杉の坊のつぶやき

実は知らない健康や医療に関する専門的な情報をお届けできるよう頑張ります!個人のつぶやきもあります

花粉症の季節

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

少し批判的な内容を含みますので

苦手な方は読まないでください。

 

さて、

いよいよ朝のニュースでも花粉症の話題が多くなってきました。

 

ニュースを何気なく見ていて

様々な花粉症の話や専門医の話などやっていますが、

とにかく内容が偏っているばかりか、いい加減な説明が多すぎることに

朝からイライラしていました。

 

専門医の説明が、間違っているわけではなくとも

確実に花粉症に対する認識に誤解を招く内容なので、

もっと丁寧に説明すべきだと思います。

 

また、テレビで話している人間のほとんどが

自身も花粉症でありながらも認識がおかしく感じました。

 

少し批判します。

 

現代社会において、花粉症は「罹って当たり前」なのですか?

花粉症であることを風物詩のように話す姿勢は

私は見ていて気持ち悪い違和感を感じます。

 

花粉症である方は本当に辛いことであると思いますし、

絶対に治らないものではないので、

かかられている方は治す方向を、

諦めずに積極的に向いてほしいです。

 

しかし、私の周りも含め、個人が花粉症を受け入れすぎていて

むしろ花粉症であることを自慢しているようにも聞こえます。

 

酷い言い方だと思いますが、まるで不治の病に罹ったかの如く

酷い症状に苦労している自分に酔っているようにも見えます。

 

今日のテレビを見ていても

花粉症であることの自慢合戦の様な不快なものを感じました。

よく言う、病院の待合室で病状の酷さを競うかの如くでした。

 

ただ一人だけ素晴らしいご意見を述べておられましたが、

最後の方は、結局花粉症の人に気遣った当たり障りのない

フォローを入れて話していました。

 

ではまず、どの辺りが偏った説明、いい加減な説明だったか。

 

一般的に、花粉症は花粉の飛散量や体内蓄積によって

引き起こされるもののようにかたられていますが、

過去の記事で何度も何度も説明してきましたが、

花粉症のメカニズムは、一般で認識されている様な

花粉の飛散量、蓄積量などで発症したりするものではありません。

 

簡単に言えば花粉症は「アレルギー」症状です。

難しく言えば「免疫不全」です。

 

大元の原因は自己の免疫機能の異常による症状で、

その異常を引き起こす原因は現代医学ではわかっていません。

 

繰り返しますが、

現代医学では免疫の異常の原因はわからないのです。

 

何らかの原因で正しい働きをしない免疫の反応が

アレルギーに繋がるのですが、要するに発症の引き金となる

そもそもがわかっていないのです。

 

無責任な専門医や有識者が話す内容は

あくまでも個人の推測の域にすぎないものであって、

現代社会で重きを置かれる科学的な根拠は存在しません。

 

従って、テレビなどで話されている、

「花粉の飛散量が多いから花粉症になる」とか

「体内の蓄積量が一定を超えたから花粉症が発症」

などと言う根拠のない説明は非常に無責任な説明なのです。

 

そもそもの発症メカニズムがわかっていないものに

理由が説明できるはずがないと思うのが自然なのですが、

何故か蚊に噛まれる様な感覚で発症すると思い込み

花粉を毛嫌いして、植林自体を変えようとしています。

 

これは本当に愚の骨頂で、

人間の最もダメな、人間の都合で自然の生態系を変える

本当に愚かな行為です。

 

確かに、花粉症の状態になっている人に対しては

花粉自体が敵になるわけですが、

花粉はくしゃみや鼻水などの症状そのものを引き起こすものであって

免疫の判断機能を異常にしているものではありません。

 

もっと分かりやすく言うと、

免疫機能が異常な状態だから、花粉に対して反応するのであって

免疫機能が何故異常になったのかはわからないということです。

 

医師ならば当然わかっていることなのですが、

わかっていることを前提に可能性の話をするので

何も知らない方からすれば、諸悪の根源が花粉に聞こえます。

 

挙げ句の果てに、医学で未解明な事を履き違え

絶対に治らないと無責任な断言をする医師が多いのも事実です。

 

もう一つ言わせてもらうと、

くしゃみや鼻水、咳、目のかゆみなど

花粉症に代表される症状というものは、なにも花粉症だけでなく

人間の生命活動において、とても重要なものです。

くしゃみや鼻水は鼻孔鼻腔内の異物への反応ですし

咳も同様に体外に喉粘膜の菌などを出す反応です。

 

