杉の坊のつぶやき

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山楂子(さんざし)の消化酵素


 当社で販売を行っています『さんざし』関連の商品。
宣伝ではありませんが(笑)
たまには少し紹介してみたいとおもいます。 

紹介と言っても単純に商品の事をではなく、
『さんざし』について特筆すべき部分に触れてみます。

まず、山楂子(さんざし)は、
中国を原産とするバラ科の植物、山楂(さんざ)の果実の事です。
果実には様々な栄養成分をふんだんに含んでいるため、
漢方薬として重用され、日本では医薬品や化粧品にも使われます。

近年注目されているポリフェノール群をはじめ
ビタミン群、カルシウムや消化酵素など豊富に含んでいます。

その栄養成分の豊富さと含有量もさることながら、
特にバランスに優れていることから
優れた生薬のひとつとして注目されています。

今回は、その含有成分の中でも特に注目したい
消化酵素についてご説明します。

消化酵素とひとくちにいっても生理作用に対してたくさんの仲間があり
それぞれに名前が付いています。

糖質を分解するもの、タンパク質を分解するもの、
脂質を分解するものなど様々です。

消化酵素の働きはその名の通り「消化」を助けるものですが、
単純な食事の消化や食べ物の分解だけではなく、
栄養成分を効率よく働かしたり吸収させる為に行う
分解、触媒の働きも持っています。

身体の中では常に様々な物質の化学変化が行われています。
食べたものの消化に始まり、分解、吸収、排泄に至るまで
食事より供給された物質の分解による科学エネルギーの生産や
供給物質から身体に必要な成分の合成という化学反応が、
常に我々の身体の中で起こっているのです。
この化学反応を起こす触媒の役割をしているのが酵素です。
触媒の働きとは自身では化学変化せず、他の物の化学変化をスムーズに進行させたり、
速度を変えたりする力のことです。
酵素の働きがあるからこそ、体温のような低い温度でも
化学反応が速やかに進むことができます。 

酵素の働き自体は非常に様々で、
消化、呼吸、筋肉の働き、あるいは細菌などの外敵から守るものまで
人間の身体の生命現象の全てに関わっています。
また、ビタミンやミネラルも酵素の助けがあってはじめて有効に働くことができます。

酵素は1種類で1つの化学反応を助けますので
体内の化学反応を助ける酵素の種類は非常に多いのです。

酵素の多くは体内でタンパク質を主体に形成されますが、
体外から取り入れられる酵素にも十分意味があります。

『さんざし』に代表的に含まれる酵素は、
消化に関する消化酵素、アミラーゼ、プロテアーゼが挙げられます。
大分すると、アミラーゼは澱粉消化酵素ですが、
プロテアーゼは様々な生理作用を持つ酵素の総称で、
様々な生理作用持つ酵素がありそれぞれに名前が付いています。

他にも、すべての生物が体内に持っている最も有名な酵素がリパーゼで、
リパーゼは脂質の消化酵素として消化薬や洗剤に添加されます。

現代社会では、インスタント食品、加工食品、レトルト、肉料理など
消化に負担の大きい食生活が多くなっています。
毎日の食事を十分に消化し、栄養素を十分吸収してこそ身体の役に立ちます。
健康を維持する為にその営みをいかにスムーズに行えるかが健康の鍵となるのです。
健康であってこそ血液循環がよくなり、血液循環によって行われる
酸素や栄養の供給、組織形成、老廃物の除去など
必要な物と不必要な物の交換がスムーズに行われるのです。

代謝や燃焼がこれに強く関わるわけで、それらの働きを触媒する 
山楂子(さんざし)の消化酵素は非常に利用度の高い酵素だと言えます。


古来中国では、漢方の発想の中でも『さんざし』は万能薬とされ、
体全体に対しての作用はもとより、健康を維持する秘訣として
多くの書物にも記されています。



いかがでしたか?

次の記事では『さんざし』を中心に
漢方の発想にふれてみたいと思います。


杉本