杉の坊のつぶやき

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薬のやめ方・減らし方

※内容はあくまでも個人主観です。

 

さて、過去の記事と重複する内容ではありますが、

薬との付き合い方、やめ方、減らし方について少し書きます。

 

よくお客様からのご質問に、

「現在飲んでいる薬と併用することで下がりすぎる心配は無いか?」

というものがあります。

 

たとえば、

血圧が高く薬を飲んでいる方が、健康食品などを摂ることによって下がった血圧をさらに薬で下げてしまわないかといったご質問です。

 

単刀直入にお答えすると

「下げすぎてしまうことはあります」

です。

 

単純な話ですが、食事や健康食品によって正常になったはずの身体に降下剤が入れば下げすぎてしまう結果となってしまうのはありえることです。

その状態になるということは薬が不必要な状態であるのですが、検査ベースでは薬をやめさせてくれないことがほとんどです。

 

では、現在薬を飲んでいる方が血圧などを下げる効果のあるとされる健康食品を摂取する場合にどのように取り組んでいくべきなのか?ですが、

まずは、健康食品と薬の効果の違いをしっかりと理解するべきです。

 

私が理解している健康食品は「食事の延長」であって、それ以上でも以下でもありません。毎日摂取する栄養その他の効果によって体の機能を正常化し、自身の身体の持つ本来の機能によって各数値などを正常にする目的で摂取するのが健康食品。

薬は、身体の状態に関係なく、異常値を示すものをその目的に応じて数値だけを下げることが出来る力、または働きをすることが出来るものです。

 

以前から何度か書いているとおり、血液検査の数値が異常値を示すには何らかの原因と理由があります。

この原因や理由をもとから改善する目的で摂り行うのが食事療法であったり健康食品の大きな目的であったりします。

一方薬の効果は、身体の状態や原因は別として、血液の状態を強制的に変化させたり、薬の効果によって分解させたり昨日を増進させたりすることによって異常値を変化させるものです。

 

最もわかりやすいのがやはり「糖尿病」の治療です。

糖尿病を例に挙げると、血中の糖度が高い状態には単純に2種類あって、すい臓からのインスリン分泌量が足りない状態か、もしくは糖分の摂取量が大きく上回っている状態のどちらかと考えることが出来ます。

この場合に健康食品を摂る目的は、摂取糖度の吸収を抑制する働きを持つものによって血中糖度の上昇を抑えるか、膵臓機能を向上させてインスリン分泌をスムーズにするかといったところです。

薬の場合は大きく分けると、強制的に血中成分濃度を低下させ尿排泄を促すタイプのものや、膵臓からのインスリン分泌を強制的に促すもの、糖生成を阻害するタイプのものがあります。

いずれも薬の場合は身体状況にかかわらず強制的に薬の働きによって効果が現れます。

健康食品や食事療法は、本来持っている身体の機能によって正常になるようにします。

 

ここまでで非常に重要なことは、

自分の身体で正常値になることを目指しつつ、危険数値になるような場合には一時的に強制力を持って薬を使用するサイクルが作れることが望ましいことです。

 

医師に罹った場合、一番の目的は正常な身体に戻ることのはずです。

多くの患者さんが勘違いしがちなのが「薬を飲んで今は正常なので大丈夫」だと思っていることです。数値が正常値になっているのは薬が働いているのであって、自分の身体は異常なままだということに気付いていません。

薬を飲まなければいけない状況になるまでにはその状況、症状が進行してきてそこに至っています。背景には必ず原因となる食生活などがあります。

ところが、生活習慣改善を行わないまま薬によって正常値になった気になり、それほど危機感を感じずに安易に病状を捉えてしまうのです。

それぞれの薬にも抑えきれる上限(効き目)がありますので、原因が進行し続ければいずれは薬が増えるか効果がきついものが必要になります。

その背景には症状の悪化があるわけです。

症状の悪化には必ず原因があるわけですが、ここを薬でごまかせてしまうので、原因そのものの改善への取り組みは希薄となってしまいがちです。

 

健康食品や食事療法で改善しようとした場合、薬のような強制力はありませんし、実際に機能や原因が改善されなければ下がるものも下がりませんので、長期的に毎日の習慣から見直す必要が嫌でも出てきます。

食事療法、健康食品等では、はじめの効果やわずかな実感が感じられるまで最低でも3ヶ月は絶対にかかります。

3ヶ月を1クールとして、きちんと摂取と代謝をコントロールしていかなければいけませんし、食事療法に関しては何十年も蓄積してきた不摂生を、たった数ヶ月で帳消しに出来ると思うほうが虫が良すぎます。

