杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する専門的な情報をお届けできるよう頑張ります!個人のつぶやきもあります

抗体検査

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

厚生労働省の研究班が日本赤十字社に依頼して

東京都と東北6県で、献血者を対象に抗体検査を行いました。

 

複数の検査キットの性能評価と感染状況の確認が目的で

およそ1,000人を対象に実施。

結果としては東京都では500人のうちの0.6%にあたる3人、

東北6県の500人のうち0.4%の2人が陽性と判定されたと

報告しています。

 

対象人数が少ないこともあって

参考とするにはまだ早い段階ですが、

東京都の結果を見てみると、偽陽性の確率も考慮して

すでに市中感染によって無症状感染が蔓延していたのではないか

といった予測部分に少し不安が出る結果となっています。

 

新型コロナウイルスだけに限定して考えると

抗体検査での陽性結果数が高ければ高いほど

感染蔓延が確認できるので、コロナの再拡大に対して

可能性として減少が期待できるのですが、

陽性結果が少ないという状況では

残念ながら感染が今後も拡がる可能性は続くことになります。

 

日本の感染拡大状況は諸外国に比べ、

目に見えた感染爆発は起きていないと言える状況が続いていて

自粛効果からも横ばいからの緩やかな減少傾向を見せているので

感染者数、重傷者数、死亡者数が少ないことから

日本人の体質によって重症化率が低く、さらには

無症状感染者による感染爆発がすでに過ぎたのではないか

という仮説がたっていました。

 

この仮設通り目に見えない感染爆発がすでに過ぎていれば、

簡単に表現するなら、抗体を有した人がたくさんいて

抗体によって感染しにくい、または重症化しにくい、

いわゆる1回罹って治った事のある人が多くなり

今後の感染拡大への懸念の意味が変わってきます。

 

今回の検査結果によって、

試験的ではあるものの対象に対して抗体の確認が

ほとんどできなかったということになりますので

今後の10000人規模で予定される抗体検査の結果次第では

感染者数がほぼゼロになるまでは全く自粛を緩める事が

出来ないことにもつながってきます。

 

どちらにしても日本の状況は、

現在のコロナウイルスに対しては防疫面で何かとはまった

といってもいい状態で、感染爆発によって悲惨な状況となった国との

文化の違いが大きく影響しているのだろうと思われます。

 

このまま自粛の効果によって収束に辿り着ける事が1番ですが

様々な状況が油断を許さないとも言えます。

GWの結果もまだまだこれからですので

何事にも不自由な状況ではありますが

なんとか乗り切りたいところです。

 

 

杉本