杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する専門的な情報をお届けできるよう頑張ります!個人のつぶやきもあります

感染者の減少に伴う不安

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

 

それなりに強い呼びかけの自粛がはじまってから

2週間程度が過ぎましたか。。。

 

主要都市部での自粛効果は多少出ているようで

毎日の感染者が減少傾向を見せています。

 

しかしながら、

減少傾向に関してどういう風に判断するのかは

少し難しい状況であると思います。

 

まず、

月曜、火曜の感染者の情報は

会見などでも言われているように、

週末の検査数が少ない事が原因していますので

月曜、火曜に関しては数字は参考になりません。

 

また、減少傾向を世の中が余り意識すると

ただでさえ自粛に関して同調できない人々の

意識をさらに緩めてしまう事に加えて

自粛していながらもストレスを感じている層には

少しぐらいの外出なら大丈夫ではないか

と考えさせてしまう原因になりかねません。

 

私個人としても、

細心の注意を払う上での外出に関しては

多少仕方がないと思っていますし

注意を払う上での行動は

それなりに意味もあると思います。

 

外出や行動に関して

危機感を感じたり注意を払いながらのものと

大丈夫だろうという油断や自信のものでは

全くといっていいほど逆だと思うからです。

 

現時点の状況でも

GWに沖縄に旅行を予定している人数が

およそ6万人といった報道もあり、

キャンセルが行き届いていない事を考慮しても

およそ1万人~2万人は旅行に出る

のではないかと思います。

 

キャンセル料金や様々な要素も関わってくるので

いままさに旅行を悩んでいる人々の状況を考えても

感染者の減少傾向を、収束をイメージさせるような

安易な報道をしてしまっては、

旅行に出ようと考える背中を押してしまうこととなり

収束に向かうべく動きを妨げる事となりかねません。

 

感染者の減少傾向は確かにあるのですが

主要都市部での減少傾向と地方の減少傾向では

意味が少し違っていると私は思っています。

 

主要都市部では、無自覚感染者など

すでに感染して症状が出ることなく終わっている

今でいう所の抗体を持っている人の数も

それなりにたくさんいることが予想されます。

 

一方地方では、

感染自体が拡がっていない為に

感染した経緯をもつ人の数自体が未だ少ないと

考えることが出来る地域が多く、

初期の感染拡大を懸念する事ができる状況と言えます。

 

もう少し噛み砕くと、

一旦、感染者が大幅に増加した地域での

無自覚無症状感染者の数は

それなりにいると考えることが出来ますが

未だ感染者の増加をしていない地域では

まだ感染していない人のほうが多いと思われ、

その結果、感染が拡大する比率としても

地方はまだまだこれからの警戒が必要だということです。

 

 

そういったことからも、

主要都市部がそれぞれ減少傾向を見せているいまこそ

自粛の本来の意味が必要になってくるときで、

減少傾向に安堵した人々が、

無自覚感染状態のまま地方に出かけると

地方でははじめて感染者が入ってきたが如く

いちからの感染拡大状況がおきかねないと

いえると指摘します。

 

ですから、

GWを境にこのまま主要都市部が減少を続けても

旅行や外出によってその他の地域や地方に

多くの人々が出かける事で

新たに地方での感染拡大状況が起こってしまえば

せっかく主要都市で減少した事で緩和するはずの

自粛自体も、地方での感染爆発がおこれば

結局はいつまでも国の姿勢は変わることなく

自粛を続けなければいけないこととなり

人々が求める自粛緩和はどんどん先に伸びる事となります。

 

なので、いまこのときこそ

自粛を強化するときであって

旅行などに出かけるときではないのです。

 

昔から言われていることのひとつに

「木登りは降りる瞬間が一番危ない」

というものがあります。

 

もっと身近には

「家に帰るまでまでが遠足」

というものもあります。

 

遠足は若干ニュアンスが違いますが、

どちらも最後まで気を抜かない事の戒めとして

いわれていることで、

木登りに関しては、上るときや高い所にいるときは

誰でも気をつけるものですが、

地面に近くなって安心して油断したときにこそ

一番怪我しやすいから気をつけろ

という心の戒めのひとつです。

 

今回の感染騒動のはじめを忘れている人が

とても多く感じるのですが、

はじめは他国に拡がる謎の感染症でしたが

徐々に拡がって国内で感染者が見つかって

拡大するまでは数人~数十人でした。

 

それがどんどん拡がって100人を超える都市が出て

政府が様々な対応を取らざるを得なくなりました。

 

諸外国も同様に、

初期は他国の有事と構えて軽はずみな発言など目立っていたのに

いつの間にか都市封鎖や強制手段での外出禁止令にまで発展しました。

 

どこの国も最初は数人です。

 

その数人が数万人にまで拡がっていった事を考えれば、

一時期よりも感染者の数が減ったとはいっても

完全にゼロになるか、特効薬が開発されるまでは

数人いても油断できない事に変わりないはずなのです。

 

感染者の減少傾向は

自粛を頑張った人々の結果ではあります。

それは間違いないことです。

 

しかし、未だ一定数の人々がむやみに外出していて

仕事上も外出がやむをえない人々もいます。

 

そういったことをひとつひとつ

きちんと組み立てて考えてみれば

GWに旅行に出る事がどれほど愚かな判断で

どれほど現状を理解していないことなのか

わかりそうなものなのですが、

いまだに発熱を自覚していながら

ジムに出かける人のニュースがあるような世の中では

ほんとうにどうしようもない状況です。

 

いまだに自粛を馬鹿にしている人々がいて

いまだに自分には関係ないと思っている人がいて

どうせこのまま収束すれば

そういった人々はドヤ顔で勝ち誇るのでしょうが、

そんな馬鹿はどうでもいいから

みんなの生活を守るためにリスクの中働いている人々や、

医療関係者など、一生懸命最前線で命を張っている人々の為にも

偶然でもなんでもいい拍子抜けでもなんでもいい

このまま一日も早く収束に向かってほしいと思うばかりです。

 

 

杉本