健康食品の摂取に関してもおなじで、今まで散々好きなようにすごしてきた身体を、飲み始めて数日や数週間程度で健康が手に入ると思うほうがどうかしているというものです。

確かに、人によっては数日で効果を体感できる場合もありますが、実際には体質改善にまでつなげようという目的があるならば半年~1年は最低でも取り組まなければいけません。

 

私も健康系の食品を取り扱うものとして最大の目的は、

「全ての人が薬もサプリメントも要らない健康な身体を作ること」

です。

 

生活としてリアルな所では、正直言って私も販売を行っていますので多くの皆様に末永くご愛用いただけることが望ましいのですが(笑)

多くの皆様の本来の目的は「健康な自分」だと思います。

 

毎日の食事をきちんとバランスよく摂り、適度な運動などを心がけ、薬もサプリメントも健康食品もいらない身体を手に入れることが一番の目的のはずです。

そのお手伝いをするのが私たちの務めであり、喜びの声をいただいたその結果こそが私たちの最大の儲けでなければいけないと本気で思っています。

 

話を戻しますが、

現在お薬を飲まれている方の状況にもよりますが、薬によって下げられている数値の度合いにもよるのですが、緊急性を要しない「境界型」、もしくは「予備軍」といわれながらも薬を処方されている方は今すぐにやめていただいてもかまいません。

ただし、薬は保管しつつ、現在の生活改善に取り組んでいただきたいのです。

薬を飲まなくても今すぐにどうこうならないのであれば、薬をやめて食生活と生活習慣を見直し、医師には薬を飲まなかったことは内緒で次の検査を受けていただきたい。

その結果が薬を飲む前と飲んだ場合とに大きな変化が無ければ薬は必要ありません。

また、前回の検査との変化が無かった場合にも薬は必要がないといえます。

要するに、直ちに命に危険が迫るような場合を除いて薬を飲む必要は無いのです。

実際、命に危険が迫るような変化がある場合は自覚症状が現れます。それからでも遅くない場合が多いので、自分で違和感を感じた場合などに薬を飲むようにすれば危険は十分に回避できます。

 

極端な話ですが、通院して薬が処方されているうちは命の危険にさらされるようなことはほとんどといってよいほどありません。

急変が予想されるような重篤な場合は検査入院などの入院措置がとられます。

 

突然死や梗塞、溢血といった予測不可能なものを除いては医師もそれなりに判断していますので、週1回の通院や3ヶ月に1度の検査結果を待っているような状態で、薬を飲まなかったからといって危篤状態になるようなことはほぼ無いと言い切れます。

でなければ、経過の観察をもっと短い、もしくはリアルタイムで観察が必要な状況におくはずです。それが無いということは少々でもその期間は予測の出来ないよほどの急変がない限りは心配ないということなのです。

 

ですから、逆に言えばその期間内に機能改善をきちんとしてやれば、薬などに頼らなくても病状を改善させることも可能だといえるのです。

薬に頼るから改善できないのであって、薬がなければ自力で治すしかないのです。

 

最後に、これは自己責任ですが

血圧の薬を飲まれている方を参考に、減らす方法として、

毎日飲んでいる薬を2日に1回に減らしたり、1粒を半分に割って飲んでみたりしても減らすことが出来ます。

今は家でもかんたんに血圧が測れます。こまめに計ってみて怖くなったら薬を飲むようにしてみても良いかもしれません。

 

薬を飲んでいる状態というのは、自分の仕事をほかの結果だけが出せる超優秀な人がやってくれていて、自分は何もしていないのに勝手に自分の成果になっているだけの状態だということです。

自分は何もしない状態が続き、さらには自分の能力にはない仕事結果を出してくれますから、自分は仕事がどんどん出来なくなって仕事の置いてけぼりにされていくのです。

食事療法や健康食品は、自分の仕事を手伝ってくれたりサポートしてくれたりする仲間のようなものです。とりわけ食事は生まれたときから自分が生きてゆくことに直結した、なくてはならない相棒です。この相棒をおろそかにしたり、自分の都合の良いだけの相手にしてしまえば、仕事の成果も上がらなくなってしまいます。

 

一時的に薬に頼らざるを得なくなっても、平行してしっかりと食事療法と健康食品で自分の能力を元通りにし、自分の力で病気の原因が改善できるようにならなければいけません。

 

薬の役割は薬の役割です。

病気は自分の能力次第です。

 

少し考えてみてください。

薬との付き合い方を。

 

また、個々にご相談をご希望の場合はコメント欄よりご相談希望をお知らせいただければ別途直接のご相談にも対応いたします。ご相談は基本無料ですのでお問い合わせください。

 

杉本

 

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