杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する情報を発信

最も効く薬は自分の体

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

最近は聞かなくなりましたが、昔は怪我をすると

「唾つけとけば治る」「舐めておけば大丈夫」

と言われたものです。

都市伝説のように扱われていたこの言葉。

 

唾液は殺菌するとか聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

 

今年(2017年)に

チリ大学ヴィンセンテ・トーレス博士他、歯科学部の研究チームが

唾液の成分には細胞組織をつなぎ合わせ、傷を塞ぐ働きがあることを発見、

医学誌「FASEB Journal」にて研究結果を発表しました。

 

トーレス博士らによると、

口腔内の傷が他の部位のどこの傷よりも早く治る事に着目し

唾液の成分が傷の治りに影響しているのではないかと考え

唾液中のタンパク質である「ヒスタチンー1」に注目。

 

ヒスタチンは元々抗菌作用があり、

傷を塞ぐ効果があることはわかっていましたが

メカニズムは分かっていませんでした。

 

研究内容としては3つのサンプルを用いて

ヒスタチンー1の働きを実験。

 

① 口の内皮と血管形成細胞(造血管細胞)を培養したもの。

② 動物モデルとしてのニワトリの受精卵。

③ 健康な人の唾液サンプル。

 

③ の唾液サンプルを、①と②に入れ、

ヒスタチンー1が細胞組織や血管にどんな影響を与えるのかを調べました。

 

結果、ヒスタチンー1は血管形成細胞を活発化させ血管を新生させ、

さらに接着剤のように細胞同士をつなぎ合わせ、

傷口の組織を再生することがわかりました。

 

トーレス博士らは、

〝私たちの研究で唾液がどうやって傷口をはやくなおすことができるのか

    明らかになりました。今後はこのヒスタチンー1を使って口腔以外の

    組織の傷を早く治療する方法の開発を進めます〟と述べています。

 

医学誌の編集長であるエディー・ペターソン博士も今回の研究を絶賛、

〝この研究は外科治療の進歩に大きな貢献をするでしょう。

    また、野生動物や子供の多くが本能的に『傷をなめる』事の意味を

   突き止めたことも大きい〟 とコメントしています。

 

 

私が幼少の頃は、擦り傷や切り傷など怪我をしたらすぐに

唾液をつける作業をしていました。

 

親にも「殺菌になるからとりあえずなめろ」といわれて

そんなものかとあたりまえにしていたものです。

 

近年では、 口腔内は雑菌があるだの何だのと

汚いもの扱いをされることが多いようですが

 

この研究結果によって、少なくとも

『傷には唾液をつけたほうがいい』

ということはわかったようです。

 

 

ちなみに、過去の記事でもご紹介しましたが、

最新の抗がん剤に代表される「免疫チェックポイント阻害薬」

の働きも、自己免疫の正常化を促すものです。

 

初めての方の為に簡単に説明します。

人間が持つ免疫細胞はちゃんとがん細胞を攻撃するのですが、

人間の免疫細胞の働きを阻害する物質をがん細胞が出す為

免疫細胞は本来の力を発揮できなくなります。

 

免疫チェックポイント阻害薬は、

がん細胞が出すその物質の働きを抑制し

免疫細胞が本来の働きを行えるようにするものです。

 

有効性はこれまでの抗ガン剤や治療に比べほとんど副作用がない上に

非常に効果的であるとされています。ただしとてつもなく高額です。

 

 

値段はさておき。。。

と、いうことは、そもそも人間本来の免疫機能が100%働くことが

現在の研究状況では最も安全で効果的であるということです。

 

今回の研究結果も、元々人間が持つ『力』が、

どんな薬よりも有用で効果的に働くということを示唆しています。

 

 

ただ残念ながら、

実際に「免疫システムが一番大事」という認識を現代社会に浸透させることは

ほぼ不可能ではないかと私は感じています。

 

「免疫は大事」ということは周知していても

あくまでも漠然とイメージしているだけで、

薬や治療に勝る力を持っているというところまでは及びません。

 

理由としては、いくつかあって

1、人体の免疫システムは医学的にもまだ全容解明されていない

2、未解明な事柄について社会は否定から入る

厳密には他にも沢山ありますが、特にこの2点が連動して

受け入れない形が出来上がっています。

 

以前の記事で強く触れていますが 

基本的には教育段階から科学崇拝を徹底していますので

科学が絶対正しく、不明なものは否定するように教え込まれます。

 

厳密なデータがありませんのであくまでも個人判断ですが

地球上のほとんどの存在や現象、生体など

科学で解明できているのは全体の1割に満たないと言われています。

 

かなり贔屓目に見ても2割。

そうなれば8割はわからないこと。

 

8割から目をそらして否定していれば

そりゃ病気もなくならないわけです。

 

まぁ、実際には情報を発信している研究側は

常に可能性を模索して日々解明に向けて努力しているので、

ガチガチの研究者は将来的な可能性を否定してはいません。

わからないことをわかろうとする努力をしているのです。

 

 研究もせず、わかろうとする努力もせず、考えもせず、

与えられた情報だけが全てだと思い込んで拗らせている人達が

社会の大部分を形成しているという現実があるだけです。

 

昔の人は、

経験的、本能的にそういった部分を自然から学んでいました。

 

『なめておけば治る』

 

何の根拠もデータも実証もなかった時代から言われてきた言葉です。

 

今年に入ってそれが科学的に証明され

事実であったことが伝えられました。

 

今回の研究では再生機能についての研究報告でしたので

殺菌作用については特に言及されていませんでしたが、

実際に効果の認められたヒスタチンはそもそも抗菌作用がありますので

口腔内が雑菌だらけであるというすでに間違った認識も覆る可能性があります。

 

誤解がないように、

雑菌がいたるところに存在することは間違いありません。

口腔内に多数存在していることは間違いないでしょう。

 

雑菌にも必要なものと不必要なものが居ることを

きちんと分けれないからおかしくなるのです。

 

さらにいえば

抗菌しようが殺菌しようがはっきりいってムダのひとことです。

何故なら空気中にはとてつもない数の菌が存在していて

それらが様々な形で活動しているからです。

 

また、太陽光線に乗って宇宙空間からも

次々と新たな菌が地球上に降り注いでいます。

 

菌の有無を考えて嫌がるよりも考えなければいけないのは、

その菌があること、いることでどのような問題があるのか。

 

雑菌、雑菌とその響きとニュアンスだけで毛嫌いするのは

何か確実な害や被害などを認識してのことでしょうか?

