杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する専門的な情報をお届けできるよう頑張ります!個人のつぶやきもあります

熱中症

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

毎日本当に暑い日が続きます。

西日本豪雨などで被害に遭われた方々には

心よりお見舞い申し上げます。

 

さて、報道などでも連日聞く事が多くなりました

熱中症」ですが、被災地支援の自衛隊員や消防隊員も

作業中に熱中症になってしまい搬送されています。

 

そんな熱中症について、

世間一般的な認識が非常に危険であることが最近わかり

少し触れたいと思いました。

 

というのは、

まず基本的に「熱中症」は、病気などの罹患とは

根本的に違うことを理解していない方が非常に多いという事です。

 

大前提として、

予防や準備で防げるものではなく、環境や状況に応じて

臨機応変に判断して早めに環境を変える事が重要です。

 

勘違いしやすいのは、

水分を十分摂ったり食べ物に気を付けている、

また、日頃から体を鍛えているから大丈夫。。。

などといった的外れな解釈が蔓延している事で、

自己管理や作業において日頃から細心の注意を払っている

消防隊員や自衛隊員ですら熱中症になってしまう事を見ても

日頃の内容とは別の注意が必要なことは明らかです。

 

予防としての注意は多少できても、

根本的に防ぐことは不可能である事を理解しなければいけません。

その時その時にきちんと判断しなければ

どんなに屈強で強靭な体を持っていても

条件が整えば誰でも簡単に熱中症になってしまいます。

 

熱中症になってしまった場合、治せる薬は存在しませんし

点滴と体温を下げる事と安静しか対処法がありません。

気付くのが遅かったり、自覚過信すると命に関わります。

 

ましてや、

事前に飲んでおけば熱中症にならない薬など存在しませんし

なりにくくする飲み物や食べ物も存在しません。

 

くりかえしますが一定の条件が揃えば

誰でもなる可能性があるのが「熱中症」だという事です。

 

◯普段からしっかりとアスリート並に身体を鍛えている

◯普段から食事に気を遣っている

◯普段から厳選したサプリメントや健康に良い補助をしている

 

などなど

熱中症」になりやすいなりにくいは一切関係ありません。

罹患する環境について多少の個人差はあっても

絶対にならない人など存在しませんし、

そんな内容で気を付けるだけで予防が可能なら

自衛隊員や消防隊員は熱中症になってはいけない職業

とも言えると思います。

 

水分を多く摂るようにするというのはひとつの予防措置ですが、

そうすることによって熱中症にならなくなるわけではありません。

 

脱水状態になってしまうと上手く身体の放熱ができなくなり

身体の中に危険な温度で熱が溜まってしまうので

基本的な脱水状態を防ぎましょう。。。というのが

水分補給の一番の目的で、

しっかり水分を摂っているからならないのではありません。

 

どんなに優れた薬を飲んでいても

どんなに栄養価に優れた食事をしていても

熱中症にかかるかかからないかには

ほとんど関係ありません。

 

そのときのほんの僅かな体調の変化や

取り巻く温度環境や

いろいろな要素が重なったところに、

予想を超えたところで思いもよらない状態により

罹患するのが熱中症なのです。

 

日頃の内容、

身体を鍛えているから、栄養面に気を遣っている

水分をしっかり摂っている、

から、多少は大丈夫だと思う事が一番危険で

判断を誤る一番の原因です。

 

今一度、

自身の認識を再確認して

そのときそのときの判断を正しくできるように

してほしいと願います。

 

 

杉本

 

 

 

丸山ワクチンの働きが明らかに

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

いままで医療界では評価がなく、どちらかといえば否定的に語られていた

丸山ワクチン」ですが、ガンに効果があるとして広く利用されていたのも

事実です。

 

この度、この「丸山ワクチン」の働きについて

日本医大(微生物・免疫学)の高橋教授が、2018年5月19日、東京で開かれた

講演会で発表しました。

 

教授によると、

丸山ワクチンは、ガンに対する免疫の鍵を握る白血球の一種「樹状細胞」を

活性化することがわかった。

白血球のわずか1万分の1ほどしかない特殊な細胞で、1973年に発見した、

米国ロックフェラー大のラルフ・スタインマン博士は2011年度の

ノーベル医学生理学賞をうけている。

 

