杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する情報を発信

カフェイン中毒

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

先日カフェイン中毒での国内死亡が報じられました。

これについては様々な意見が飛び交っています。

 

過去や前回のブログ内でも触れていますが、エナジードリンクなどに代表するように、

海外でも多くの問題などが報告されています。

 

このカフェインについて少し説明します。

まず、イメージとしては身近に感じる「カフェイン」ですが、一般的には眠気覚ましのような捉えられ方をしている方が多いと思いますが、そもそもカフェインは

興奮作用を持つ「精神刺激薬」のひとつです。

覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用などがあります。

 

コーヒー、紅茶、緑茶、ココア、コーラ、栄養ドリンク、チョコレートなどに含まれていて、副作用としても不眠やめまい、頭痛、集中欠如、疲労感、痛みなどがあり、発症が2日後になる場合もあり、離脱症状(禁断症状)として1日の平均摂取量が235mgで離脱後2日目に52%が頭痛を経験するデータもあります。

 

また、カフェインは肝臓の代謝酵素(CYP1A2)により代謝されるため、阻害作用のある薬と併用する事で血中濃度が高まり作用が強く出る薬物相互作用を示すこともあります。

その一方で、ニコチンには代謝誘導の作用があるためカフェインの作用が弱りますので、タバコを吸う方に対するカフェインの作用は出にくいと考えられています。

 

カフェインには依存性があるため日常的にカフェインを摂取している場合にはその離脱症状が現れるケースも多く見られます。

 

感冒薬(風邪薬)などの配合成分による眠気などを緩和する為にカフェインが配合されているといったイメージもありますが、本来の目的は鎮痛の補助であり、実際には眠気の緩和にはつながりません。

ただ、眠気覚ましのイメージが強い為、感冒薬(風邪薬)から意図的にカフェインを抜いたり「ノンカフェイン」の表示をしたりする製品など、消費者の心理作用を利用する場合もあるので、そのイメージは間違いなく強いといえます。

一時有名になった「安息香酸ナトリウムカフェイン」通称 “アンナカ”は、カフェインに安息香酸ナトリウムを加えて水溶性を高め、単体では興奮剤や強心剤、清涼飲料水の保存料として使われることもあります。

 

近年では高度先進医療としてカフェイン併用療法で抗癌剤治療の術前使用による効果があるとして厚生労働省の認可を受けて一部の治療に用いられています。

 

カフェインの主な作用は、中枢神経の興奮を促す覚醒作用および強心作用などがありますが、過剰な摂取は健康被害があります。

法的制限はないものの脳神経に作用する薬物に分類され、致死量の存在する成分です。

 

脳神経系統に作用することで依存性や中毒症状を起こしますので一般的にはなかなか過剰摂取といえる量の摂取は難しかったのですが、近年では高濃度のカフェインを含有する飲料や、カフェインの作用を目的として作成された商品の登場によって、過剰摂取につながるケースが報告されるようになり、結果として死亡者が出ています。

 

ただし、いずれも消費者が非常識的な量を摂取していたことが原因であるため、一般的にそこまで神経質になったり、カフェインを悪者にすることは間違っています。

 

とはいえ、ひと昔前までは子供がコーヒーを飲むことを控えさしたり、チョコレートの食べすぎを注意したりと、今に比べてカフェインへの認識度は高かったといえます。

ところが医療の進歩や、様々な栄養成分への認識が脱線してゆく状況になるにつれ、無知な消費者による無意識の「ドーピング」状態が起こることも多くなってきたのではないでしょうか。

 

栄養成分についても含有商品の購買意欲を高めて消費を促す為に、偏った良いことばかりをクローズアップして報道する為、一般消費者はその情報を無条件に鵜呑みにする為、肝心のリスクについては不勉強なまま、カフェインに限らず摂取量と効果が比例するものと勘違いするケースが非常に多いと感じられます。

 

漫画や映画などで見たことがあると思いますが、ドーピング薬を注射することで一時的に筋肉を増大させたり脳のリミッターをはずしたりするシーンなどは、まさに栄養成分の過剰摂取による強制的な変化を生み出す描写なのですが、その結末はほとんどが自我の崩壊や身体の崩壊です。

こういったシーンへのイメージはあまり現実的ではないかもしれませんが、実際に栄養成分を高濃度に添加された製品を摂取することで小規模にでも起こりうる現象なのです。

前回のブログ内でもエナジードリンクの過剰摂取による心臓肥大現象がまさに一番近い常態で、自己が崩壊する直前までは間違いなく通常では得ることのできない心臓の働きを得ていたと思われます。

 

ドーピングとは薬品によるものであるといった認識があると思いますが、その薬品は極論的には成分を凝縮して効果を増大させたものであるわけです。

ですから、一般的には起こりえないようなことが現代で起こりつつあるわけなので、科学という分野のひとつの分岐点になるのではないかと私は考えています。

 

日本に氾濫する情報下で見極めることは非常に難しいことですが、くれぐれも安易に鵜呑みにせず、逆に情報社会を利用して独自にしっかりと判断、精査してほしいものです。

 

 

 

杉本