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杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する情報を発信

びんぼうゆすり。。。

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

ここ数回の記事内容は少し深刻なものでしたので

今回は少しやわらかい?お話をしたいと思います。

  

身近でやられると不快に感じることが多いかもしれません。

貧乏ゆすり。

 

そもそもの語源としては、

落ち着きなく足をガタガタさせる様が貧乏でゆとりがないように見えることからで、江戸後期に出来た「貧乏神」という言葉に対して、商人たちが貧乏を恐れ、足をゆすると貧乏神を呼び招くといった迷信を元に「貧乏ゆすり」という言葉になったといわれています。

 

日本では上記のような理由から「忌み嫌われる」イメージが強く、

海外でも同様にマナーに反する行為として捉えられています。

 

大きく違うのは、

日本では「貧乏くさい」「落ち着きがない」といったイメージに対して

海外では、Shaking leg syndrome、Restless leg syndrome といわれ

「躾には関係ない肉体的問題」としてのイメージが主なようです。

 

確かに、日本では貧乏ゆすりをしている人を見ると、

なにやらイライラした落ち着きのない人に見えてしまいます。

ここを海外では肉体的に問題のある人としてみているところで、

日本とは少し違った感覚でみているみたいです。

 

とはいえ、世界共通で「マナーに反する行為」として

嫌われていることに違いはないようです。

 

さて、この「貧乏ゆすり」ですが、

医学的な観点から見てみると、実はちゃんとした意味があります。

 

まず、「貧乏ゆすり」は血行を良くするための生理現象であることが挙げられ、筋肉量の多い人に良く見られる現象だと言われています。着座時には足の血行が悪くなり乳酸がたまりやすくなるため、これを分解する為には血流を良くする必要があるのですが、この血流を良くする為の行動として「貧乏ゆすり」を促す働きが体に起こるそうです。

 

実際の研究結果でも「貧乏ゆすり」によって冷え性が改善する効果が認められているようで、人間の自然現象としての「シバリング」などに通じる部分かと思われます。

シバリング」とは、排尿時などに一時的に体温が体外に奪われた際に起こる生理現象のひとつで、寒いときなどに体が一瞬「ブルブルッ」と震える現象のことです。

これは、排尿時などによく起こるのですが、尿と共に瞬間的に体外に排泄された体温を、瞬間的に取り戻す為に強制的に体を震わし、その際の体の振動や摩擦現象によって体温を取り戻す、人間の持つ自然現象です。人間の体は細胞の振動摩擦運動によって体温が維持形成されていますので、これを強制する為の一種の運動行動です。

また、近年有名になった「エコノミー症候群」も、着座時の血行不良が原因となっていますので、間接的には「貧乏ゆすり」が多少予防に効果があるのかもしれません。

 

とはいっても多用は嫌がられると思いますが。。。(笑)

 

さらに、「貧乏ゆすり」の理由として上記の内容以外には、脳の働きに関係があるようです。緊張したりイライラした場合などに「貧乏ゆすり」の一定運動の刺激が、精神を安定させる脳内物質のセロトニン分泌を促進させる働きがあるとされています。

 

実は、スポーツ選手の多くにも意識的にこの動きを取り入れている選手も多くいます。

テレビなどでスポーツ中継を意識的に見ていると、インターバル中や控えの選手など、ベンチに座っている際に貧乏ゆすりのように足を揺すっている選手を良く見かけます。

これにはいろいろな意味合いがあり、インターバルなどの休憩中に体のパフォーマンスを落とさない為に休憩ではなく運動状態を出来る範囲で維持する目的であったり、アップの出来ない待機状態で最低限の体の状態を維持しておく為であったり、筋肉疲労を効率よく拡散させて体の状態を良い方向に向けたりといったことがいえます。

 

選手単独の行動だけでなくとも、トレーナーによる外部からのメンテナンスにも、足を揺らすように震わすことで乳酸の解消を促すことによって筋肉などの疲労を取り除くことに効果があるといわれているからです。

 

このように、一見単なる落ち着きのない人によるマナーのない行為に見えてしまう

「貧乏ゆすり」ですが、実は人間の体の本能上においてもちゃんとした意味合いがあったりするものです。

 

本能がもたらす最低限の運動行為であることを考えると、運動の苦手な方は特に意識してみると意外な効果があるかもしれませんね。

また、人間の無意識に起こる癖には、実は本能としての体の理由があると考えれば、

案外不快でなくなることが多いかもしれません。

 

 

杉本