免疫細胞には色々あるが、「殺し屋」リンパ球、・T細胞は侵入した細菌や

ウイルスのほか、ガン細胞も攻撃する。

このT細胞にガンの目印を教えるのが樹状細胞の重要な役割だ。

 

数年前から樹状細胞に関する新発見が相次いだ。

ガン細胞は反撃として液性因子を出して樹状細胞を不活性する。

また、樹状細胞を活性化したり、不活化細胞を活性化する働きのある

脂質が見つかった。

 

最も強力なひとつが結核菌のまわりの脂肪酸であるミコール酸。

研究から、丸山ワクチンの原料である青山株は特にミコール酸の多い

結核菌株であることが確認された。

また、樹状細胞の活性化を保つには48時間ごとに脂質を与えるのが

最も効果的だった。

 

偶然かもしれないが、丸山ワクチンの隔日投与はこの条件にぴったり

合っている。

 

と述べ、近く論文を専門誌に投稿します。

 

また他にも、

丸山ワクチンの飲み薬化もありうるが、動物実験の結果などから

注射のほうが有効性が高い。ミコール酸に着目すれば注射量を

10分の1ほどに減らせる可能性がある。

 

とも話しています。

 

丸山ワクチンは、1976年11月に、ゼリア新薬工業から厚生省に対し

抗悪性腫瘍剤」として承認申請を行っていますが、

1981年8月に厚生省が不承認としています。

ただし、「引き続き研究継続をする」とし、異例の有償治験薬として

患者に供給する事を認め現在に至ります。

 

2015年12月末までに、39万9787人のがん患者が丸山ワクチンを使用しています。

 

 

この件に関しての個人的な感想としては、

丸山ワクチンだけでなく、現在の時点でも多くの効果的な実証をベースとした

<本当に効果的な治療法>があるのは事実です。

しかしながら、今回の件でも顕著な部分として

現時点での医学医療研究が追いついていないため、理由が特定できない為

良く言えばむやみに患者に使うわけにはいかないというのが現状です。

 

丸山ワクチンに関しても、1944年に皮膚結核治療薬として開発され、

その後、肺結核ハンセン病の治療にも用いられました。

支持者による「末期のがん患者に効果がある」という主張にたいして

当時の研究では全くわからないそのメカニズムに対し、

当時の医師や現在に至るまでの医療関係者などは

「まゆつばもの」といった扱いで馬鹿にしていた経緯があります。

 

しかしながら現在に至って今回の研究により、

ここ近年の研究報告で多く名前が挙がり始めた「樹状細胞」に関連する

非常に先端的な内容を持っていたことがわかったわけです。

 

私が常日頃指摘している、

「わからない事に対する否定はおかしい」

「わからないことは “まだ” わからない」のであって

「わからないことに可能性を持って研究するのが本来の研究」

といった部分に関しての本当に典型的な例だと思います。

 

いままで患者に対して高圧的に、さも自分が絶対的に正しいと

散々当該ワクチンを否定してきた医師はどのように考えるのでしょう。

 

ここで素直な反省がない医師は本当にダメな医師だと私は思います。

 

「わからないんだから否定も仕方がない」

のではなく、

わからない事はわからない、わからないからこそ

否定する材料すらもないということをしっかり考え、

安全性に関しても効果にしても自分はわからないと伝えるべきです。

 

樹状細胞関連の研究結果や報告に関しても

これまでは否定的に考えられていた存在と理論です。

 

今回の一連の流れが、少しでも患者に良い方向になるよう

心から応援したい。そんなニュースです。

 

 

杉本

 

 

 

 

 

 

食品にまつわる面白い話

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

以前も何度かお話ししましたが、私の働く業界は

食品に分類する分野で、取り扱い商品も基本的には

飲料品なので、販売に関わる法律なども

食品に準ずるものです。

 

そのなかでも、少し特殊な業界でもあるため

通常の食品に準ずる法律以外にも薬事法関連にも

かなり神経を使わなければいけません。

 

薬事法関連では一度お話ししましたので割愛しますが

厳密にはリアルタイムで法解釈などの変化や変更を

毎日確認できるように手配しています。

 