 

テレビのCMでは

そうなっても仕方がないようなイメージを植え付けて

菌に対抗する商品の販売に力を入れていますが

私からいえばただの〝菌ビジネス〟でしかありません。

 

風呂釜や洗濯機、布団や靴など、

菌だらけのイメージがいかにも嫌悪感を誘いますが、

ただ単に虫がいるかのような単純な嫌悪感で、

確かに嫌なものは嫌かもしれないですが

それらの存在が実際にどのように人体に害を及ぼすのかの点は

あくまでも想像と仮定の世界であって、実害ではないのです。

 

ダニやハウスダストにおいても、

アレルゲンとして認識してしまう状況の人体においては

非常に厄介な存在になりますが、

そうではない体に対してはほぼ無害と言っても過言ではありません。

 

アレルギーを発症している状況から考えれば、

いつ何時誰に発症するかもしれませんので

無いに越した事はないといった考え方になるのも仕方ありません。

 

しかし、そもそもダニやハウスダスト、花粉などは

本来人体には影響を及ぼさない微生物などの存在と大差ないのです。

 

アレルギーや喘息を発症してしまっている状態には重篤な問題で

危険なアレルゲンであり、発症の原因物質となりますので

その点については間違いなく除去することが求められます。 

 

表現が非常に難しく、誤解を招きやすいのですが

人間の体が全て正常な状態というのは

アレルギーなどをはじめ疾患の無い状態です。

 

またその上で、

雑菌などに代表されるような『予防』というものは

その殆どがアレルギーなどの免疫異常に由来するものです。

 

殺菌や抗菌、除菌に求められるのは

菌による感染症や二次疾患に対する防護意識です。

 

では菌によって引き起こされる疾患や病気とは何なのか?

という点について、明らかになる部分は殆ど言及されず

ただただ「菌は汚い」という漠然としたイメージだけが先行しています。

 

 人間の体と雑菌などの菌が関わるとすれば主には免疫関係だと思います。

 

 何度も何度も記事内で話していますが、

人間の免疫機能というのは非常に複雑且つ良く出来ています。

 

いまだ人体の免疫システムは未解明な部分が多くを占めていますが、

自己免疫は基本的には「自分の体の害になるものを排除する」

働きを非常に強く持っています。

 

簡単にわかりやすくすると、

外敵と判断するものに対して新しい武器を作り出す事が出来、

攻撃する能力も非常に高く、とにかく身を守ります。

 

アレルギーが今ほど顕著で一般的ではなかった時代は珍しく、

今では良く聞く言葉となった「アナフィラキシーショック」ですが、

この言葉が聞かれる極端な例としては

スズメバチに代表されるような毒虫の毒が体内に入った場合、

一度目は単純に体内の免疫システムによって毒に対する武器として

抗体が作られます。

 

本来は次に同じ毒が入った際、その抗体によって無毒化するための武器ですが、

その武器の効き目が強すぎる為、人体にまで被害を及ぼし強烈なショック症状(アレルギー)を起こしてしまうのが「アナフィラキシーショック」です。

 

要は過去にも表現しましたが

木についた毛虫を駆除しようとしたら薬が強すぎて木も枯れてしまった

という状況を自己の免疫機能が起こしてしまったという事です。

 

 この状況に近い状態を

日常の身近にある何気ない雑菌やホコリ、花粉などに対して

自己免疫機能が過剰に反応して排除機能を暴走させてしまい

結果的に人体に負担のかかる症状を引き起こしてしまうのが

アレルギーや、膠原病などに分類される疾患のメカニズムです。

 

花粉やアレルギゲンの飛散量などが一定量を超えると罹患するなどという説明こそ

事実無根の根拠の無いいいかげんな説明と断言します。

 

従って、

いつ、何が原因、何がきっかけでそうなるのかは

医学的にも未だ未解明であって、

医師が「治らない」とか、「一生付き合う病気」とかいうのは間違いで、

「今後の研究でいつ治せるようになるかはわからないが

 現在の医学ではその方法はわからないので対症療法しかない」

と返答、診断するのが正しいのです。

 

長くなりましたが、

とにかく、自分の体が正常に働く事が

一番の薬であり、一番正しい対抗策なのです。

 

疾患で悩む多くの方に伝えたいのは、

薬はただ代わりに働くものが体に入って、自分の代わりに働いているだけです。

薬は自分の体にはできない事までしてくれてしまいます。

薬に頼るという事は自分の能力をどんどん失う事なのです。

体を作るのは生活と食事です。

薬や栄養剤では絶対に体は作れません。

そして

検査の数値はあくまでも現代医学の目安であって

現実の体内の状態とは全く別のものです。

 

原因がわからない中にも必ず原因があり病気になっているのです。

まずは身の回りを見直して、

自分の体を正常に働かせるために

食事や生活習慣を改善する事をしっかりと考えましょう。

 

 杉本