※内容はあくまでも個人の主観です。
現代日本では、
連日のCMやニュース、報道などの情報により
偏ったイメージを日常から刷り込まれています。
健康に気遣っているはずが実は。。。という状況が
本当に深刻なレベルで起こっています。
今年に入ってのニュースの内容には
それらに警鐘を鳴らすものも含まれていますが、
注意深く見つけなければ見逃してしまうものが殆どで
本当はもっと目に付けなければいけないものと
意識せずとも勝手に印象付けられるものが
完全に逆転しています。
そんな中でも
私個人でも納得できるものから
警鐘を鳴らすニュースを引用してみます。
まず、
一般的には情報面からも推奨されているものの
じつはしっかりとした知識が必要といわれる食材の
ランキングが某ニュースで発表されているので紹介します。
引用<健康に気遣っている人ほど要注意食材ランキング>
1、高濃度茶カテキン
2、納豆
4、コンビニやスーパーのサラダ
5、弁当チェーンの弁当
6、えごま油
7、アマニ油
8、青魚(サンマ、サバなど)
9、ジュースクレンズ
10、グリーンスムージー
11、スーパーフード関連
12、アサイーボウル
ここから私個人の見解含めて解説します。
まず1の高濃度茶カテキンですが、
これは以前のブログ内でも触れていますが、基本的に摂取量が増える事で
効果が倍増するイメージがあり、高濃度茶カテキンを謳い文句の飲料が
多く出回っています。
高濃度茶カテキンは「脂肪の吸収を押さえる」「体脂肪を分解する」といわれ
イメージ的には体脂肪を減らしたい方の購買意欲を刺激しています。
しかし、カテキンは基本的に高濃度で摂取した事によって効果が倍増する事は無く、
摂取量が増えてしまうと肝機能を低下させ、場合によっては重篤な肝機能障害や
腎不全などを起こす事が報告されていて、現在カナダでは高濃度茶カテキンに関する
商品は販売中止、アメリカでは注意喚起と注意書きが義務付けられています。
私個人も、一時期、トクホの高濃度茶カテキン飲料を定期飲用しましたが、
実際に肝機能の低下によって通院を余儀なくされた経験があり、身近な人には
あまり勧めれない旨を、経験談としてお話しするようにしています。
ちなみに異常な量を飲用したのではなく、水分補給のレベルでの使用に関して
タイミングが合えば選択するように意識していたレベルです。
細かくは、商品名は控えますが1日あたり500mlペットボトル1本~2本
が平均飲用であったように覚えています。
次に2の納豆。
総合栄養食品的なイメージの納豆ですが、納豆に含まれる栄養素は基本高く、
その中でも注意が必要なのは『セレン』という成分で、今流行の抗酸化作用が
あり、老化防止などといわれていますが、過剰に摂る事で嘔吐や吐き気をもよおし、
ひどい場合はやはり肝機能不全などの中毒症状を引き起こす事があります。
また、納豆は基本高タンパクであるため腎臓への負担も大きいといわれ
プリン体も比較的多いので、体質や健康状態によって注意が必要です。
続いては、フルーツグラノーラ、ジュースクレンズ、グリーンスムージー、
アサイーボウルに共通点があるのでまとめて。
ここ数年で有名になり、著名人などの間でも話題な各種ですが、
フルーツグラノーラには様々な種類がある中でもいろいろなものを加えて完成系で販売されるものには、食感を目的とした水素添加植物油が使われており、過酸化脂質、トランス脂肪酸、ジヒドロ型ビタミンK1が含まれるため、一般的には動脈硬化や脳出血の原因として指摘されるものです。
そして、一見良いと思われる果物系の果糖は肝臓で直接代謝されるので、高濃度での大量摂取は肝臓への負担が大きい為に肝機能障害の原因になりえます。また、これらの果糖はタンパク質と結合して糖化した結果老化の原因になるといわれます。
果物の大量摂取に関してはアサイーボウルは最も注意が必要で、芸能人の間で流行中のジュースクレンズやグリーンスムージーなども、液状での摂取によって果物の糖分の吸収率が上がるため、体内の糖化を促進させる原因にもなります。
次に近年話題のえごま油やアマニ油。
テレビなどで一躍有名になった両油ですが、注目されるオメガ3などの不飽和脂肪酸には、血液をサラサラにする効果があるといわれていますが、実際にはオメガ3をはじめとした不飽和脂肪酸を含む食材の多くには、他の成分や雑多な油が含まれる事も多く、不飽和脂肪酸目的で摂取しているはずが、同時に他の多くのものも摂取する事になる為、結果的には血管内付着などの原因にもなり、サラサラどころかドロドロになる事が考えられ、動脈硬化や脳梗塞、狭心症や心筋梗塞の原因になりえると多くの医師が指摘しています。身近では頭痛やめまい、記憶力の低下にもつながるということです。
つづいてコンビニやスーパーなどのサラダ。
販売される完成形のサラダの多くは、代表的には塩素消毒されるため変色の原因とも言える大切な栄養素は抜け落ちます。また、ドレッシングにはオメガ6系脂肪酸や果糖を含むことも多いので多量摂取は肥満の原因になる場合があります。
