杉の坊のつぶやき

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六韜三略(りくとうさんりゃく)

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

中国の有名な兵法書である「六韜三略」。

諸説あるなかでも有名な兵法家の太公望呂尚に代表される兵法書で、

六韜呂尚(りょしょう)、三略は黄石公(こうせきこう)の作

であるといわれる戦略のバイブルです。

 

六韜とは六つの戦略(文韜・武韜・竜韜・虎韜・豹韜・犬韜)で構成されていて

三略は三つの略(上略・中略・下略)の三巻で構成されています。

 

ちなみに六韜の虎韜が「虎の巻」の語源と言われています。

 

 

現代においても十分に役立つ戦略思想が記されていて

様々な状況においての応用の原点となる基礎が学べます。

 

有名な「孫子」の兵法書とは対照的に、

少数で大勢と戦う寡戦(かせん)を六韜では説いています。

孫子」ではこれを説きません。

 

個人的な解釈ですが、

天の時・地の利・人の和という物事の基本的な部分について

しっかりと考えることができるものでもあります。

 

 

今回この六韜に触れたのは、

コロナに関わっての日本政府と日本のあり方について

非常に感じる部分があったからでもあります。

 

六韜を知る多くの方もはやくから指摘していた部分で

日を追うごとに私も非常に強く感じたので紹介します。

 

 

ざっくりと説明します。

六韜には、

国家間交渉にあたって、他国の使者が来た場合に

もしもその使者が「有能」な場合は、何ももてなさず

何も与えずに帰らせろというものがあります。

さらに、もしもその使者が「無能」な場合には

多くを与えて国を挙げて歓待しろとあります。

そうすれば、

その使者の国では無能なものがもてはやされ重用されるので

有能なものは失脚し、無能なものがさらに無能を重用し

やがてその国は滅びに向かっていくというものがあります。

 

 

 

わが国の首相が中国に訪問した際

国を挙げて歓待してもらった事からも

その返礼は必要だ、国賓として歓迎の来日は必要である

といった意見があると思います。

 

できる限り摩擦を起こさずに膠着しておきたい関係性のなか

窓口の人間が相手国から友好的に扱われていれば

摩擦を避けたい国としてはそのものを重用するのは確かでしょう。

 

 

特に日本の社会性ともいえる、

できることなら揉めたり大げさにしたくないという

問題から目をそらす為の偽りの平和的な特性もあって、

少し向き合って少し立ち向かえば土俵も変わるのに、

大きなものを守るための小さな犠牲をいとわないという

絶対に被害を受けない人の考え方が主流となる

相手の土俵のままで流れるのを待ち、仕方ないが口癖になる

問題解決にあたって愚の骨頂ともいえる発想があります。

 

 

 

さて、中国でいまでも重要な兵法書の内容…

外交は戦略的な要素が多くを占めています。

 

今の日本。。。どうでしょう?

どのように捉えるのかは個々次第です。

 

 

杉本