免疫の異常状態というのは、この防衛反応が過剰に暴走している状態で

健康な方であれば程よくこういった症状が出るわけです。

 

従って、本来はこれらの反応を抑えたり封じ込めることは

外敵からの防衛反応をオフにすることに等しいのです。

 

人間は、体調の変化に応じて必要になったと判断して

それらの症状をあえて行うわけですが

人々はその反応を嫌って薬に頼って抑えようとします。

 

また、朝の目覚めなどに伴って

体が一生懸命起きている活動に備えるため、

また、睡眠中にやってきた外敵を排除するために

起床するとともにくしゃみや鼻水、咳といったものを起こし

寝ている間にはできなかった反応を起こしたりもします。

 

しかし、花粉症という言葉が蔓延するとともに、

何気ない通常の反応であるくしゃみや鼻水までもが

全て花粉症だという認識になってしまいました。

 

「朝起きたらくしゃみが出る」

「起床してから鼻水が」

などなど。。。

 

咳やくしゃみ鼻水は風邪の諸症状でもあります。

正しい診断をしないまま、何でもかんでも花粉症

だと決めつけて仕舞えば、かえって重篤な病気を見逃します。

 

今年流行した「隠れインフルエンザ」と呼ばれる、

従来のインフルエンザと違って、軽い風邪症状が続く

そんなパターンも想定できます。

隠れインフルの場合、宿主は軽い症状でも

感染先では通常のインフルエンザの様な症状になるケースもあり、

きちんと受診していない人が、

軽い風邪や、花粉症だと思い込んで出歩けば、

インフルエンザを罹患したままで歩くのと何ら変わらないのです。

 

私個人は、この状況、

「何でもかんでも花粉症症候群」とも言える状況は

様々な二次的被害を沢山発生させている

本当に重大な問題だと感じています。

 

人間は生きていればくしゃみも出ますし鼻水も咳も出ます。

 

それらの反応は、本来ならば身を守るために

必要だから出るのです。

 

昔の子供たちは、鼻水でずるずるになりながら外を走り回り、

いろんな怪我をして、触ってはいけないものを触って、

体がどんどん学習して強くなっていったと私は思います。

 

 病気に対する認識は、本当にきちんと理解しなければ危険なものです。

 

すこし考えたいものですね。

 

 

杉本

癌の新療法

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

今月14日、千葉県柏市国立がん研究センター東病院

近赤外線を使ったがん治療「光免疫療法」の治験を開始すると発表。

この療法の国内での治験は初めて。

 

治験対象は、他に治療法のない頭頸(とうけい)癌患者数人。

治療薬の安全性を確認し、国内承認を目指す。

米製薬ベンチャー「アスピリアン・セラピューティクス社」が

同病院に実施を依頼した。

 

光免疫療法は、米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆主任研究員が開発。

がん細胞表面のタンパク質に結びつく「抗体」に、

近赤外光に反応する化学物質を取り付けた薬剤を患者に注射。

続いて患部に近赤外線を照射すると化学物質が反応して

がん細胞の細胞膜が傷つき破壊する。

従来のがん治療よりもがん細胞をピンポイントで攻撃できるため

副作用が少ないと期待されている。

 

治験に参加できるのは18歳以上で、

身の回りのことが自分でできる体調

臓器の機能が保たれている

などの条件がある。

 

米国では2015年から治験が始まり、これまでに頭頸部がん患者15人のうち

7人のがんがなくなり、残る7人のがんが縮小する効果が確認されている。

 

 

このような記事が毎日新聞によって紹介されていました。

 

まだ治験の段階なので、実際に最前線での治療に導入されるには

いくつものハードルを越えなければいけませんので、

ここから治療の選択肢として病院で使われるようになるまでに

およそ10年から30年はかかるのではないか。。というのが感想です。

 

とはいえ、免疫チェックポイント阻害治療に代表して、

免疫や抗体の働きを利用した治療法は今までにもたくさん出てきています。

 

ただし、高額であるなどの理由から

まだまだ気軽に受けれる治療ではありません。

 

当然ながら、最終的なハードルとして

現状の抗がん治療薬のシェアを潰す可能性がある部分をクリアしなければ

どんなに優れた治療でも現場に投入されることはまずありません。

 

とてつもない高額のまま選択肢として目の前に現れるか、

安全性などの理由から認可に至らない可能性もあります。

 

