杉の坊のつぶやき

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コロナによる脳梗塞

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

 

アメリカでは新型コロナウイルスに感染した

30代~40代の患者の脳梗塞を併発する症例が

多発しているとして22日に報告が挙がりました。

 

若い世代での突然の脳卒中に見舞われた症例は

2週間で7倍に増えていて、

ほとんどの患者が既往歴がなく症状が軽度または無症状で

自宅待機の状況であったということです。

 

日本でも、路上での突然死、変死などに関連して

諸外国の報告をもとに、脳梗塞など、

血栓を引き起こしたという報告に基づいて

結果として脳梗塞を併発した可能性が指摘されています。

 

私個人の見解からも、

ウイルス感染によるD-dimer値の上昇と死亡率の関連性について

入院時のD-dimer値が院内死亡の予測にすでに用いられており

その関連性については論文で報告されていますので

内容を見てみる限りでは、

感染に伴った血栓形成傾向が顕著なため

脳梗塞脳卒中につながってくるのではないかと思われます。

 

ちなみに

D-dimer(Dダイマー)とは、

理解するためには、

血液凝固・線溶系に関して理解する必要がありますが、

ざっくりというと

血液の中の血栓の状況を示す数値であるとイメージするのが

一番簡単ではないかと思います。

 

D-dimerが上昇する疾患や病態の代表的なものとしては

DIC(播種性血管内凝固症候群)・深部静脈血栓症(DVT)

血栓塞栓症(PE)・悪性腫瘍・肝硬変症・大動脈瘤・手術後

・妊娠中 ・他、血液凝固亢進状態 

などがあります。

 

血栓症などの場合はこの数値で状態の判断をする場合が多いです。

 

 

いずれにしても新型コロナウイルスに関連しては

様々な状況を次々と生み出している状況なので、

やはり罹らないに越した事はありません。

 

ウイルス自体に対してまだまだわからない事が多すぎる、

というよりもいまだ未知のウイルスであるということを

しっかりと認識して、今あることだけが全てではなく

今後も様々な予測も出来ない変化を見せるものとして

しっかりと備えるべきだと思います。

 

杉本