杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する情報を発信

怖さの再確認

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

たまたまテレビを見ていてかなりの疑問を抱きました。

というのは、食事にかかわる各機能の働きや反応について

学校の授業を模したクイズ形式で、医師が説明を行っていたものを

たまたま何気なく見ていた時に感じたもので、

「なんて偏った、いい加減な内容を安易に放送するのか…」

というのが私の感想です。

 

その番組では、

たまたま私が見たタイミングの内容ですが、

「血糖値の上昇を抑える、または緩やかにする朝食について」

の説明を行っていました。

 

確かにところどころ、ピンポイントで間違っていないものもありました。

しかし、解釈によっては偏ったイメージを強く与える内容。

 

抜粋すると、

「白米を食べる際に血糖値の上昇を緩やかにする工夫とは」

というものがありました。

結果的には “冷やご飯にする” “山芋をかける” というものでした。

さらには、味噌汁を一緒に食べることで白米の量が増えるので

血圧の上昇にも気をつけなくてはいけないといった内容があり、

その理由のひとつが、

「塩辛い(しょっぱい)ものを食べると甘いものが食べたくなる」

という、呆れ返る内容でした。

そんな説明を医師がさももっともらしく語っていることに嫌悪感を感じ

テレビから目を離しました。

 

簡単に考えれば確かにいわれてみればそうかもしれない話ですが、

まず、

味噌汁によって血圧の上昇を心配するという考え方はつい先日否定されています。

むしろ、血圧の上昇の原因となる「塩分」というのは、

塩化ナトリウム単体を指すものであって、塩分=塩化ナトリウムではありません。

 

過去、日本専売公社 - Wikipedia、現日本たばこ産業が販売を行った「食卓塩」のせいで

塩=食卓塩の構図が世間一般にイメージされました。

食卓塩は99.9%が塩化ナトリウムで構成されており、

この食卓塩が、安価で大量に工業的に生産でき、塩としての味付けが容易なため

細かな加工品の中にまで蔓延した為に高血圧を引き起こす温床となりました。

塩の味だけが優先された末に出来上がった製品なのです。

 

そもそも、高血圧の敵として目の敵にされる塩、塩分ですが、

塩や塩分という言葉ばかりに捉われてむやみに排除すると、

かえって血圧状態が悪化します。

もともと人間は、水と塩があれば少々のことでは死なない…

といった言葉をきいたことがある方もいると思いますが、

この水と塩には非常に重要な要素を含んでいるのです。

 

まず塩ですが、

現在は一般的にも「天日塩」など、古の製法を用いた本来の塩が販売されています。

天然の製法を用いて製造された塩には、海水に含まれるミネラルや栄養素を含んでいて、非加熱の完全天日塩ではそのバランスが特に優れています。

先の述べた塩化ナトリウムだけでは体外排泄が困難になり体にも負担をかけるのですが、天日塩のようにバランスがとれたものであれば摂取も分解も吸収も排泄もスムーズに行えます。さらにバランスが取れた天日塩の場合は、塩化ナトリウムを含めそれぞれの栄養素の働きやマイナス要素もフォローしあうことが出来るのです。

塩化ナトリウム過剰症高血圧の患者に海水を飲ませると血圧が下がることは、多くの医師が知っていることです。

あの塩辛い海水で血圧が下がるイメージはしにくいとは思いますが、味と栄養は全くの別物であって、それが本来の栄養バランスの仕組みなのです。

ちなみに「天日塩」を真剣に選ぶ上でのポイントは、非加熱の完全天日で作られたものでさらににがりを取り除いたものを探してみましょう。この塩を使うことが出来れば、塩分での血圧の心配を一切しなくて良くなります。

 

次に水、

水の分子構造上から及ぼす影響というのはひとえに説明できるものではありません。

一般的に知られているものでは「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」

「軟水」「硬水」「純水」などではないでしょうか。

少しだけ精密な話をすると、水の働きを一番左右するのは分子構造にあり、湧き水などの天然水は、その湧き出る過程において水が様々な刺激や負荷を受けることにより分子構造(クラスタ)が小さくなります。

現在の研究データの詳細は不勉強な為か知りませんので、私が現時点で知っている範囲ではありますが、水の分子構造の理想系は6つの分子からなる六角形を形成した六角環構造水だといわれていました。複数の分子が開いた構造では、他分子への影響率について変化が出るそうで、安定した分子構造を持つ優れた水とされています。

「軟水・硬水」というのは、水1000mlの中に含まれるマグネシウムとカルシウムの量の違いです。量が多いものが「硬水」、少ないものが「軟水」。

WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」といいます。簡単にいうと、カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が硬水になります。東京の水道水の硬度は60mg/l前後で軟水に、エビアンの硬度は304mg/lなので硬水になります。また、一般的には、硬度0~100mg/lを軟水、101~300mg/lを中硬水、301mg/l以上を硬水に分けられます。

 

日本の湧き水は軟水が多いのですが、これは土壌との関係で、日本の水のほとんどが軟水で、ヨーロッパや北米には硬水が多く存在します。これは大地を形成する地殻物質が異なるからです。

天然水は地中にしみ込んだ雪や雨水が地層中で汚れやゴミを濾過し、地層中のミネラルを吸い取って湧き出しています。日本は国土が狭く地層に浸透する時間が短く、ヨーロッパや北米の大陸では地層に接する時間が長いことが、硬水と軟水を生み出す要因のひとつとされています。

 

ちなみに「純水」と表記される水の一般生活への日常使用については私は一切オススメしません。

なぜかというと純水とは文字通り「純水」で、限りなく不純物を含まないことを前提としているのですが、指摘される不純物には塩類やカルシウムなども含まれ、栄養素自体も殆ど取り除かれます。逆浸透膜方式の浄水フィルターなどで塩素の除去が出来ることを謳い文句に家庭用に販売されたりしますが、現実には生き物の生命現象を維持する為の水としての用を一切成しません。純水の本来の使用用途は、工業製品の洗浄や精密電子機器の洗浄への超純水使用であったりで、食べたり飲んだりには全く役に立たない、文字通りただの「きれいな水」なのです。

 

水については日本で生活する体質に準じているのは「軟水」ですが、先に述べた血圧の問題を考慮するのであれば「硬水」のほうが良いかもしれません。ただ、慣れなければ硬水はおなかがゆるくなったりもしますので、何事もそうですが良いからといってむやみに摂ればよいというものでもありません。

 

 

話を戻しますが、

塩と水について少しご理解いただいたことを前提に考えると、やはり食事についてはバランスがとても重要であるということです。

未だにテレビ内で塩分や炭水化物や食物に含まれる糖分だけに着目して話していることが本当に残念でなりません。

 

細菌やウイルスなど、一般的に悪いもののように思われているものにも、必ず何らかの理由や役割があるため、むやみに取り除けばよいというものではありません。

それらについてはまたの機会にお話したいと思います。

 

杉本