現在のシェアを占めているメーカーにこの権利が渡れば

もしかするとメインの治療法に名を連ねるかもしれませんが

医師会、薬剤メーカーなど、実際にビジネスとして運用している環境が

ある以上、どうしても避けることのできないたかいかべになります。

 

また、この治療法をざっくりと聞いた感想ですが、

個人的に副作用の可能性は、従来の抗がん剤に比べてましではあっても

自己の免疫機能や正常な抗体に作用してしまう可能性があるのではないかと

ちょっとだけ思っています。

 

でも、

現在の病院の治療に比べればはるかにましですし

期待できるものであることは確かです。

 

どちらにしても、良い治療法がどんどん確立されて

本当の意味での「治療」を行ってもらえる環境に

なってほしいものです。

 

 

杉本

身体の作られ方 その2

※内容はあくまでも個人の主観です。

 

前回の更新よりかなり間が空いてしまいました。

 

前回の記事では、

人間の体の学習機能によって様々な力を秘めていることを

説明しましたが、今回は実際に起こっている顕著な例を

ご紹介させていただきたいと思います。

 

前回の内容をお読みいただければここからの紹介にも

ご納得いただける点や、スムーズにご理解いただけるのでは

ないかと思いますので、面倒ではありますが

お時間もあるときにでも読み返していただければと思います。

 

 

1つ目に顕著な例として私がご紹介したいのは、

多くの科学者が仮定している説でもあり、

新薬の開発などにも貢献する研究です。

 

1976年、世界的にも有名な「エボラウイルス」が

コンゴ民主共和国の北東にあるヤンブク村を襲い、

318人が感染し280人が死亡しました。

この際の流行で生き残った患者の血液を調べたところ

生き残ったすべての患者の血中に、

エボラウイルスの異なるタンパク質3つに強力に反応する抗体

「防衛的」タンパク質の存在が判明しました。

 

言い換えると、生き残った人々の免疫システムは、

以前に扱ったことのあるウイルスとして

「認識」したという事になります。

 

4人の免疫細胞についてはウイルスの新たな感染を防ぐことができ、

研究により40年間もエボラウイルスからまもられていることも示していました。

 

この研究に参加し、一連のテストを行った免疫学者は

「本当に衝撃だった。私はウイルスへの抵抗を目にするだけだと

思っており、抗体や他の強い反応を予期していなかった」

とのべていて、通常の研究認識ではありえない結果としています。

 

ここからは私個人の見解ですが、

少し批判的ではありますが一般的な研究を念頭にした

免疫学者の反応がすべてを物語っていると思います。

 

人間の体や免疫のシステムについて、常に未知の可能性や

未解明な働きを想定していれば十分に予測できる結果だと

私は思います。

長年、常日頃からこういった結果を提唱している研究者は多く、

今回の結果についても想像していた人も多いのです。

 

しかしながら、犠牲者を伴った今回のような出来事がない限り

提唱される可能性や予測はあくまでも「都市伝説」にしかならず、

研究自体もパンデミックを恐れる事から研究されたものであり

今回の収穫は認めざるをえない副産物と言えます。

 

やはり人体の「生命」としての研究は、

未解明な否定から入るのではなく、可能性を希望として

研究し、その思想を周知してほしいものです。

 

 

2つ目は少し面白い?話ですが、

こちらも人間も体の抗体に関するものです。

 

アメリカに住む男性が25年間にわたりヘビの毒を自分に注射し

毒に対する抗体を体の中に作ってきたというものです。

結果的にこの男性の骨髄から35種類以上の抗体が取り出されています。

 

この男性は幼少期からヘビが大好きで、

9歳の時に訪れたヘビ園で出会った人物がきっかけで

ヘビの毒を自分に注射するという事に興味を持ちました。

 

その人物とは、西洋人で初めてヘビの毒を自分に注射し

抗体を作る試みを行なったとされるビル・ハースト氏。

 

ハースト氏は無謀とされる試みを自分の身体で行なっていたのですが、

男性も幼いながら同じように毒を注射して抗体を作る事に

憧れに近い感情を抱いたそうです。

 

やがて男性は実際にヘビを飼い始め、

定期的に採取したヘビの毒を週1回注射する事を開始し、

以来25年間続けてきた結果、35種類以上の抗体が

身体の中に出来るというものにつながりました。

 

はじめは体を慣らすために水で薄めた毒を注射し

徐々に濃度を上げて慣らし続ける事で抗体を作ってきたとのこと。

 

