杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する専門的な情報をお届けできるよう頑張ります!個人のつぶやきもあります

「治らない」は「治せない」の間違い

※あくまでも個人の主観です。

 

現代医学では解明できていない病気がたくさんあります。

 

以前このブログでもご紹介しましたが、

風邪薬には風邪の菌を殺せるものは存在しません。

 

風邪の諸症状を緩和させる薬はたくさんありますが、

直接風邪の原因となる菌を殺せる薬は開発されておらず、

もしもそのような薬が開発されればノーベル賞だといわれています。

風邪の菌は変化が著しく、耐性なども常に変化する為です。

 

菌はれっきとした生き物ですので、

環境に応じて適応、順応してゆくのです。

人間のスピードをはるかに超越しています。

 

風邪はあくまでも身近な一例ですが、

なんらかの病気で病院に行くと「この病気は罹ってしまったら治りません」

と断言されるケースがあります。

これは大きな間違い発言で、正しくは

「現代医学では治す方法が見つかっていません」です。

 

意味合いとしては似たように感じるのですが根本的に違います。

「治らない」ではなくて「治せない」だからです。

 

医師の多くはこれをわかっていながら平気で「治らない」と断言します。

私はこれに大変憤りを感じています。

 

患者さんの多くは「治らない」と言われれば

不治の病に罹ったような絶望感を感じます。

 

免疫疾患系やアレルギーなどの多くが「治らない」と言われますが

本来は医療として治す方法を模索し続けなければいけないはずです。 

かんたんに「治らない」と断言してよいものではありません。

「治せない」から「治らない」と言っているだけです。

 

過去の歴史を振り返っても、

結核が有名ですが「不治の病」と言われたものの中には

医学の進歩と共に不治ではなくなったものもあります。

 

ただし、例に挙げた結核に関しては昔のイメージに比べ

治療法がある程度見つかったレベルで、結核菌も同じく進化や変化をしていて

まだまだ医療との一進一退をしている部分も残されています。

ある程度の対抗策がとれるようになったことにより、手の施しようが無い病気ではなく、場合によっては治す事が可能になったということです。

 

これがいわゆる医学の進歩です。

医学自体がまだまだ発展途上であって、何もかもを完全に把握しているのではないのです。従って、医療的に対策の困難な病気であったり、メカニズムの解明されていない病気に関しては「治らない」ではなくて「わからない」「治せない」がすべてなのです。

 

厳密には現代医学でわからないということは人間の叡智が及んでいないという事ですので、その環境下でそのような病気に罹ってしまえば「治らない」と言えるかもしれません。現実に、ここまでの話をすることで「わからないことに出会ったということは対応できない、治す方法が無いのだから 治らないと言うことは間違いではない」という返答をする方もいらっしゃいます。

 

しかし、こういった理屈を前提に「治らない」と言うのは、あくまでも「この先対応策が見つからないこと」が大前提であって、発展と研究を続けることが前提になるのであれば「今は治せない」以外の表現はあてはまらないと思います。

現代の医学で治療法が見つかっていない、原因が解明できていないのは事実であっても、この先治療法が見つからない、解明できないと言うことはイコールではないはずです。

日々研鑽を重ね、将来的に治せない病気が無いことを目標として研究が続けられているはずの分野においては「治らない」を確定付けることはおかしなことになります。

「研究中である」と表現することが最も正しいと思います。

 

難病指定とされる病気についても同様です。

研究はしているものの、現在ではメカニズムも対応も発見されていない。

だからこそ「治せない」であって「治らない」ではないのです。

 

私は、病院の医師は必ず「治せない」と言ってほしいのです。

もっともらしく理屈を付けて、

「国に難病指定されています。治療法が無く、今の医学では手の施しようがありません。罹ってしまったら治りません。」

ではなく、

「難病として指定されています。現代医学では治療法が見つかっていませんが、何がきっかけでどのような治療が有効かはまだわかりません。なので、わずかでも可能性のあることに取り組んで、あきらめずに治すべく頑張りましょう。」

ときちんと言うべきなのです。

 

繰り返し繰り返しになるのですが、

身近で「治らない」と言われるものの代表に『花粉症』があります。

花粉症に罹ってしまったら医師に「治らない」と高い確率でいわれます。

花粉症のメカニズムは免疫疾患です。免疫機能についての詳細な部分は未だ未解明なので「わからない」わけです。

ある日突然治ってしまう人も実際にいます。

なぜ治ったのかも「わからない」のですが、「治らない」では無いわけです。

何がきっかけなのか、免疫機能の働きがどのように変化したのかも「わからない」。

でも、治る人もいる。

ということは、絶対に「治らない」ではなくて医者には「治せない」なのです。

 