私は元調理師で飲食業界にもいましたので個人の感想ではありますが、見た目のきれいなサラダが高価に販売されていますが、調理後の変色があまりにも不自然だと感じています。自分で調理する方は多少感じているでしょうが、やはり何らかの方法を用いなければあの状態は維持できないと考えるべきではないでしょうか。
次にチアシードなどのスーパーフード。
近年話題となったチアシードをはじめとしたスーパーフードといわれる食材ですが、そもそもスーパーフードと呼ばれるのは、一般の食材よりも栄養価が高い自然食品というだけのものです。ダイエットに適している事を標榜する事が多い為、置き換えダイエットとして食事の変わりにする人もいるようですが、基本的には食材は食材。
置き換えなどは不可能ですし、栄養は偏って当たり前です。
謳い文句を過剰に捉えて使い方を間違える方が多いのも事実です。
ここまででも、一番の原因は
何事も安易な情報に捉われすぎて本質や現実を見失いすぎる事が問題で、
正しくバランスを考えれば、日常の普通の食材で十分体は作れるのです。
個々の栄養素にそういった働きがいくらあっても、
その栄養素を働かせたり抑制したりとバランスをとるための栄養も重要なのです。
ランキングに名前はありましたが
ここまでの解説に加えなかった青魚。
青魚には脂肪が多いので肥満や血液ドロドロの原因であるなどの意見がありますが、私はこの意見には同意できません。というのは、青魚などに代表されるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)の働きは非常に目を見張るものがあり、青魚類の脂肪含有量だけを見れば問題かもしれませんが、同時に摂取できるほかの部位に含まれる栄養素などの働きによって、トータルでは非常に体に良いと考えるからです。
内臓などにも多くの栄養素を含み、皮、魚種によっては骨、頭など、総合的に食す事によって非常にバランスよく栄養を摂る事が可能です。
また、近年の報告によると、サバ缶を毎日1缶約1カ月で、血中のバランスが劇的に改善され、サラサラという表現が出来るようになったという報告もあります。
そして同じく弁当チェーンの弁当。
これはそもそものランキング内での観点が違いすぎたのではずしました。
ニュース内では、コンビニ弁当は工場生産なので表示義務が厳しく、弁当チェーンは対面販売なので表示義務がゆるいために何が使われているかわからないので、表示義務の厳しいコンビニのほうが安全であるというものでした。
この考え方にも私は素直にうんとはいえません。
確かにコンビニなどの弁当は工場生産なので表示義務がかなり厳しくなっています。
しかし、流通や梱包(パッケージ)に関わる安全基準の部分では別での基準があるため、一概に表示しているからそれ以外のものは入っていないとは言えないのです。
ここからはかなり大きな話になってしまうので控えて書きますが、一般的に嫌われる食品添加物の表示義務内のものと、調理過程で使用される物への表示義務は異なります。もう少しわかりやすくいうと、食品添加物と調理加工のために使うものは義務範囲が異なるという事です。品質の劣化を防ぐ為に添加すると常識で認識されているものと、加工の過程で使われる品質劣化を防ぐ為の薬品では扱いが異なるわけです。
極端には、わざわざ食材に足したり加えたりするものは表示しなくてはいけないものが多いのですが、添加ではなく調理過程のために使用したものは添加物ではないといった考え方があるのです。
もっと極端に表現するなら、フライパンから薬品が染み出ていれば添加物として表示する義務はないということになり、野菜の洗浄に使う薬品は添加物ではないので、調理過程の手順で薬品付けにしていても、使用表示義務のない薬品であればその表示は必要ないという事になるのです。
現実にはこのあたりの基準や義務の取り決めの枠外で、禁止薬物のいたちごっこのように化学反応を利用した調理手順や方法、規制外の薬品使用によって見た目を整えて販売しているケースがあると考えるのが自然ではないかと思います。
単純に考えると、結果的に劣化や変化を起こしにくいコンビニ弁当と、持って帰って置いておけば意外に早く変化劣化してしまう対面販売の惣菜や弁当では、何が違うのかは少し考えればわかる事だと私は思っています。
ここまで、
ともかく周知される情報がいかに偏っているかという部分への指摘ですが、
健康に留意する人々への危機感をあおっておきながらも
結果的には真逆の信仰を生み出している今の情報社会には
本当に辟易するものです。
一般的に出回る情報を、簡単にもうひとつ掘り下げる事は
やはり個人個人必要な事であると思います。
栄養摂取に関してはまた後日記述しますが
「リービッヒの最小率」
を参考にすべきかとおすすめします。
杉本