男性の自宅では数種類の毒ヘビが飼われており

世話をしながら毒を採取しているとのことで、

ネット上にもこの様子が動画として公開されています。

 

 

さて、私の感想ですが、

こういった行為自体も研究者の中では考えられているもので、

人体に対して負荷となるものを与えると、人体はその負荷に対して

変化し、順応する能力があるという事を実証した例だと思います。

 

ただ、現在の研究観点では「人体に負荷」という研究自体が

ある意味、禁忌にあたる事からも、生体活動を行う人体に直接

なんらかの負荷をかける研究というものはやりたくても出来ません。

検体、献体、実験台。。。などとして忌み嫌われます。

 

この男性や、ハースト氏の行動は、

持論を実証するために自身を実験台として

自己責任で行なったものが身を結んだといえますが

もしも初期の段階でヘビの毒によって命を落としていたら

おそらく「馬鹿な奴」として、免疫システムの可能性までもが

闇に葬り去られていたでしょう。

 

実は、この「身体の中に入れる物で体に学習させる」

という発想は世界でも様々な国にあります。

 

現代の西洋医学の観点では絶対にできない考え方ですが、

実は多くの研究の基本はその発想が元になるのです。

本当は西洋医学の薬や治療法の開発にも

免疫システムとしての発想は不可欠で、

研究途上においても化学物質で代替できない部分は

ヒトの免疫システムに作用させたり頼ったりしなければ

いけないわけです。

 

先ほど多くの国でも発想があるといいましたが

私が知る中で代表的なものが「ホメオパシー療法」とよばれる

ドイツのサミュエルハーネマン医師が考案したもので、

ヨーロッパでも多くの国で代替医療として認められ

保険の適応されている国もあります。

 

日本でのホメオパシーへの認識は非常に残念ですが

「詐欺療法」が最も多いのではないかと思います。

 

私個人としては、

ホメオパシーの医学理論自体が、日本人には理解できないゆえ

取り扱いや取り組み方を全く間違った結果、

思うような効果が出ない、効かないと判断し、

「マユツバ」、嘘、詐欺だと決めつけているのだと思っています。

というのは、

日本人にとって医療、薬というものは全てが西洋医学と同じものとしか

認識、理解ができない人がほとんどです。

ひどい場合は、健康食品や、体に良いという言葉だけで

薬や病院の治療に匹敵するかそれ以上の効果を求めます。

 

そもそも、その都合の良い考え方自体に問題があるのですが

残念ながら社会の仕組みが生んだものなので

私にはどうすることも出来ません。

 

ホメオパシー療法の基本的な考え方は

「身体に情報を与えて身体の方向を修正する」

というのが、私の中では最も近い気がします。

 

基本メカニズムとして分かりやすく例えて言うと、

人間の痛覚は、そこに異常がある事を知らせるためでもあります。

脳に対して痛みの信号によって異常部分の情報にともなった

修正を身体が行う命令をしてもらうための流れですが、

この情報部分を体外からなんらかの方法を用いて脳に伝え

その情報に対する対処法を促すきっかけをつくるのが

ホメオパシーだと言っていいと思います。

 

ですので、ホメオパシーでできる事というものは

基本的にはその患者さんの持つ身体の能力であって、

身体の機能を超えるようなスーパー治癒力は期待できません。

ただし、通常では発揮できないような潜在的な部分に対しても

期待できる可能性があり、発揮のきっかけとなるように

考えられているのも1つのポイントです。

 

過去の記事と重複しますが、

西洋医学における治療、薬というものは、

本人に関係なく働いてくれる第3の力のことです。

 

ホメオパシーは、漢方にもいえることですが

あくまでも本人の体の力によって治癒する事を目的としています。

 

頭痛薬は、

痛みの伝統経路をブロックし、痛みの信号が脳に届かないようにして

脳が痛みを感じないようにします。

 

漢方薬ホメオパシーでは、

痛みの原因となる部分に働きかけて改善することが目的で、

すぐに効かないことも多ければ、やんわりとマシになることが

ほとんどです。

 

 

この比較については過去何度も説明してきましたので省略しますが

長い目で見たときにどちらが身体に良いのかは一目瞭然です。

 

 

どちらにしても、人間の身体はまだまだ未知なる力を秘めています。

次々と解明されて行く中、過去の常識が覆されることも多々あります

自分が信じていた常識が覆されないためにも

常識にとらわれず柔軟に可能性を信じて

豊かな生活を送りたいものです。

 

杉本