※内容はあくまでも個人の主観です。
最近、カフェイン中毒による死亡例が報告された食品業界。
加工食品には高い依存性があると言われていることについてはすでに有名ですが、
その中でも特にチョコレートにはチョコホリックとよばれる中毒性があるといわれるほど依存度が高いことで有名です。ほかにももっと依存度の高い食品があるといわれています。
加工食品の依存性については専門家の中でも常に議論されていて、一般食材中の麻薬的存在に対しての依存性の度数を指摘できるはずとの議論がなされています。
アメリカの大学博士を中心とした研究チームによる実験調査結果が科学誌「PLOS ONE」で論じられたのですが、まず、
「大きく加工された食品は、薬物乱用にも似た薬物動態的特性(高濃度の服用、高い吸収率など)を有している。その原因は脂肪や精製炭水化物の添加や、精製炭水化物の人体への急速な吸収率である」
として、次に依存性として、
「消費をコントロールできなくなり、ネガティブな結果が出るにもかかわらず継続的に使用し、減らしたいと思っているにもかかわらず減らすことが出来ない」
といった特徴を指摘しています。
指摘の背景には504人の被験者を対象とした実験調査です。
「肥満の原因には複数の要因があるが、1つの潜在的な要因として、特定の食べ物は一部の個人にとって依存反応を引き起こし、図らずも過食につながる可能性があるという考え方が挙げられる」
と論じています。
上記の実験から導き出された依存度の高い食品ベスト35が発表されていますので以下に紹介してみます。内容には加工食品だけでなく野菜や果物、水なども含まれています。
<依存度の高い食品ランキング>
1位:ピザ
2位:チョコレート
3位:ポテトチップス
4位:クッキー
5位:アイスクリーム
6位:フライドポテト
7位:チーズバーガー
8位:清涼飲料水(加糖)
9位:ケーキ
10位:チーズ
11-位:ベーコン
12位:フライドチキン
13位:ロールパン(プレーン)
14位:ポップコーン(バター味)
15位:朝食用シリアル
16位:グミキャンディ
17位:ステーキ
18位:マフィン
19位:ナッツ
20位:卵
21位:鳥の胸肉
22位:プレッツェル
23位:クラッカー(プレーン)
24位:水
25位:グラノラバー
26位:イチゴ
27位:とうもろこし(茹でただけ)
28位:サーモン
29位:バナナ
30位:ブロッコリー
31位:玄米(プレーン)
32位:りんご
33位:豆(プレーン)
34位:にんじん
35位:きゅうり
依存性の検証に、まず120名の大学生を対象に “イェール食品スケール” という個人的な物質依存を割り出す質問に回答してもらい、その後一般的な食材を提示してどの食材が依存症的な摂食行動を引き起こすかをたずねたところ、案の定、脂質と血糖負荷(食品中の炭水化物の量×それが糖に変換される速度)の高い食品がスケールの上位に並び、この結果は依存症と関連のある“快楽物質”のドーパミンの役割を浮き彫りにした動物実験の結果とも一致していたそうです。
例えば、加工食品を餌として与えられたラットは、脳のドーパミン系が違法薬物に対する反応で見られるような変化を示すといった結果にリンクするようです。
さらに、被験者を区分して性別やBMI値によって特定の食品成分に対する抵抗に影響があるのかの調査を行い、性別による差異は認められないもののBMI値の高い被験者は多くの食品に対して依存症的な誘惑を感じていることが判明したが、相関関係は予想していたよりも強くはなかったようです。
実験で最もよく挙げられたのがチョコレート、ついでアイスクリームとフライドポテトだったが、どの食品が最も強く誘惑するのか確信が持てなかったため、その後さらに384人を対象に調査し、1~7のスケールによって依存性を評価。
最終調査によって最もスケールの数値が高く依存性が高いと判断されたのがピザ、ついでチョコレートとポテトチップス。さらに等質と脂質の高い加工食品が数値では僅差で続いた。きゅうり、にんじん、豆が依存度は低かったものの、意外にも水のほうが上位となる結果であったようです。
なお、この調査ではコーヒーが提示されなかった為、カフェイン対脂肪・糖分・塩分の対決には至らなかったようです。
上記の調査結果はあくまでもアメリカでの調査結果なので、見た方に違和感を感じさせるランキングではなかったでしょうか。THEアメリカといった食品のランキングでしたが、日本でも同様の調査を行えば内容は大きく変わるのではないかと思います。
我々日本で生活する立場においても、ネガティブな結果につながるのはわかっていながらやめることの出来ない食事やおやつなどは、他人事ではないと思います。
日本では米や日本酒なども十分ランクインしそうではありますし、おやつの充実している日本ではもっと多くの食品が対象になるのではないかと感じます。
ただ、補足として私が感じるのは、日常の加工食品リスクも当然ながら、摂取と消費のバランス異常にもっと焦点を当てて頂きたいと思います。
多くの人は、食べることに対しては積極的ですが、その取り入れたものをどのように消費するかといった点で非常に消極的です。
食べる理由と消費しない為の理由は多々あれど、運動や消費に対してはネガティブであり見ないよう見ないよう、触れないよう触れないような風潮になっています。
全てはバランスです。
考え方によってはこういった研究結果も、食品成分のせいにして運動しないための理由になりかねないので注意が必要ではないでしょうか。
ちょっと考えさせられてしまいます。。。
杉本