医学の進歩と共にある日突然、簡単に治す事の出来る他愛も無い病気になるかもしれません。その可能性は絶対に0(ゼロ)ではないのです。医療はそのために日々研究を重ねているはずです。

 

「治らない」を真に受け、受け入れて絶望してしまわず、

今は「治せない」なら、色々ためして可能性を探るべきです。

 

食事の変化や生活習慣の変化で治る可能性も十分にあります。

どんなことがきっかけで治るかは本当にわかりません。

健康食品で劇的に改善する方がいるのも実はこのような部分がかかわっているからです。

 

自分で理解して、自分で納得して取り組むことに関して誰も否定できませんし、科学で解明されていない部分を、科学的根拠が無いと理由付けて否定することもおかしなことなのです。

 

科学はわからないことをいともかんたんに否定します。

わからないのに駄目だと言うのです。

 

漢方の分野においての何百年にわたる膨大な経験と、

実体験といえる、いわゆる臨床データには

科学的に解明できていなくとも実際に効果と安全性が

経験の側面で実証されているケースがたくさんあります。

 

何事にも根拠根拠と騒がれるのが現代ですが、

人間がなぜ生きているのか、考えるのか、感情があるのか

それすらも解明されていないのに、

人間が生きている根拠は?と問うのは滑稽なことです。

「こういった形で生命活動が行われている」

ということはある程度説明できても、

人間に思考と感情があって個人差が働く理由は

未だもって神秘のままなのです。

 

科学を崇高するあまりに可能性や挑戦を模索することに億劫になって

先人の知恵をも否定するようになってからというもの逆に病気は増えました。

医学、科学の進歩と共に病気は減らずに増えているのです。

呼び方が増えたから?違います。

治せる病気は一向に増えず、治療法といわれる取り組みばかりが増えているのです。

 

“病は気から”という言葉があります。

突きつけられた無神経な「治らない」に消沈してしまわず、

今の医者には「治せない」ものではあっても必ず治す方法があるはず!

まずは自分自身が “必ず治す!” という気持ちを持つ!

病気に罹る前の体があるなら元に戻す方法は必ずあるはず!

と自分を信じ、病気に負けない心を強く持つことです。

 

病気を治すのは医師でも薬でもなく自分自身です。自分の身体です。

医師はその手伝いとアドバイスを、薬は一時的に危険を回避してくれるものです。

本当の意味での回復は自分の身体にしかできません。

 

そういったことをわかっている良い医師はたくさん居ます。

自分の身体が生きるか死ぬかの状態で医師に気遣う必要はありません。

しっかりと質問して、医師と協力して取り組めるようになりましょう。

そして、しっかりと自分が納得したならば、

きちんと向き合って結果と共に経過も受け入れなければいけません。

 

医師は万能ではありません。

何事も自分が納得して向き合うことが出来るかが重要で、

そこには自分自身の責任もあることをかんがえるべきなのです。

結果だけが全てではなく、自分がどう考えて何を信じて取り組んだのか。

たとえその結果が思わしくないものであっても、

自分がしっかりと質問し、考え、選び、導き出した答えならば

自分自身の選択として納得できるはずなのです。

 

病気になった原因は自分自身の身体なのです。

誰かが悪意を持って病気を植え付けに来るわけではなく

生活や食事や様々な積み重ねが病気を発生、招くのです。

 

医師でも誰でもなく、健康食品を摂っていて悪化しても

健康食品のせいでもありません。自分自身が選んだことです。

「治せない」「治らない」「効果が無い」は、誰のせいでもないのです。

 

厳しいかもしれませんが、この『選ぶ』『考える』を

もっと自分に厳しく行ってほしいのです。

 

その上で取り入れたいことや治療法を探して取り組むべきなのです。

 

医師は自分たちの環境においてちゃんと治療をしてくれます。

健康食品なども、一部の悪質な業者を除き自分たちの会社においてそれほど軽はずみなこともしないはずです。それをきちんと見極めて選ぶのが自分自身だということです。

 

 まずは何よりも

自分の状況や状態をしっかりと理解し、取り入れたり利用する事柄の目的や成り立ちをしっかりと納得することが大切です。

日常の出来事や人間関係とは違い、人間の身体の変化や病気には必ず原因と経緯があるのです。変化や症状にも全てに意味があるので、その部分をちゃんと理解することがとても重要なのです。あいまいにしてしまえばそれなりの結果しか生まれません。

とても難しいことですが、順序だててきっちりと理解することから始めてみましょう。

 

『治らない』病気はありません。

いつか必ず治す方法もメカニズムも解明される日が来ます。

それを信じて、まずは病気に負けてしまわない心を作りましょう!

 

杉本