それはさておき、

一般的に法律と一言で言っても、よほどの経験がない限り

この法律の条文などと関わって向き合うことは

普通に生活している方はないと言っても良いでしょう。

 

真面目に普通に生きて生活していれば、

何がどのように決まっていて、理由はこうで、だからこうなる。

みたいな事を考える機会もほとんどない事だと思います。

 

おおよそ、常識やマナーの範疇からの視点で

「ダメなんじゃないの?」程度の認識かと思います。

 

今日は、少しだけそう言ったところに興味が出るかもしれない

「食品関係」における面白い法律やきまりなどをご紹介します。

 

個人的に面白いと思ったものを引用します。

特に説明も加えませんので、読まれた方の

それぞれの解釈とご感想に任せます笑

 

 

それでは。。。

 

◯鶏卵以外の卵に「玉子」の表示を使う場合本来以上に厳しいチェックが必要

 

中華そばや沖縄そばの「そば」に「蕎麦」の文字を使うと違法

   ただし、飲食店で提供されるメニューの表記はその限りではない。

 

海苔は着色してはならない

 

回転寿司の偽装魚同様、飲食店では豚肉を「牛」として提供して良い。

   ただし「牛肉」とした場合は違法。

 

飲食店で腐った食べ物の提供は合法、腐った食べ物での健康被害は違法。

    「腐らせる」は調理法として認知されているため。

 

七味を一味として販売しても良いが、一味を七味として販売してはいけない。

 

1979年以前は分類が定められていなかったため、コーヒーもビールとして販売できた。

    (※現在は麦芽やホップの含有量などで決められている

 

おからは産業廃棄物なので食品ではない。

 

パンの耳は産業廃棄物なのでパンの耳を販売するのは違法。

    (※揚げるなどの加工前提ならセーフ。そのまま販売すると違法の可能性アリ)

 

ごましおの「しお」を「塩」と明言すると生産制限がかかる。

    そのため殆どのメーカーがひらがなで表示しあくまでもふりかけとしている。

 

フグの調理免許は業務独占資格であるにも関わらず成立と運用における

    法的根拠に乏しい。

 

メーカールールではあるがみかんの平仮名は国内産、カタカナは外国産。

 

無加工の大豆製品に「だいず」「ダイズ」の表記を使ってはならない。

    (大豆は食品名として制定されているため)

 

 ◯特定保健用食品の特保マークは特保の認可に関わらず使用できる。

     特保マークは認可を示すものではないため。

 

人糞を肥料として販売するのは違法。食品としての販売は合法。

 

消費者庁の方々はペットフードをちゃんと食べている。

 

 ここで少しだけ、

表示法関連は理不尽なほど細かく規定されていて、

根拠資料と言う言葉が横行しているが、実際にはそのチェックを

正しく施行するための情報は殆どなくいうえに

根拠に対する判断基準も曖昧なことがほとんどです。

また、表示法に関連しての法的根拠に乏しいケースも多く

実際に行使する上での被施行側の質問にはほとんど

回答ができない場合が多いです。

まぁ、実際には国や行政からリアルなチェックが入ることは、

問題でも起きない限りまずありません。

 

では少しだけ続きを。。。

 

洋菓子として販売する場合、和菓子でない根拠も用意しなければいけない。

    和菓子として販売する場合にも、洋菓子でない根拠の用意が必要。

 

厚生労働省により販売が禁止されている生き物の中に、日本にはいないはずの

    トラがいた事があった。(※1965年に削除されている)

 

結婚式の披露宴で食中毒が発生した場合、責任の所在が新郎新婦になる事がある。

  (※法律上、披露宴は規模の大きいホームパーティ。仲介会社との契約次第でもある。)

 

 

長くなるので、ざっくりとここまで。

実はこういったものを引用している記事を参考にさせて

いただきました。

 

実際にお仕事などでそういった法律や、行政担当官とやりとりしたことが

ある方にはそれほど面白く感じないかもしれません。

私自身も食品関連法、表示法、薬事法と向き合わなければいけないので

「なんだそれ!?」ということが本当にたくさんあります。

 

真面目に向き合っている立場としては理不尽に感じますが、

そうでもしないと網の目をくぐって悪いことをする人がいるのも事実なので

仕方がない結果なのかなぁ〜と思っています。

 

 

杉本