージからも患者に喜ばれていました。

 

しかし、目的を超える濫用、乱発は

耐性菌を生み出す原因となりました。

 

予防として守備範囲の中で考えられていた抗生剤が

残念ながら新たな敵を生み出す原因にもなったのです。

 

これほどに連日コロナで騒がれている現在でも

抗生剤が菌にしか効果がなくウイルスには効果がない

ということを知らない人が多く、

菌とウイルスの違いもわからない人が

むやみにイメージと安心で入手しているケースもあり

医師としても患者の要求に対して応じてしまい

簡単に処方してしまうといったこともあります。

 

免疫低下や炎症疾患などでは細菌感染がつきまとうので

一概に症状に対する処方だけではだめだといった

表裏一体の諸刃の剣の状況がここに至っているのも事実です。

 

 

新型コロナウイルスの蔓延によって

これまでは片手間にできたような様々な医療の発想が

軽はずみな考えでの対症療法では問題になってしまう可能性が

いろんな角度やいろいろな内容で起こっているため

現在の状況での医療崩壊を防ぎたい発想というものが

いかに難しく、いかに深刻で、いかに重要なのかといった点で

残念ながら報道、メディアでは単純な偏った情報しか流さないため

そういった価値観の点で拡がらないもどかしさが残ります。

 

新型コロナウイルスだけを見て

あーだこーだと軽はずみな意見もたくさん目にしますが

もっと関わっている内容も流れも本当に深刻です。

 

とはいえ私たち個人ができる事は少ないので

何事にもならないような警戒と対策を正しく意識して、

何もなかったから、たいした事がないから、騒ぎすぎだからと

取り組む事、警戒することが無駄だというような

思いやりや想像力の欠片もない心の貧しい考え方をせず、

何事もなかった事を素直に喜べるようになりたいものです。

 

たいした事がなければそれでいいんです。

騒ぎすぎだろうと何事もなく終われればそれが一番です。

 

過去のほかのパンデミックに関しても

1年未満の状況は似たり寄ったりじゃないですか?

まだまだわかんない事が多いから油断せずに警戒している。

それでいいんじゃないですか?

 

数%しか予防の可能性がなくても、

その数%でも取り組めばいいんじゃないですか?

 

 

みなさん頑張ってください。

 

杉本