杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する専門的な情報をお届けできるよう頑張ります!個人のつぶやきもあります

添加物への勘違い

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

いよいよ本格的に寒くなってきました。

体調管理の難しい季節ですが

皆さんくれぐれもお気をつけ下さい。

 

 

さて、今回は一般的に嫌われ者になっている

食品添加物」について少し触れたいと思います。

 

食品添加物には既存添加物指定添加物があります。

既存添加物は365種類。指定添加物は449種類が

日本食品添加物協会によって紹介されています。

日本食品添加物協会 食品添加物一覧

 

非常に種類も多いので抜粋して説明します。

当社で扱っている商品にも表示のある「果糖ブドウ糖液糖」を例にとってみます。

甘味料として分類されるのですが、

まず、既存添加物に属する甘味料は、天然に存在する甘味料で人工合成の場合もあります。食品に存在しない甘み成分を人工的に合成したものが人工甘味料です。

 

「果糖ブドウ糖液糖」は、既存添加物に分類されますが、異性化糖になります。

異性化糖というのは食品内に存在するデンプン等を加水分解して甘みを強めたものになります。

また、異性化糖は表示によりその加工が異なっており、

ブドウ糖果糖液糖ー果糖含有率(糖のうち果糖の割合)が50%未満

・果糖ブドウ糖液糖ー果糖含有率が50%以上90%未満

・高果糖液糖ー果糖含有率が90%以上のもの

・砂糖混合異性化液糖上記の液糖に 10% 以上の砂糖を加えたもの(その液糖がブドウ糖果糖液糖なら砂糖混合ブドウ糖果糖液糖)

 

 となります。

 

ひとくちに「果糖ブドウ糖液糖」といっても、異性化糖といった分類ではあるものの、よく見れば表示の違いと種類があるわけで、それぞれに内容も違ってくるのです。

 

では、この異性化糖のメリットとデメリットを挙げてみます。

メリットとしては、

1、コスト面で砂糖よりも安価に使用できる。

2、容易にすっきりはっきりとした甘みを表現できる。

2、果糖が多いので血糖値をあげない。

 

デメリットは

1、ブドウ糖よりも吸収の良い果糖なので中性脂肪になりやすい。

2、満足感が得られにくく過食の可能性がある。

3、AGEsの発生率がブドウ糖よりも高い。

(※(AGEs(終末糖化産物)とは、体内で糖とタンパク質が熱によって変性することでできる物質。この現象を糖化メイラード反応と呼びます)

 

主には上記のようなものなどがあります。

 

デメリットを見ると、太る原因になるのではないかと思われる方もいるかと思いますが、そうではなく、単体のものに抜粋すればこういったデメリットがあげられるということなのです。

このデメリットの部分については100%のジュースなどにも同様のことが考えることができ、短絡的に果糖についてのデメリットとして捉えるのは少し安易です。

 

単一的な果糖ブドウ糖についての研究結果が可能性として示唆しているもので、果物の果糖も同様なのですが、ショ糖ブドウ糖食物繊維や水分といった、同時に摂取できるもののバランスによって結果や内容も異なってきます。

 

ここで、当社の製品について補足しますと、原材料の果実が非常に酸味が強いので、出来うる限りどなたでも飲みやすい味にする為に製法として手順を加え、その中で果糖ブドウ糖液糖を使用していますので使用量はごくごくわずかになっています。

また、同時摂取できる栄養成分の働きによってそのデメリットを打ち消せるだけのバランスを含有していますので、カロリーや成分量を考えても単純にデメリットのリスクにつながることは考えにくいといえます。

 さらに付け加えると、摂取と消費の面から言ってもそこまで果糖に神経質になる必要はないということです。

 

そもそもどんな優れた食品でも摂り過ぎれば害になるのです。

 

最近では、「翼を与える」で有名なエナジードリンクの過剰摂取により、急激な心臓肥大を起こしての死亡事件がアメリカで起こりました。

アメリカで販売されているエナジードリンクと、日本で販売されている同名の商品は成分構成が異なりますのでアメリカのような事件には発展しにくいのですが、アメリカでの事件の際に担当した医師が「心臓が胸を突き破って飛び出してくるという表現そのもの」とコメントするほど異常な状態になっていたといいます。

こういった状態が起こるのも、過剰にバランスを崩し、成分だけを追求してしまった結果といえるかもしれません。

成分の働きだけを特化することによって得られる即効性や顕著な効果も、抑制する為のブレーキがついていなければこういった事態を巻き起こします。

サプリメントや健康食品も同様に、当ブログ内でもたびたびお知らせしているように、科学的な根拠だけをベースにした効果効能は諸刃の剣であることをしっかりと理解する必要があります。

 

人の体は無条件に向上するものではありません。

科学的な効能だけを根拠に摂取したからといってその効果が上がり続けるわけではなく、体質や環境など、摂取するもの自身の体の状況をしっかりと分析した上で的確な使用をしなければいけないのです。

 

話がそれましたが、食品添加物についても同様で、様々な加工食品にはほぼ100%添加物が使用されていますし義務付けられています。

この部分には法整備的な観点からの問題も含みますが、実際の科学的な検証と根拠においての結果といった部分では、はっきり申し上げて可能性の範疇での害は提唱できても、明確な根拠となるデータは存在しません。

 

科学的なデータや根拠といっても、しかるべき機関からの書類を提出できるか否かでしか確認の方法がありません。

反対に、民間企業や団体が独自に進めた研究結果や臨床データについては様々な方向のものが存在します。実証として試してみたデータには、害のあるものとないもののの2種類が存在するのです。

この2種類に関してどちらが正しいのかといった証明は何処にも存在せず、世間的に流布される情報にも、正しいのか、間違っているのかといった事を照明する方法がないわけなのです。

厚生労働省においても、このデータ的な是非を明確に提出してもらうことは現状としてほぼ不可能で、販売されている食品についての安全性や、健康食品やサプリメント、薬などの効能に関しても、説明や認識自体が正しい、間違っているの証明が一切出来ないのです。

法律的に違反している、または、販売方法に問題がある、といった問題には過剰に対応できるのですが「何々がどのように良い・悪い」といった部分についてはどちらも明確な根拠につながるものは存在していないのです。

 

ということは、

添加物に発がん性のリスクがあるといった説明に対する根拠は?といったところで、可能性があるという研究結果があるというだけで明確なデータになるはっきりとしたメカニズムを解説したデータはないということです。

これを逆に考えれば「何々が体に良い」といった研究結果があればそこに関して否定する材料も一切存在しないはずなので、結果的に何が良くて何が悪いのかといった判断にはつながらない、いえ、判断できないはずなのです。

 

添加物に関する様々な情報は世の中にあふれています。

何が悪い、何が良い、といったものは全てのものに存在し、さらにいえば良くも悪くも言われていますので、どれを選択するのかは結局のところ使用者本人の判断になる・・・ということなのです。

 

 蔓延した情報を精査することは不可能に近いのですが、やはり情報ありきで判断することは非常に危険であることがいえます。

 

難しいかもしれませんが情報を鵜呑みにせずに自分の目で判断するということを心がけてください。

 

 

杉本